WordPressで「このファイルタイプをアップロードする権限がありません。」と表示されるときの解決方法

WordPressでファイルをアップロードしようとすると表示される次のようなエラー。

「このファイルタイプをアップロードする権限がありません。」と表示されています。アップロードできない原因と解決方法を当記事で見ていきましょう。

原因とその解決方法

冒頭のエラーやファイルがアップロードできない原因は、次のいずれかです。それぞれ解決方法をご紹介いたします。

拡張子が制限されている

まずほとんどの場合、ファイルの拡張子が原因です。WordPressでは、互換性やセキュリティの観点から、アップロードできる拡張子が制限されているからです。

一般的なJPEGや、PNG、GIFであれば問題ありませんが、次世代拡張子であるSVGやAVIFの画像ファイルをアップロードしようとするとエラーが発生することがあります。

例えば、WordPressでは、次のような拡張子のアップロードが制限されています。

次世代拡張子やフォントファイルのほか、何かを実行するための命令が書かれたファイル等が、セキュリティの観点から制限されているわけです。

逆に、WordPressがサポートしているファイルはこちらからご覧ください。
>> Uploading Files « WordPress Codex（WordPress公式）

特定の拡張子でアップロードが必要な場合は、プラグインを使うのも一つの手です。例えば、SVGをアップロード可能にするプラグインはこんなのがあります。

他にも色んな拡張子をアップロード許可したい場合は、こちらのプラグインを使うといいでしょう。任意の拡張子を簡単にアップロード可能に変更できます。

また、弊社には、「サイトのファビコンをicoファイル（.ico）でアップロードしようとしてできなかった」というお問い合わせもありました。

何らかの原因でicoファイルがアップロードできなかったようですが、もしファビコンに利用することが目的であれば、icoファイルにこだわる必要はありません。

WordPressのサイトアイコン設定機能を用いて、PNG形式にてアップロードが可能です。

このように、必ずしもその拡張子でアップロードする必要がない場合もあります。状況に応じて再検討してみるのもいいかもしれません。

ファイルのサイズ（容量）が大きい

ファイルのサイズ（容量）が大き過ぎると正常にアップロードできません。WordPressでは、ファイルの最大アップロードサイズが制限されているからです。

ダッシュボードの「メディア」>「新しいメディアファイルを追加」を選択すると次のように確認できます。

お使いのサーバーに準拠するため、ユーザーによって違いがあるようです。このサイズを超えるとファイルがアップロードできません。

大抵の場合、サーバーに設定箇所があるので、「php.ini」という設定箇所を探します。

例えばエックスサーバーの場合、サーバーパネルを開いて、下記箇所から簡単に設定できます。

お使いのドメインを選択して、下記箇所で数値を変更すればOKです。

「memory_limit」が最も大きく、「upload_max_filesize」が最も小さくなるように設定してください。
また、極端に大きくし過ぎると、セキュリティ上のリスクも高くなるのでご注意ください。

これで設定を保存して、ダッシュボードの「メディア」をチェックしてみてください。最大アップロードサイズが更新されているはずです。

まとめ

WordPressでファイルがアップロードできない原因は、その拡張子がWordPressに対応していないか、ファイルのサイズが大き過ぎるケースがほとんどです。

特定の拡張子をアップロード可能にしたり、アップロードファイルのサイズを拡張することは簡単ですが、改めて対応の必要性を吟味してもいいかもしれません。拡張子の種類やファイルサイズが制限されていることには、セキュリティ上の理由があるからです。

「Convertio」などのツールでWordPressに対応している拡張子に変換したり、ファイルサイズを圧縮して対応する手段もあるので、こういった記事も参考にご覧になってみてください。