Macユーザー向けに、キーボード操作が遅延してしまうときの解決方法をまとめました。文字入力の反応速度に違和感を感じたら、まずはこちらの改善方法をお試しください。

キーボード操作のもたつきを改善する方法

キーボード操作や文字入力が遅くなると作業効率が落ちます。文字入力のレスポンスや変換速度の改善にぜひご活用ください。

Macを再起動する

すでにお試しかもしれませんが、Macに限らず何らかの不具合が起きた場合は、まずは再起動してみてください。iPhoneやその他のデバイスなどでも再起動することで問題が解消されることがあります。汎用性が高く、原因を調べるより早いので、まずは再起動してみてるのがオススメです。

再起動ダイアログ

ショートカット(control + 電源ボタン もしくは、control + メディア取り出しキー)で、上記の確認画面が表示された後、再起動できます。

Bluetooth接続を確認する

こちらも根本的な対策の一つですが、ワイヤレスキーボードをお使いの場合、Wi-Fiや他のBluetooth(マウスやイヤホン等)と干渉して、反応速度が遅くなる場合があります。ワイヤレスキーボードの電源を入れ直すか、PCに接続して有線キーボードとして使うことで解消されることがあります。

スローキーを無効にする

Macには、キーボードを入力してから、文字を認識するまでの反応速度を調整する機能があります。

画面左上のAppleのロゴをクリックして、「システム環境設定>アクセシビリティ>キーボード」内の下記箇所で設定可能です。

スローキーの無効化

上記の「スローキーを有効にする」にチェックが入っている場合は、外しておきましょう。誤操作を防ぐための機能かと思いますが、チェックを入れると、キーボードを長押ししないと反応しなくなります。

キーのリピートと入力認識の時間を調整する

テキスト入力時のスピードではなく、「delete」キーで連続してテキストを削除する際や、カーソルを移動させるスピードを調整できます。「システム環境設定>キーボード」内で設定可能です。

キーのリピートと入力認識速度の設定

それぞれ「速い」「短い」に設定しておくと、キーボード操作時のストレスを軽減できるのでオススメです。

キーボード入力のサポート機能を無効にする

Macには、キーボード入力のサポート機能があります。先ほどと同じく「システム環境設定>キーボード 」を開き、その中にある「ユーザ辞書」タブにて設定可能です。

入力サポート機能の無効化

英字入力時にスペルを自動変換したり、文頭を自動的に大文字にする機能です。特に不要な場合は、チェックを外した方がキーボードの動作は軽くなります。

MacBookのバージョンによっては、「Touch Barに入力候補を表示」という項目もありますが、変換時にTouch Barを使わない方は、チェックを外しておきましょう。

また、ユーザ辞書を使えばキーボード入力を効率化できます。よろしければご覧ください。

ライブ変換機能をOffにする

本来は文字入力の手間を減らすためのライブ変換機能ですが、意図した文字に変換されなかったり、キーボードの遅延の原因となっている場合があります。

右上の文字アイコンをクリックして簡単に無効化できます。

ライブ変換の無効化

キーボードの遅延が気になる場合は、一旦OFFにして動作を確認してみてください。なお、通常の変換時の予測候補がおかしいときは下記記事を参考に改善いただけます。

フォントが重複していないか確認する

フォントをインストールしている場合、同じフォントが重複して動作に悪影響を与えている可能性があります。「Font Book」というアプリを起動して、重複しているフォントがあれば削除します。

「Font Book」はスポットライト(Commandキー+スペースバー)、もしくはランチャーアプリから起動するとスムーズです。

フォントの重複の確認

上記画面が開いたら、左上の「ファイル」内から「フォントを検証」を行います。

フォントの検証例

ここで重複しているフォントファイルが見つかれば、削除しておきましょう。

メンテナンスツール/メモリ解放ツールを試す

ここまでの方法を試してもキーボードの入力スピードが改善されない場合は、そもそものPCのメモリ不足なども考えられます。

Mac向けのメンテナンスツール「Onyx」で古いログや不要なファイルを削除してみたり、ワンタッチでメモリ解放できる下記のツールで改善されることがあります。

キーボードビューアを確認する

最後に念のため、キーボードビューアを確認しておくのもオススメです。キーボードそのものが物理的に機能しているかどうかを確認できます。

右上の文字アイコンをクリックして「キーボードビューアを表示」から開きます。

キーボードビューアの表示箇所

ランダムにキーボードを押して、キーボードビューアの該当箇所が反応するかを確認します。

キーボードビューアのサンプル

上記例では少し分かりにくいですが、赤枠が表示されているものが反応しているキーになります。

ここで反応しない場合は、物理的にキーボードが損傷している可能性が高いです。水や埃以外にも経年劣化が原因の場合もあるため、早めの修理依頼をお勧めいたします。

まとめ

Macのキーボードの反応速度を改善する方法をご紹介いたしました。文字入力の遅延はあらゆる作業に影響してきますので、ぜひ当記事を参考に確認してみてください。定期的な見直しもお勧めです。

Chromeの動作が遅い場合は、こちらの記事を参考にご覧いただけます。