日本時間2022年11月2日にWordPress 6.1がリリースされました。2022年のメジャーアップデート第三弾です。

前回の6.0ではブロックエディタとFSEに改良が加えられましたが、今回のアップデートは、ブロックエディタの改善がメインのようです。

新しいブロックテーマも追加されて、FSEも少しアップデートされていますが、依然beta版です。そこで当記事では、ブロックテーマに限らず利用できるブロックエディタの新機能についてご紹介いたします。

WordPress 6.1の動作環境

はじめに動作環境をお伝えしておきます。2022年11月現在、最新版のWordPress 6.1の動作環境は以下の通りになっています。アップデート前に確認しておきましょう。

PHP  5.6.2 – 8.1(推奨は7.4以上)
MySQL  5.0.15以上(推奨は5.7以上)

PHPバージョンの更新・確認する方法はこちらの記事で解説しています。

WordPressのアップデート方法はこちらです。不具合が出た際など、元のバージョンに戻す方法も解説していますので、よろしければご覧ください。

新しいブロックテーマ「Twenty Twenty-Three」

WordPress 6.1で追加されたブロックテーマ「Twenty Twenty-Three」とFSEにも少しだけ触れておきます。

追加された新ブロックテーマ「Twenty Twenty-Three」では、デフォルト以外に10種類のスタイルバリエーションが選択できるようになりました。

WordPress6.1のスタイルパターン

6.0では3種類だったので、大幅に増えていますね。

また、ブロックテーマでのみ利用できるFSEですが、スタイルサイドバーの機能が拡張されました。

新スタイルサイドバー

メインコンテンツ全体の上下左右のパディングに加えて、コンテンツ幅やブロックの間隔も変更できるようになっています。

WordPress 6.1からブロックエディタに追加された新機能

WordPress 6.1からブロックエディタに追加された新機能です。ユーザー目線で利用シーンの多そうなものをピックアップしてご紹介いたします。以前に比べて余白やデザインを直感的に調整しやすくなった印象です。

個別でフォントと装飾を指定可能に

タイポグラフィの新機能

このようにタイポグラフィに「フォント」と「装飾」の項目が追加されています。

例えば、見出しや段落ブロックなどに個別にフォントタイプを指定したり、一部のテキストに下線や取り消し線を引くのが簡単になります。ページ(サイト)全体をゴシック体でを作り、見出しのみを明朝体にするなどのデザインも再現しやすいです。

パディングやマージンの調整が直感的に

新しい余白の調整機能

「寸法」の項目があるブロックでは、パディングやマージンの調整がしやすくなりました。余白が青色に変化して視覚的に調整しやすくなっています。変化がわかりやすく、レイアウトしやすいですね。

上下左右で個別に設定したり、バーではなく数値で入力するUIにも改善が加えられています。

カラムごとに枠線を追加可能に

カラムごとに枠線を追加可能に

例えば2カラムのブロックであれば、メリット・デメリットのようにカラムで分けるように使えたりもします。6.0でカラム全体に枠線をつけることができるようになりましたが、6.1ではカラムごとに囲めるようになっています。先ほどのパディングの設定などと併用すれば、綺麗なレイアウトに簡単に整えられます。

画像に枠線の追加が可能に

画像に枠線を追加可能に

画像ブロックに枠線を追加できるようになっています。上下左右別に枠線の有無やカラー、太さを自在に変更可能です。

枠線と角丸の併用例

既存の「角丸」オプションと併用すれば、こういったデザインも簡単に再現可能です。

カバーブロックにアイキャッチを反映可能に

カバーブロックにアイキャッチを反映可能に

ページヘッダーとして使うことも多いカバーブロックに、アイキャッチ画像をワンタッチで反映できるようになりました。アイキャッチ画像をメディアライブラリから探す手間が省けます。

もちろんカバーブロックの設置箇所次第で、ページ内の好きな位置にアイキャッチを表示可能です。

リストブロックの操作が直感的に

リストブロックの操作性向上

リストの項目をドラッグで並び替えたり、ボタン一つで入れ子リストをつくれるようになりました。地味ですが直感的に操作できて便利な改良です。

コンテンツを箇条書きでまとめる際など、活用シーンは多そうです。

まとめ

WordPress 6.1で追加された機能について解説いたしました。

メジャーアップデートですが、5.9と6.0で実装されたブロックエディタ機能の改善がメインといった印象です。細部を直感的に操作できると、思ってる以上に使いやすくなり、テーマ開発会社として参考になることもあります。引き続き、今後のアップデートにも注目していきたいところです。

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