WordPressサイトのバックアップ、移行(コピーや引っ越し)時に便利なプラグインをご紹介いたします。

同じ用途ではAll-in-One WP Migration」が使いやすくて有名ですが、無料版では移行できるデータに容量制限があります。

その点、今回ご紹介する「WPvivid」は、無料かつ移行データの容量にも制限がありません。それでは早速みていきましょう。

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WPvividの機能概要

WPvividは、WordPressサイトのバックアップや移行(コピー)等が無料で簡単に行えるプラグインです。サイトの引っ越しにも便利です。主な機能は次の通りです。

  • バックアップと復元が簡単。
  • 定期バックアップを自動化できる。
  • 無料なのに移行データの容量制限無し。
  • WordPressサイト間でワンクリック移行ができる。
  • ステージングサイト(テスト環境)を作成できる。

移行データの容量制限が無い点や、ステージングサイトをつくれる点が、WPvividの特色です。

プラグインのインストール

管理画面から「WPvivid」を検索してインストールするか、下のボタンからもダウンロード可能です。プラグインファイルを wp-content/pluginsディレクトリにアップした後、管理画面から有効化してください。

WPvividのイメージ

WPvivid

プラグインのインストールにつきましてはこちらで詳しく解説しています。

WPvividの使い方

WPvividの使い方をご紹介いたします。プラグインを有効化すると、次の画面が自動で開きますので、ここから操作していきます。

WPvividの操作画面

ダッシュボードの「設定」の下に「WPvivid Backup」と表示されているので、そこからも確認可能です。次の4種類の機能の使い方を解説いたします。

基本的なバックアップと復元(移行)

1. サイト内でバックアップを取る。

基本的なバックアップや復元は、一つ目の「バックアップ & 復元」タブから行えます。

WPvividのバックアップ操作画面

赤枠内の設定は特にこだわりがない限り、初期値のままでOKです。青色の「バックアップ」ボタンを押すとすぐ現在のサイトのバックアップが開始されます。

正常にバックアップが完了すると下記箇所に履歴が記録されます。

WPvividのバックアップ完了画面

データをローカルにダウンロードしたり、すぐに復元することも可能です。運営中のサイトで復元する際は、バックアップ日時を確認して慎重に操作しましょう。

2. バックアップデータを別環境に移行(復元)する。

バックアップデータをローカルに保存することで、別環境で復元(移行)することもできます。

ローカルにダウンロードしたファイルは、次のような名称のzipファイルで保存されます。

example.com_subdomain_wpvivid-bfa5851fb47a6_2024-10-01-17-07_backup_all.zip

ドメイン名と保存日時がファイル名に反映され、「wpvivid」という文字列も含まれています。

あとは、これを移行先のWordPressサイトにアップロードすればOKです。

移行先サイトのダッシュボードでWPvividをインストールして「バックアップ & 復元」タブ内の「アップロード」タブを押します。

WPvividの移行先の画面

ここに先ほどのzipファイルをドラッグ&ドロップして、左下に表示される「Upload」を押すとアップロードがスタートします。WPvividでは移行データの容量制限が無いのでありがたいですね。

アップロードが終わると、バックアップデータとして下記箇所に履歴が表示されます。

WPvividの移行データが記録された箇所

ここから復元することで、サイトのデータが反映されます。移行元のバックアップデータをローカルに保存し、移行先の別環境にアップロードするイメージです。サイトの引っ越しなどに便利ですね。

復元が完了すると、WordPressサイトのログイン画面が開きます。

WPvividで復元完了後の画面

移行元のログイン情報(ユーザー名やパスワード)が引き継がれますので、正常にログインできるか確認しましょう。

バックアップの自動化

定期的に自動でバックアップを取りたい場合は、「スケジュール」タブから設定可能です。

WPvividで自動バックアップを取る設定

「バックアップスケジュールの有効化」にチェックを入れて、タイミングやバックアップ内容などを設定します。

WPvividでスケジュールを登録する画面

最後に下部の「設定を保存」を押してバックアップスケジュールの登録が完了すると、次の画面が表示されます。

WPvividのバックアップスケジュールが登録された画面

上記赤枠箇所に、次にバックアップが行われる日時が表示されています。

「リモートストレージ」タブでは、Google DriveやDropboxを保存先に設定できるので便利です。

WPvividのリモートストレージ設定画面

サイトの定期バックアップはこの機能を使ってみてください。

ワンクリック移行

WPvividには、ファイルのアップロードやダウンロードを行わずに、異なるWordPress環境間でワンクリックでサイトを移行(コピー)できる機能があります。

手順は以下の通り。

  1. 移行先サイトでキーをコピーする。
  2. 移行元サイトにキーをペーストする。
  3. 「Clone then Transfer」を押す。

キーのコピペ&ワンクリックのみでサイトを移行できる機能です。

1. 移行先サイトでキーをコピーする。

移行先サイトの「キー」タブ内で「生成」ボタンを押します。

WPvividの自動移行のキー生成箇所

生成されたキーをコピーします。データの移行先のサイトでキーを生成してください。

2. 移行元サイトにキーをペーストする。

移行元サイトの「自動移行」タブ内にキーをペーストします。

WPvividのキー貼り付け箇所

キーをペーストするのは、データの移行元サイトです。

3.「Clone then Transfer」を押す。

最後に移行元サイトでページ下部の「Clone then Transfer」を押します。

WPvividのワンクリック移行のボタン

これで移行が開始されます。

完了したら、移行先サイトの「バックアップ & 復元」タブ内の「バックアップ」を確認します。

WPvividの移行データ確認箇所

「Received Backup」というバックアップデータが保存されています。ここから復元すれば移行完了です。

※注意点
Local(ローカル環境作成ソフト)では、この自動移行機能はご利用できません。サーバー側でファイアウォールの設定をしている場合や、リダイレクト処理を施しているサイトでも正常に機能しないことがあります。一時的にサーバー側の設定を変更するなど対策してください。

ステージングサイトの作成

WPvividには、ステージングサイト(テスト環境)をつくれる機能があります。新たに別のWordPress環境を用意する必要はありません。

ステージングサイト作成に特化したプラグインはこちら。

WPvividでステージングサイトをつくるには、ダッシュボード左下の「ステージング」を選択します。

WPvividのステージングサイト作成箇所

「Create A Staging Site」タブを選ぶと上記画面が表示されます。初期値のまま下部の「Create Now」ボタンを押して問題ありません。

初期設定の場合は、「/mystaging01」というサブディレクトリにステージングサイトが作成されますので、次のようになります。

本番サイトのURL:https://example.com
ステージングサイトのURL:https://example.com/mystaging01
本番環境と同じテスト環境を同サーバー内に瞬時につくれますので、検証時などに便利な機能ですね。

まとめ

WordPressサイトのバックアップ、移行に便利なプラグイン「WPvivid」の使い方をご紹介いたしました。

無料で使えますし、移行データの容量制限もありません。自動バックアップや、ステージングサイト(テスト環境)の作成まで簡単に行えるので、おすすめです。

WordPressのバックアップや移行に使えるプラグインはこちらにまとめています。

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