頻繁に起こるわけではないですが、作業中にMacがクラッシュすると焦りますよね。画面全体がピンクになりフリーズしたときは筆者も慌てました。
そこで当記事では、不具合が起きた際にも落ち着いて対応できるように、対処方法をまとめています。不具合の要因も含めて参考にご覧ください。
もしものために、定期的に外部ストレージにバックアップをとっておくのがオススメです。
Macの不具合の要因
Macで起こる何かしらの不具合は、メモリの圧迫が可能性として高いですが、さまざまな原因があります。
- ブラウザでタブの開きすぎ
- アプリの開きすぎ(バックグラウンド利用も含む)
- メモリを多く使用する重たい作業を並行して行っている
- 古いmacOSを使っている
- ストレージの容量不足
- ハードウェア(PCやキーボード本体)の不良
考えられる原因を一つずつ対策していきましょう。
ブラウザでタブの開きすぎ
Web制作現場ではブラウザのタブを開きすぎることもよくあります。タブを開きすぎるとその分メモリを圧迫するので、用済みのタブはきちんと閉じておくのが無難です。
どうしても残しておきたいタブがある場合は、次のようなChromeの拡張機能を利用するのも一つの手です。
「気づいたらタブの数がとんでもないことに、、」 「閉じたいけど、後で見返したい、、」 ブラウザで調べ物をしていると、このような思いをする方が多いのではないでしょうか。 Chromeの拡張機能「OneTab」を使用すれば、開いているページをリスト化して1つのタブにまとめることが可能です。...
アプリの開きすぎ(バックグラウンド利用も含む)
タブと同様に、アプリも開きすぎることがあります。使っていないと思っていたアプリが、バックグラウンドで動いている可能性も考えられます。
そんな時は、Spotlight(control+space)または、ランチャーアプリ等でアクティビティモニターを開き、不要なアプリを終了するのも一つの手です。
↑のようにメモリタブを開いて、不要な箇所をダブルクリックすると「終了」できます。
また、メモリを削減できるかは別ですが、アプリを管理ツールを使うのも手です。複数のアプリを一つのウィンドウで管理できます。
「あのアプリケーションどこだっけ?」 様々なアプリケーションを多用していると、ウィンドウが増え過ぎたり、ブラウザのタブに埋もれてしまって、目的のアプリを探し出すのに時間がかかってしまうんですよね。 当記事では、様々なアプリを1つのウィンドウで管理できるアプリケーション「Biscuit」を...
メモリを多く使用する重たい作業を並行して行っている
ソフトやアプリ、複数のタブを開いたブラウザなど。並行して作業するとメモリを圧迫する可能性が高いです。使い終わったらこまめに閉じておくのがオススメです。
古いmacOSを使っている
古いmacOSを使っていることが、不具合の原因になることもあります。必要に応じて最新版にアップデートしましょう。普段利用しているアプリやソフトが最新のOSに対応しているかの確認は必須です。
ちなみに、macOSをアップデートすると、safariも同時にアップデートされますので、safariで不具合が起きている場合も有効です。
ストレージの容量不足
ストレージとは、mac本体の容量です。色んなファイルをMac本体に保存していて空き容量が少ないと、不具合が起きる可能性が上がります。Macを購入する際は、使い方に応じてはじめから容量の大きなモデルを購入しておくのが無難です。
長年使っていると容量を圧迫する可能性も上がります。利用頻度にもよりますが、2年ぐらい使ったら買い替えるのがいいかもしれません。
Macから新しいMacに買い換えた場合のデータ移行の方法を解説します。 「移行アシスタント」を使うことで、Mac同士のデータ移行は楽になります。移行アシスタントを使う場合は、安定したWifi環境が必要です。 データ移行できるもの Macの「移行アシスタント」で移行できるデータは、基...
ハードウェア(PCやキーボード本体)の不良
根本的にPC本体やキーボード自体が故障している可能性も考えられます。こればかりは、Appleに問い合わせるしかないですね。
バックアップをとって、後述する対処方法で試したことを伝えると円滑に対応してもらえるかもしれません。
>> お問い合わせ – Apple サポート (公式)
Macの不具合の対処方法
対処方法は色々ですが、こちらのトラブルシューティングを参考に試してみてください。既に色々試したよという方は、macOSをアップデートしてみてください。多くの場合、これで解決するはずです。
起動中のアプリやソフトウェアを閉じる
フリーズしたり、読み込み中から画面が切り替わらない場合は、メモリを圧迫しているケースも多いです。起動中のアプリやソフトウェアを閉じることで、改善される場合があります。特にAdobe系の重たいソフトの場合、メモリ不足に陥る場合があります。
メモリを解放する
アプリやソフトウェアを閉じる以外に、メモリを解放すると改善されることもあります。Mac向けの無料ツールであれば、こんなのがあります。
「PCの動きがもたつく」 「アプリの動きが遅い」 このような症状はPCのメモリ不足が原因の可能性があるので、メモリを解放してあげることで解消できるかもしれません。そこで今回は、PCのメモリをワンタッチで解放できる「Memory Diag」という無料ツールをご紹介いたします。 Memor...
メンテナンスツールを使う
なんでもそうですが、長く使うと埃やサビが溜まってきます。Macも例外ではありません。不要なログやファイルの残骸が残ってパフォーマンスを下げてしまうわけです。そういった問題を定期的に解決するのにメンテナンスツールが便利です。MacではOnyXというツールがメジャーです。
日本はiPhoneのシェア率が高い国の一つです。AppleのUIに慣れていたり、デザインが好みの方は、PCにもMacをチョイスする方も多いでしょう。 今回はそんなMacの調子が悪いときに使えるメンテナンスツール「Onyx」をご紹介いたします。 「OnyX」とは Macを長く使っていると動作...
Mac本体の再起動する
困ったときはまず再起動するのがいいです。編集中の作業やアプリのデータを保存して、左上のから再起動しましょう。
Apple Diagnosticsを使う
Apple Diagnostics(旧称 Apple Hardware Test)では、ソフトウェア(中身)ではなく、Mac本体のキーボードや外装に問題がないかを調べられます。
外側のハードウェアに問題があるのか、中身のソフトウェアに問題があるのか切り分けられるので、原因特定に役立ちますね。
Appleシリコン搭載MacかIntel Macで起動方法が異なります。お使いのMacのモデルを確認するには、左上のから「このMacについて」を押します。
Appleシリコンモデルには、チップという項目があり、Intelモデルには、代わりにプロセッサという項目が表示されます。
Apple公式に掲載されているモデル別の手順を載せておきます。
Apple シリコン
- Mac の電源ボタンを長押しします。(どの Mac にも電源ボタンがあります。Touch ID 搭載のノートブックコンピュータでは、Touch ID を長押ししてください)。
- 電源ボタンを押し続けると、Mac の電源が入り、起動オプションが読み込まれます。「オプション」と表示されたら、電源ボタンから指を放してください。
- キーボードの「command (⌘) + D」キーを長押しします。
Intel プロセッサ
- Mac の電源を入れ、すぐにキーボードの「D」キーを長押しして、Mac が起動している間押し続けます。
- 進行状況バーが表示されるか、言語の選択画面が表示されたら、指を放します。
- 「D」キーを使っても機能しない場合は、代わりに起動時に「option (⌥) + D」キーを長押しします。どちらの方法でもうまくいかない場合は、起動時のキーコンビネーションのガイドラインを確認してください。
ディスクユーティリティを使う
Macのストレージ(データを保管する箇所)に問題がないか調べる機能です。
「アプリが突然終了する」「ファイルが破損している」などの問題を解決できるようです。
お使いのMacOSによって手順が変わりますので、公式ページを参考にご覧ください。
>> Macのディスクユーティリティでストレージデバイスを修復する – Apple サポート (日本)
NVRAM(PRAM)のリセット
NVRAM(PRAM)のリセットはIntel Mac向けの操作です。Appleシリコン搭載のMacでは不要です。
音量やディスプレイの解像度、時刻設定などの機能をリセットする作業で、操作手順は以下の通り。
Intel 搭載の Mac をお使いの場合
- Macをシステム終了します。
- Macの電源を入れ、すぐに「option」「command」「P」「R」の 4 つのキーを長押しします。
- 20秒ほど押し続けてからキーを放します。その間、Macは再起動しているように見えます。たとえば、起動音が複数回鳴ったり、Apple ロゴが複数回表示されたりします。
- Macの起動が終わったら、必要に応じて、リセットされたシステム設定を調整してください。
SMCのリセット
SMCのリセットもIntel Mac向けの操作です。Appleシリコン搭載のMacでは不要です。
電源管理のリセットで、「バッテリーが充電されない」「電源が入らない」等の問題を解決できるようです。
詳しい操作手順は、Macのモデルに応じて異なりますので、公式ページをご覧ください。
>> Mac の SMC をリセットする – Apple サポート (日本)
リカバリーモードで復旧する
リカバリモードとは、その名の通り、Macの復旧モードです。
macOSを再インストールしたり、バックアップから復元する際に使えます。また、画面が真っ白やピンク色になってしまった際にも試してみる価値があります。
Intel MacとAppleシリコン搭載のMacで操作手順が異なります。それぞれ以下の通りです。
Appleシリコン搭載のMac
- 左上のから「システム終了」を押して電源が切れるのを待つ。
- 電源が切れたら「オプション」ボタンが表示されるまで、Macの電源ボタンを押し続ける。
- 起動オプションを選択する。
Intel Mac
- 左上のから「再起動」を押す。
- commandキーとRキーをAppleロゴが表示されるまで押し続ける。
- 起動オプションを選択する。
それぞれ、3.で開く起動オプションから、バックアップからの復元やmacOSの再インストールが可能です。
そもそもフリーズしてるから1.を実行できないという場合は、ショートカットキーを使って強制終了するといいです。
「option」「command」「esc」 の3つのキーを同時に押します。
macOSをアップデートする
筆者の場合は、macOSのアップデートでまるっと問題を解決できました。色々試して改善されない場合は、OSをアップデートするのが最善かもしれません。
最新OSに対応していないアプリケーションやソフトウェアをお使いの場合は、その点だけ注意が必要です。お使いのツールが対応しているか事前に確認しておきましょう。
事前にバックアップを取って、安定したWi-Fi環境で電源に接続した状態で行なってください。
macOSのアップデート手順は、以下の通りです。
- 左上のから「システム設定」を押す。
- 「一般」> 「ソフトウェアアップデート」を開く。
- 「今すぐアップデート」を押す。
今使っているバージョンよりも新しいものがある場合は、上記のようにバッジで通知されます。
トラブルシューティングを頭の片隅に、
定期的にバックアップをとろう。
Macで起こる不具合の対処方法をまとめました。
フリーズやクラッシュを含め、不具合の要因はさまざまで、対処方法も複数あります。
本体やアプリを再起動したり、OSをアップデートすれば、大体改善されるというのが筆者の肌感覚ですが、何が原因だったのかアタリをつけておくのも大事です。再発防止につながりますし、Appleに問い合わせる際もスムーズだからです。
Macユーザーの方は、当記事のようなトラブルシューティングを頭の片隅に入れて、定期的にバックアップをとっておくと安心です。
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