当記事では、WordPress 6.2でアップデートされた新機能をまとめています。何ができるようになったのか参考にご覧ください。

WordPress 6.2「ドルフィー」のアップデート概要

WordPress 6.2

WordPress 6.2「ドルフィー」は、2023年3月30日にリリースされました。エディタ周りのUI改良が今回の主なアップデートで、概要は次の通りです。

  • サイトエディタの改良
  • 集中執筆モードの実装
  • ブロック編集機能にスタイルタブの追加
  • 無料素材の画像を簡単に追加できるように
  • ブロック間でスタイルのコピーが可能に
  • 一部のブロックの機能強化

以下で詳しく解説いたします。

WordPress 6.2 から変わった新機能・仕様

サイトエディタやブロックエディタの改良のほか、いくつかのブロックにも変更が加えられています。機能別にご紹介いたします。

サイトエディタの正式リリース

バージョン6.1では、ベータ版だったサイトエディタのUIが刷新されています。

外観 > エディタから確認可能です。

サイトエディタ

ページテンプレートとテンプレートパーツを編集しやすいUIに変更されています。

スタイルパネルには、追加CSSの入力欄が実装されました。

スタイルタブ

バージョン6.1ではなかった機能で、サイトエディタでも独自のCSSを追加しやすくなっています。

パターンが探しやすいUIに

パターン追加時のUIが整理されています。

見やすくなったパターンカテゴリー

表示領域が広くなり、プレビューやパターンカテゴリーが見やすくなっています。

ブロックからメディアが追加可能に

ブロックを追加する機能に、メディアタブが追加されました。

ブロックからメディアを追加可能に

ここにタブが追加されたことで、メディアライブラリからも追加しやすくなっています。おもしろいのは、「Openverse」という検索エンジンがエディタ内に実装されているところです。

オープンライセンスの画像素材などを探してそのまま利用できます。

ブロック編集機能にスタイルタブの追加

ブロックを編集する際に表示される右側のサイドバーに、スタイルタブが追加されています。

追加されたスタイルタブ

ブロック設定が「通常の設定」と「スタイル設定」に分かれたので、編集しやすくなっています。

本文の構成を確認しやすく改善

左上のリストアイコンから確認できる箇所ですが、新たにアウトラインタブが追加されています。

追加されたアウトラインタブ

従来は別の箇所にあったものが、リスト表示の隣に配置されることで、構成を確認しやすくなりました。

ブロック間でスタイルのコピーが可能に

ブロック間でスタイルのコピー&ペーストが可能になっています。

ブロック間でスタイルのコピぺが可能に

文字色の変更などの装飾をコピーして、他の箇所にも簡単に適用できるようになりました。
※ローカル環境やSSL化していない環境ではなぜか使えない。

余白の確認がよりスムーズに

マージンを調整する設定箇所にカーソルを合わせると、ブロックに適用されている余白が青色でマークされます。

余白が見やすく改良

従来はつまみを操作中のみしか確認できなかった点が、改良されています。

集中執筆モードの実装

執筆に集中できるモードが実装されています。

集中モードの設定箇所

本文内のコンテンツだけがシンプルに表示される仕様です。

集中モードの例

サイドバーやヘッダーのツールバーが非表示になっていますね。

    ナビゲーションブロックの大幅改良

    ナビゲーションブロック内で、リストをドラッグして並び替えられるようになりました。

    ナビゲーションブロック

    メニュー項目をクリックすると、リンク先URLもそこから即設定可能です。

    改良されたナビゲーションブロック

    追加・並び替え・削除・編集が可能になり、大幅に使いやすくなっています。

    ツールバーからキャプションを追加できるように

    画像や動画ブロックにキャプションをスムーズに追加できるようになりました。

    ツールバーからキャプションを追加できるように

    ブロックにカーソルを合わせて表示されるツールバーに「キャプション」のアイコンが追加されています。

    グループブロックでレイアウトを選択可能に

    グループブロックを追加時に、レイアウトを選択できるようになっています。

    グループブロックでレイアウトを選択可能に

    コンテンツをつくる前にレイアウトを決めるなら便利な機能ですね。

    まとめ

    WordPress 6.2 のアップデートで新しくなった機能や仕様を解説いたしました。

    サイトエディタがbeta版でなくなり、正式にリリースされたので、今後さらに改良が加えられていく方向になりそうですね。メディアやスタイル、アウトラインのタブ化など、ユーザーが実際に利用する際の導線を想定したマイナーチェンジが印象的です。

    無料素材を仮設置できたり、ブロック間でスタイルのコピーができるのも便利です。

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