「特定の投稿タイプのみアクセスを制限したい」
「特定のページのみアクセスを制限したい」

特別なコンテンツにはアクセス制限をかけて、ログインや会員登録を促したいことがあると思います。

そこで今回はWordPressサイトの特定の投稿タイプや記事にアクセス制限をかけられるプラグイン「Restrict User Access」をご紹介いたします。

「Restrict User Access」機能概要

「Restrict User Access」の主な機能は以下の通りです。

  • 投稿タイプごとにアクセスを制限可
  • 特定のページのアクセスを制限可
  • ユーザー権限別にアクセスを制限可
  • ログインユーザーの管理画面内の操作範囲を制限可

プラグインのインストール

管理画面から「Restrict User Access」を検索してインストールするか、下のボタンからもダウンロード可能です。プラグインファイルを wp-content/pluginsディレクトリにアップ後、管理画面から有効化してください。

Restrict User Accessのイメージ

Restrict User Access

「Restrict User Access」の使い方

プラグインを有効化したら、下記箇所「ユーザーアクセス」を開き、「新規追加」をクリックします。アクセスレベルというコンテンツを作成して設定することで、ユーザーに対して操作制限を適用する仕様です。

アクセスレベル作成箇所

タイトルはわかりやすいように「ユーザーの権限名(英字)+Level」としておくといいでしょう。プラグインの公式ページでも推奨されています。

タイトルのサンプル

例えば、購読者権限のユーザーにアクセス制限をかけたい場合は「Subscriber Level」などとしておけば管理しやすいです。ここからはタブ別に解説いたします。

Access Conditions

最初のタブでは「New Condition Group」をクリックし、アクセス制限をかけたい投稿タイプを選択します。

投稿タイプを選択する箇所

特定のページのみにアクセス制限をかけたい場合は、下記箇所のドロップダウンから記事タイトルを指定可能です。

特定の記事のみ制限をかける箇所

メンバー

メンバータブでは、どの状態のユーザーに制限をかけるかを設定します。今回は権限別にアクセスを制限するので、「Automation(Beta)」のドロップダウンをクリックして「User Role」を選択します。

ユーザー権限の指定箇所

その後に表示されるドロップダウンで「Subscriber」を選択します。

ユーザー権限の指定箇所2

機能

このタブでは先ほどメンバーで指定した権限のユーザーが操作できる機能を細かく制限できます。

管理画面内の機能制限設定

購読者権限のユーザーは元々自分のプロフィールのみしか編集できないので、今回の例では変更しません。管理画面にアクセス可能なユーザーの操作を制限したい際にご活用ください。

オプション

このタブで、ログインしていないユーザーに対するアクションを設定します。未ログインのユーザーをリダイレクトさせて指定したページに飛ばしたりできます。リダイレクト先用の固定ページを作っておけば、ログインや会員登録を促せます。例:「この先のコンテンツを閲覧するには会員登録が必要です。」

オプションタブのキャプチャ

上から順に下記の通りになっています。

拡張レベル 他のアクセスレベルから制限を引き継ぎたいとき以外は使いません。
Non-Member Action 「リダイレクト」を選んで任意の固定ページもしくは、URLにリンクさせれます。
Duration アクセス制限に期間を設けたい場合はここで設定できます。
Can Access Unrestricted Content 制限のないコンテンツへのアクセス可否の設定なので、通常はonにしておけばOKです。
Hide Admin Toolbar onにするとログインしているユーザーにもツールバーを隠せます。
レベル名 ここには最初に入力したタイトルが自動で反映されるので、設定不用です。

上記をすべて確認したら「保存」を押してアクセス制限の編集が完了します。

※特定のページにアクセス制限をかけてもテーマによってはアーカイブページやウィジェットに抜粋文が表示されてしまいます。抜粋文も完全に表示したくない場合には別の対策が必要です。

特定の記事であれば、TCDテーマに実装されている保護ページ機能を活用できます。アーカイブページなどに抜粋文が表示されることもありません。

まとめ

ユーザーの権限によってサイト内のコンテンツに閲覧制限をかけられるプラグインをご紹介いたしました。

「ユーザーの権限によって閲覧を制限」≒「ログインしたユーザーだけ閲覧できる」

というような使い方ができるので、会員制サイトに活用できます。

ただ、このプラグインにはログインページや会員登録ページを作成する機能が無いので、下記で紹介しているプラグインなどと組み合わせてご活用ください。

テーマによってはCSSなどの調整も必要ですが、会員制サイトの運営に役立つはずです。

ちなみに弊社で販売しているWordPressテーマには、プラグイン不要で会員制サイトを運営できる「EVERY」や会員制SNSを運営できる「ZOOMY」などもございます。よろしければ参考にご覧ください。