これまでコンテンツファームを生成する担い手は、格安のフリーランスライターやSEOコンサルティングサービスを提供する企業、アフィリエイトをメイン収益とするブログたちでした。
しかし昨今、ChatGPTなどのテキストAIチャットに担い手が変わったことで、ある意味でコンテンツファームの新時代に入ったとも言えます。
NewsGuardの調査によると、コンテンツの大部分が人工知能によって生成されたニュースサイトを150個特定したとし、急激に数を増やし続けていることを示唆します。これらのニュースサイトの多くは所有権や管理者情報を明らかにしていない場合が多く、コンテンツは主に主要メディアの要約やコピーで構成されています。
また、収益構造は大半がプログラマティック広告(Googleアドセンスなど)のため、このような不正を行うWebサイトに対し、Googleなど広告配信企業がどのような対応をとるかにも注目されています。
なお、GoogleはAIが生成したコンテンツはスパムではないと明言しています。
AI 生成のものを含め、自動化を利用したコンテンツすべてがスパムであるとは限らないことを認識することは重要です。自動化はこれまでも長い間、スポーツの試合結果、天気予報、文字起こしなどの有用なコンテンツの生成で使用されてきました。AI は表現と創作の新しいかたちを生み、優れたウェブ コンテンツの作成に役立つ重要なツールとなる力を備えています。
コンテンツ製作の手段がどのようなものであれ、有用なコンテンツであれば問題ないと。AIという新技術に対し、Googleが好意的に捉えている姿が伺えますね。
とは言え、このまま行くと検索エンジンはさらに利便性を落とすため、何らかの対策はなされることでしょう。Googleアドセンスの広告ポリシーの制限強化で、低品質コンテンツで収益を得るサイトを排除していく可能性も考えられます。
NewsGuardとComscoreが明らかにした生成AIによって作られたコンテンツの年間推定広告収入は26億ドル(日本円で約3700億円)。今後さらに増加していくと予想しています。
いずれGoogleアドセンスにもメスが入るとすれば、個人で配信しているブログにも影響はあるため、コンテンツの品質を見直す機会は必要かもしれません。
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