WordPressの設定内にある「プライバシー」。これはサイトやブログのプライバシーポリシーページに関する設定項目になります。
プライバシーポリシーページは、企業サイト(法人)に限らず、個人ブログでも必要な場合があります。そこで当記事では、プライバシーポリシーページの必要性、WordPressサイトでの設定方法を解説いたします。
目次
プライバシーポリシーとは
プライバシーポリシーとは、簡単にいうと「そのサイトが個人情報をどのように取り扱うかを示した方針」のことです。
ブログやWebサイトでは、ユーザーの個人情報を取り扱うことがあります。例えば、ユーザーがお問い合わせフォームに氏名やメールアドレスを入力したときなどです。
このようなフォームに情報を入力して送信すると、サイトの管理者側に個人情報が伝わります。それらの情報をサイト管理者がどのように扱うかを示すための方針がプライバシーポリシーです。
一般的なプライバシーポリシーには、個人情報の漏洩を防止して本来の目的以外には利用しないといった旨が書かれています。
プライバシーポリシーページは必要?
個人情報の取り扱い方の指針となる「プライバシーポリシー」は、ほとんどのWebサイトに掲載が必要です。Webサイトではユーザーの個人情報を取り扱うことが多いからです。
すべてのサイトに必要とは限りませんが、例えば、以下のようなサイトでも必要です。
- 個人の旅ブログ
- 個人のハンドメイド作家によるECサイト(ネットショップ)
一見、個人の旅ブログでは必要なさそうに思えますが、広告収入のための分析などにおいてアクセス解析などを行なっている場合はユーザーの行動を記録していることになります。このようなケースでは、プライバシーポリシーページでその扱いについての記載する必要があります。
個人のECサイトについても配送先の情報などを取得することになります。そこには個人の住所や電話番号も含まれるため、もちろんプライバシーポリシーの掲載が必要になるわけです。
また、あくまで副産物的なメリットですが、プライバシーポリシーページはユーザーに安心感を与えます。例えば、個人運営のECサイトから何かを購入する際に、個人情報の取り扱いについて明確に記載してあると少しは安心できますよね。
そういった意味でも個人や法人に限らず、プライバシーポリシーページは作成する必要があるといえます。
当サイト(TCD)でもプライバシーポリシーを掲載したページを設けています。
>>TCDのプライバシーポリシーページ
WordPressでプライバシーポリシーページを設定する方法
ここからはWordPressサイトでプライバシーポリシーページを設定する方法を解説いたします。WordPressには専用の雛形(テンプレート)が用意されています。主な手順は次の3ステップです。
- 固定ページでプライバシーポリシーページを作成
- 運営しているサイトに合わせて掲載内容を編集
- 作成したページへの導線を適切な箇所に設置
固定ページでプライバシーポリシーページを作成
まずは、ダッシュボードから「設定」内の「プライバシー」をクリックします。
上記画面が開くので、「生成」をクリックします。
自動的に固定ページの編集画面が開き、例文が記載されていることが確認できます。上部に表示されている「プライバシーポリシーガイドを表示します」をクリックすると、セクションごとの記載内容の概要を確認できます。
生成されているページが英文の場合は、一般設定で「サイトの言語」を「日本語」に設定して「生成」しなおすことで日本語版を生成できます。
WordPressのインストール直後に必ず設定しておきたいのが「一般設定」です。サイトの基礎となる設定が多数用意されているので、当記事を参考に確認しましょう。 一般設定とは サイトのタイトルやURL、言語設定等、最も基本的な設定を行います。間違えると、管理画面にログインできなくなる設定項目もあり...
プライバシーポリシーに掲載すべき内容に編集
WordPressで生成されるプライバシーポリシーページは、あくまで雛形です。
サイトやブログの種類によって個人情報の収集方法、取り扱い方が異なるため、個別で編集する必要があります。一般的に記載が必要な内容は次の通りです。
- (1)個人情報取り扱いに関する基本方針
- (2)個人情報の定義
- (3)個人情報の取得方法
- (4)個人情報の利用目的
- (5)個人情報の管理方法
- (6)個人データの共同利用について(グループ会社などと個人情報を共同利用する場合のみ必要)
- (7)個人データの第三者提供について
- (8)個人データの開示、訂正等の手続きについて
- (9)個人情報の取扱いに関する相談や苦情の連絡先
- (10)SSLセキュリティについて(Webサイト経由で個人情報を取得する場合のみ必要)
- (11)Cookie(クッキー)について(Webサイト経由で個人情報を取得する場合のみ必要)
記載する内容に不安がある場合は、弁護士や企業の法務部に相談してみてください。
また、上記とは別にGoogle アナリティクスやGoogle AdSenseを利用している場合、プライバシーポリシー内に記載が必要な内容もありますので、こちらも併せてご確認ください。
参考URL:
>>Google アナリティクス利用規約 | Google
>>必須コンテンツ – Google AdSense ヘルプ
一般的なWordPressサイトを想定したプライバシーポリシーの雛形を以下にご用意しています。よろしければご活用ください。
プライバシーポリシーへの導線を適切な箇所に設置
必要な情報を記載し終えたら、プライバシーポリシーページを公開します。固定ページで作成されているため、公開しただけではユーザーにスムーズに見てもらうことはできません。
作成したプライバシーポリシーページへの導線(リンク)を設置する必要があります。
例えば、グローバルメニューの中に設置したり、フッターメニューの中に設置するなどです。ユーザーが確認しやすい箇所に設置しておくのが望ましいです。
当サイトの場合は、フッターメニューにセットされている「特定商取引法の表示」内に「プライバシーポリシー」の記載があります。
このようなナビゲーションメニューへ固定ページへのリンクを設定する方法についてはこちらの記事を参考にご覧ください。
2021/3/31 情報を更新いたしました。 WordPressサイトのヘッダーやフッターのメニュー項目は、管理画面から設定できます。例えば、当サイトのグローバルメニューもナビゲーションメニュー機能で作成しています。 当記事では、ナビゲーションメニューの設定方法について解説します。 ...
まとめ:プライバシーポリシーページを作成しておこう
プライバシーポリシーページの必要性とWordPressでの設定方法を解説しました。
個人ブログ・企業サイトを問わず、一般的なWebサイトでは個人情報を取り扱うことも多いため、プライバシーポリシーページは作成しておくべきです。
WordPressでは専用の雛形が自動生成されるぐらいですので、サイトやブログを始める際にはぜひ確認してみてください。
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