成功するホームページの特徴は千差万別ですが、失敗するホームページの特徴はほとんどが共通しています。

成功の鍵は、これらの共通する失敗ポイントをいかに回避もしくは改善していくかにかかっています。

本記事では、多くの人が陥りがちなホームページ制作・運用における80のNG項目を網羅的にご紹介します。

現状のホームページが抱える問題を一つずつ解決し、顧客に選ばれるホームページに変えていくための指南書、チェックリストとしてお役立てください。

なお、本記事で指すホームページとは、企業のコーポレートサイトやサービスサイトを想定しています。広告収入を目的としたメディアやブログ向けの内容ではありませんので、その点、ご注意ください。

「ホームページ運営のNG項目リスト」をご用意しました。Googleスプレッドシート形式でご利用頂けます。ファイル > コピーを作成で、ご自身のGoogleドライブにファイルをコピーしてお使いください。

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目次

WordPressテーマ「SEEED」

企業の成長を加速させる。
あなたの商品・サービスの販売に特化したホームページを構築。

SEEED

CTA(Call To Action)

CTA(Call To Action)は、ホームページの訪問者に具体的な行動を促すための重要な要素です。何をしてほしいのか、どんなアクションを取ればいいのかを明確に伝えて、行動を促す役割を果たします。CTAの配置やデザイン、訴求内容が不適切だと、多くの見込み客を取りこぼしてしまいます。以下のNG項目に該当していないか、チェックしましょう。

1. CTAがページの下部にしかない

ページの最後までスクロールする人は少数です。CTAがページの下部にしか配置されていないと、多くの顧客を取りこぼしてしまいます。「今すぐダウンロード」「無料相談を申し込む」など、明確で行動を促すCTAをファーストビューやページ中部にも配置しましょう。

2. CTAボタンが目立たない

背景と同化していたり、文字が小さすぎたりすると、CTAが埋もれてしまいます。CTAボタンは背景色とコントラストの強い色を使い、視覚的に強調しましょう。周りのコンテンツとの間に、十分な余白(margin)を設けることも必要です。デザインのコツは以下の記事を参照ください。

3. CTAの壁(ハードル)が高すぎる

「今すぐ購入」 「お問い合わせ」 のようなハードルの高いCTAだけでは、多くの顧客は行動を躊躇します。最初のステップとしては敷居が高いのです。コンバージョン数を増やすには、「サービス資料ダウンロード」 のようなハードルの低いCTAも用意しておくと効果的です。

4. CTAのキャッチコピーが魅力的でない

CTAのキャッチコピーが魅力的でなければ、ユーザーは行動を起こす気になりません。「送信」 「クリック」 といった文言ではなく、その先のベネフィットや結果が想像できる文言にしましょう。例えば、「今すぐ無料で試す」 「限定オファーを受け取る」 など、顧客にとってのベネフィットを簡潔に伝えるフレーズが効果的です。

5. CTAに誘導するためのコピーがない

いきなりCTAだけを提示されても、「なぜこれをクリックすべきなのか?」 が分からないため、クリック率は悪くなります。CTAの前に、顧客のニーズや問題を引き出し、CTAに誘導するためのコピーを配置しましょう。例えば、「特別なオファーを手に入れませんか?」 といった一文を入れることで、顧客が自然とCTAに進む流れを作れます。

6. ボタンを過剰に配置している

ボタン要素のCTAを過剰に配置すると、どのアクションを取るべきか顧客が迷ってしまい、コンバージョン率が下がる可能性があります。ボタンは目立つ要素だからこそ、その使用は最小限に留めるべきなのです。テキストリンク形式のCTAも併用しつつ、ボタンは特に強調したい箇所だけに使いましょう。

TOPページのファーストビュー

TOPページのファーストビュー(FV)はホームページの顔です。どんな事業をしているのか、何を提供しているのか、どんな価値が手に入るのか、といったことが瞬時に伝わる構成でなければいけません。ファーストビューはほんの数秒、一瞬で「続きを読むか、立ち去るか」 が決まる真剣勝負の場所です。以下のNG項目に該当していないか、チェックしましょう。

7. CTAがない

最も閲覧数(インプレッション)が多くなるファーストビューにCTAがないのは、大きな機会損失です。「今すぐ相談する」 「無料でダウンロードする」 など、行動を促す明確なCTAを、ファーストビューの中央や右側に配置しましょう。

ファーストビューのCTA

ファーストビューのCTAの有無はコンバージョン数に顕著に影響するので、とりわけ優先度が高い施策です。

8. 没個性的なビジュアルを配置している

一般的なストックフォトではビジネスの個性が伝わりません。自社製品の写真や笑顔で喜んでいる顧客の姿、社長やスタッフの顔など、ビジネスの特徴や価値を視覚的に表現しましょう。競合他社と同じような没個性的なビジュアルを使うくらいなら、シンプルな背景にキャッチコピーだけ(画像やイラストなし)でもいいくらいです。

9. キャッチコピーが抽象的

曖昧で抽象的なキャッチコピーでは顧客に価値が伝わらない可能性が上がります。

「進化したマーケティングでさらなる未来へ」といったコピーよりも「売れるホームページを3日以内にお届けします」「成果実証済みのツールでコンサル起業をサポート」など、顧客にとってのベネフィット(利益)をストレートに伝えることが重要です。

10. キャッチコピーが小さくて目立たない

ファーストビューのキャッチコピーが小さいとインパクトに欠けます。フォントサイズはデスクトップ(PC)なら40px〜60px程度、モバイルなら24px〜36px程度が目安です。太字や目立つ色を使って視覚的に強調しましょう。

11. アニメーションやエフェクトを多用している

アニメーションやエフェクトの過剰使用はコンテンツへの没入を妨げ、顧客体験を悪化させます。必要最小限に抑えましょう。CTAボタンのホバーエフェクト※や、キャッチコピーや画像のフェードイン※など、控えめに使うのがおすすめです。

※ホバーエフェクト
マウスカーソルをある要素(例えばボタンやリンク)に乗せたときに、その要素が変化することを指します。色が変わったり、サイズが少し大きくなったりします。「ここをクリックできますよ」というサインを出すために使われます。
※フェードイン
画面に表示される要素が徐々に現れる効果です。最初は透明(見えない)状態から始まり、だんだんと見えるようになります。ページを読み込んだときや、特定のアクションをしたときに要素を目立たせるために使います。

12. ファーストビューの高さ(height)が低すぎる

ファーストビューの高さが低すぎると、伝えたい情報やビジュアルが十分に表示されず、インパクトを与えにくくなります。主要なキャッチコピー、ビジュアル、CTAがしっかりと表示されるよう、600px〜900px程度は確保したいところです。

heightに100vh(※)を指定して、ファーストビューをデバイスの画面全体に表示させる(フルスクリーン)のもおすすめです。

※vhとは:
CSSで使用される単位で、”Viewport Height”の略です。100vhは、現在のビューポート(表示領域)の高さ全体を指し、縦方向に画面の高さを100%とする意味になります。つまり、height: 100vh;と指定すると、ファーストビューの高さがブラウザの表示領域全体を占めるように設定されます。CSSについては以下の記事を参照ください。
>> CSSとは?意味・基礎・書き方を初心者向けにわかりやすく解説

13. テキストと背景のコントラストが弱い

テキストと背景のコントラストが弱いと、キャッチコピーのテキストが読みにくくなります。テキストが白なら、背景は濃い目の色を使い、ひと目でキャッチコピーが読めるようにしましょう。

TCDテーマの場合は、背景写真を濃い色に変えられるようオーバーレイ機能を搭載しています。

オーバーレイとは、色を重ねることを指します。写真に透明度10〜30%ほどの黒色を重ねることで、文字の視認性は向上します。透明度は写真の濃さによって調整しましょう。

商品・サービスの説明

提供している商品・サービスの説明は、顧客のベネフィット(利益)や課題解決のロジックなどを軸にする必要があります。企業視点で商品・サービスの特徴や機能を羅列しているだけの構成では、商品・サービスの強みや価値が正しく伝わりません。以下のNG項目に該当していないか、チェックしましょう。

14. 機能説明しかない

商品・サービスの特徴や機能のスペック紹介だけでは、見る者の感情は動かせません。そうすると、同業他社との条件競争(価格や目に見える機能)に陥ります。

特徴や機能がもたらすベネフィットを伝えることが重要です。

例えば、軽いノートパソコンを紹介する場合、「重量 1.36kg」だけでは伝わる人は限られます。「軽くてどこでも持ち運びができる」と言い換えることで多くの人に商品の魅力を伝えられます。

15. 顧客の課題解決という視点がない

商品説明に顧客の課題解決という視点が欠けていると、その文章は顧客にとって自分事にならないので反応率は低くなります。顧客が直面している問題を明確にし、それに対する解決策として自社の商品を紹介しましょう。例えば「こんな課題で悩んでいませんか?」という問いかけから始め、その問題に対して商品がどのように役立つかを示すと効果的です。

16. 行動を促すCTAがない

行動を促すCTAがないと、購入や問い合わせなどのアクションを起こさずにページを離れてしまいます。商品説明の最後や重要なベネフィットを紹介した直後など、顧客が行動を起こしやすいタイミングでCTAを提示すると効果的です。「すぐに話を聞きたい、購入したい」 という顧客を想定して、ファーストビューにCTAを置くのも良いでしょう。

17. 専門用語の多用

コピーライティングで重要なことは、業界の外にいる者にもわかるように伝える技術です。
社内や業界の人間しか使わない専門用語が多すぎると、ユーザーは理解が進まない上、離脱率の上昇を招きます。どうしても専門用語が必要な場合もありますが、補足説明を付けるなどして、あなたの身近な人にでもわかるように書きましょう。

18. 価格を明示しない

サービスによっては価格を明示していない場合があります。ユーザーが資料請求をし、見積りをとらないと価格がわからない仕組みです(要問合せ)。様々な事情があるにせよ、価格を明示しないやり方は比較が容易なインターネットの特性上、離脱率を高めてしまうため、最低ラインの料金の目安やシミュレーション例を提示するといった対策が必要です。

複雑な料金体系で明確な価格を提示できなくとも、おおよその料金体系を示すだけでユーザーは検討段階に入ることができます。その上で資料請求などのステップに進めると同業他社より多くの成約数を取ることが可能です。

19. 見出しの文字数が多すぎる

見出しが長すぎると、一目で内容を理解しづらくなります。見出しは要点を絞り、短く簡潔にしましょう。目安は20〜30文字程度で、ベネフィット訴求か課題解決型訴求がおすすめです。

見出しの例
「高品質なホームページテンプレートで売上向上」
「Web集客改善コンサルティング 5つの特徴」
「1時間のZoomミーティングで事業戦略を一緒に作ります」

20. 冗長な説明が多すぎる

冗長な説明は要点がぼやけてしまい、伝えたいメッセージが曖昧になりがちです。小見出しを使って、長い文章を短い段落(セクション)に分けたり、箇条書きを使ってポイントを整理したりすることで、文章を読む負担が軽減され、こちらの伝えたいメッセージも伝わりやすくなります。

21. 曖昧で意味を持たない説明が多い

「画期的なソリューション」 「ワンストップでバリューを提供」 など、それっぽい響きの表現やキャッチフレーズを多用するだけでは、商品の価値は何一つ伝わりません。「何がどうなるのかわからん」 となります。具体的で意味のある説明にするために、ベネフィットに焦点を当てたり数字やデータを用いたりすると良いでしょう。

22. 意味のないビジュアルが多い

装飾だけを目的とした画像やイラストを多用すると、肝心の商品説明のテキストに顧客が没入するのを邪魔します。意味を持たないビジュアルはないほうが良いのです。商品の使用シーンを示す写真や、機能の特徴を図解したイラストなど、テキストの内容を補完し、顧客がその商品の価値を理解するのをサポートするビジュアルだけを使いましょう。

ナビゲーション

ナビゲーション要素は、ホームページ内の主要ページに素早くアクセスできるよう設計されていることが重要です。以下のNG項目に該当していないか、チェックしましょう。

23. グローバルナビの項目が多すぎる

グローバルメニュー
グローバルナビの項目は適正なメニュー数に整えましょう。

項目が多すぎると、レイアウトが窮屈になったり、ユーザーを迷わせてしまう要因になります。グローバルナビには重要なコンテンツを5~7つほど表示し、詳細な項目はサブメニューに格納して、整理されたグローバルメニューにしましょう。

24. グローバルナビの項目名がわかりづらい

グローバルナビの項目名がわかりづらいと、顧客はどこをクリックすれば目的のページにたどり着けるか、直観的に理解できません。専門用語や曖昧な表現、馴染みの薄い英語は避け、直感的に内容を理解できるシンプルで明確な言葉を使うことが重要です。例えば、「サービス内容」 「お問い合わせ」 といった、求めている情報がすぐにわかる項目名にすることで、ナビゲーションの使いやすさが向上します。

25. ナビゲーションにCTAが含まれていない

グローバルメニュー

WordPressテーマ「CANON」

グローバルメニューは、ファーストビューに表示されるホームページの一等地。そのため、グローバルナビには購買に繋がるリンクを設置する必要があります。

「予約」「お問い合わせ」「ダウンロード」などのCTAをグローバルナビに追加しましょう。目立つ色やボタン形式にすると、目に留まりやすくなります。

26. グローバルナビの現在地表示がない

グローバルナビの現在地表示(カレント表示)がないと、今いるページがどこか分かりづらくなります。グローバルナビで現在のページを強調表示し(色や下線など)、ホームページの訪問者に位置情報を提供しましょう。

カレント表示の例

今いるページ(この画像ならブログ)のメニュー項目の背景色が変化。現在表示しているページが明確。

27. パンくずリストが表示されていない

パンくずリストがないと、ホームページの訪問者は現在地を把握しにくくなり、回遊がしづらくなります。パンくずリストを設置し、いつでも簡単に上層ページへ戻れるようにしましょう。

パンくずリストの表示例

特に深い階層のホームページでは、訪問者が迷子になるのを防ぐために必須です。

28. 回遊を促す導線がない

回遊を促すリンクや関連コンテンツがないと、訪問者は次のページに進むきっかけを失います。関連ページへのリンクやおすすめ記事の表示、「次に読むべきコンテンツ」 などの回遊を促す要素をページ内に配置しましょう。

回遊を促す関連記事

訪問者の滞在時間を延ばし、コンバージョン率の向上にもつながります。

入力フォーム

お問い合わせ、購入手続き、会員登録など、入力フォームはホームページ内で特定のアクション(コンバージョン)を完了させるための欠かせない要素です。入力項目が多すぎる、エラーメッセージがわかりにくい、入力形式に融通が利かないなど、顧客にストレスを与える要素は極力、排除しなければいけません。以下のNG項目に該当していないか、チェックしましょう。

29. 入力項目が多すぎる

フォームの入力項目数とユーザーの離脱率は比例します。

成約数を増やすなら、入力項目はできる限り、少なくすることが大事です。個人情報をマーケティングに役立てたいという企業側の意図もありますが、初回は名前とメールアドレスだけを入力させ詳細情報は後から登録してもらうなど、ステップを分けられるか検討してみても良いでしょう。

登録数を減らしたい(ユーザーを絞り込みたい)場合は、あえて入力項目を増やします。濃い読者・購入者だけを取得したい場合には効果的です。

30. エラーメッセージがわかりにくい

入力エラーが起きた際に具体的な説明がないと、顧客は修正に困り、離脱率上昇に繋がります。エラーメッセージは「メールアドレスの形式が正しくないようです」 など、顧客がすぐに理解しやすい内容にしましょう。

バリデーションエラーの表示例

31. 入力形式の融通が利かない

郵便番号や電話番号の入力形式が厳格すぎると、入力時にエラーが頻発します。

例えばハイフンの有無やスペース・全角半角など、細かい形式が求められるのはストレスでしかありません。よくあるのは「ハイフンも全角でなければいけない」という制限で、これはユーザーの環境によってはエラーの頻発を招くため、サイトの離脱に繋がります。

顧客の入力のしやすさを考慮した設計が必要です。

32. プライバシーに関する説明がされていない

初見ユーザーの場合、プライバシーに関する説明がされていないと、自分の個人情報がどのように扱われるのか不安に感じる場合があります。

基本的にプライバシーポリシーが存在しないホームページはほとんどありませんので、ない場合はホームページの信頼低下に直結します。特に、個人情報を入力するフォームや会員登録を促す場合、プライバシーポリシーの明確な説明は不可欠です。

33. 自動返信メールが送信されない

自動返信メールが送信されないと、顧客は問い合わせや申し込みが正常に完了したか不安になります。

特に重要なフォーム送信後に何の反応もないのは問題です。フォーム送信後に、内容の受け取りを確認する自動返信メールを送信する仕組みを整えましょう。大抵のメール配信ツールやCMS※のフォーム系プラグインにはそうした機能があります。

※CMS
ホームページのコンテンツ(テキスト、画像、動画など)を簡単に作成、編集、管理できるシステムのこと。プログラミングの知識がなくても、ページの作成や更新を直感的に行えるように設計されています。WordPress(ワードプレス)がシェアTOPで有名です。
>> WordPress(ワードプレス)とは?初心者にもわかりやすく解説

34. 送信ボタンが目立たない

送信ボタンが目立たないと、顧客はどこでフォームを完了すれば良いか分からず、途中で離脱してしまう可能性があります。ボタンの色を背景と対比させ、サイズも大きめに設定して視認性を高めましょう。ボタンの文言は単に「送信」 とするよりも、「無料でダウンロード」 「相談に申し込む」 など、具体的なアクションを促す文言を使うと効果的です。

35. フォームの入力欄が小さすぎる

フォームの入力欄が小さすぎると、顧客が正確に情報を入力しにくくなり、ストレスを感じる原因となります。特にモバイルデバイスでは、入力欄が小さいとタップしづらく、誤入力が増えます。入力欄は十分なサイズや余白を確保し、顧客が快適に入力できるようにしましょう。

SEO(検索エンジン最適化)

SEOは、検索エンジンからの持続的なアクセスを呼び込むための不可欠な施策です。しかし、誤った方法や短絡的な手法を用いると、検索順位が大幅に下がったり、最悪の場合インデックス(検索エンジンのデータベース)から除外されるなど、ホームページ全体にマイナスの影響を及ぼす可能性があります。以下のNG項目に該当していないか、チェックしましょう。

36. 低品質ページを量産している

SEO目的の低品質ページを量産すると、ホームページ全体の評価が下がります。Googleも以下のように、スパムポリシーに明記しています。

検索キーワードは含んでいるものの、閲覧者にとってほとんどまたはまったく意味がないコンテンツのページを大量に作成すること
引用:Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー | Google 検索セントラル

薄いコンテンツや価値のないページは、削除または統合し、質の高い情報だけでホームページを構成しましょう。それがSEOに強いホームページにする秘訣です。

37. 有料リンクを購入している

有料リンクを購入する行為は、検索エンジンのガイドラインに違反しており、ペナルティの対象となります。検索順位の低下やインデックスからの削除といった重大なリスクを抱えるNG行為です。

Google 検索の検索結果ランキングを操作することを目的としたリンクは、リンクスパムと見なされる場合があります。
引用:Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー | Google 検索セントラル

被リンクの重要性は年々下がっています。被リンクがなくても上位表示は可能ですので、リスクを犯してまで有料リンクを買う意義はありません。

38. 中古ドメインを利用した順位操作をしている

中古ドメインを使った順位操作は、短期的には効果があるかもしれませんが、検索エンジンからのペナルティを受けるリスクが高いです。Googleもこれを明確にスパムとして定義しました。

・以前に政府機関が使用していたサイトで、アフィリエイト コンテンツを掲載する
・以前に非営利の医療団体が使用していたサイトで、医療関連の商品を営利目的で販売する
・以前に小学校が使用していたサイトで、カジノ関連のコンテンツを掲載する
引用:Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー | Google 検索セントラル

短期的な裏技を求めず、新規ドメインを長い目で見て育てるという意識が重要です。

39. 中身は変えていないのに更新日だけ新しくしている

ページの中身を更新せずに更新日だけを新しくするテクニックは、新鮮さや最新性を評価する検索エンジンの特性を悪用したもので、Googleも以下のように警告しています。

コンテンツを実質的に変更していないにもかかわらず、ページを新鮮に見せるためにページの日付を変更していますか。
引用:有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成 | Google 検索セントラル

定期的にコンテンツを更新し、最新の情報を提供することはSEOにおいて有効ですが、実際に内容を改善せずに更新日だけを変えるような行為は避けるべきです。

40. 同じtitleタグを使い回している

同じtitleタグを複数のページで使い回していると、検索エンジンにとって各ページの内容が区別しにくくなり、評価が下がる可能性があります。各ページにユニークで具体的なtitleタグを設定することが重要です。ページごとの内容を的確に伝えることで、検索エンジンにも顧客にもアピールしやすくなります。

41. キーワードがtitleタグに入っていない

titleタグにキーワードが入っていないと、検索エンジンにページのトピックや内容が正しく伝わりません。titleタグはSEOにおいて非常に重要な要素であり、ここにキーワードを配置することが、検索順位や検索結果でのクリック率に大きく影響します。効果的なタイトルを作成する方法は、以下のページが参考になります。

参考:Google 検索結果のタイトルリンク(見出し)の変更 | Google 検索セントラル

42. キーワードがページ上部に入っていない

ページ上部にキーワードが入っていないと、検索エンジンや顧客にとって、そのページが何について書かれているのか判断しにくくなります。キーワードを見出しや最初の段落に自然に盛り込むようにしましょう。検索エンジンがページの内容を適切に理解しやすくなり、SEO効果が期待できます。また、求めている情報があると顧客もすぐに理解できるため、離脱防止にも効果的です。

43. canonicalの使い方が間違っている

canonicalタグは、同じコンテンツが複数のURLで存在する場合に、検索エンジンに対して「正規のページ」を指定するためのものです。この設定を誤ると、致命的な結果を招くリスクがあります。例えばすべてのページに同じcanonicalタグ(例:トップページのURL)を設定すると、検索エンジンが他のページを重複コンテンツと判断し、ほとんどのページがインデックスされなくなります。canonicalタグはその特性を理解し、慎重に扱う必要があります。以下の記事を参考にしてください。

44. nofollowの使い方が間違っている

nofollowは、スパムリンク、広告リンク、または信頼性の低いページへのリンクに対して使用するのが一般的です。信頼性の高い外部リンクにまでnofollowを付与するのは、発リンクによるSEO評価をみすみす手放すだけなので、避けてください。質の高い外部サイトへのリンクは、顧客にとって価値があるだけでなく、ホームページの信頼性を高める要素にもなるので、通常はSEOにプラスの影響があります。

45. ページ同士を内部リンクで繋げていない

ページ同士を内部リンクで繋げていないと、ホームページ全体の構造が分かりにくくなり、検索エンジンがコンテンツを効率的に見つけられません。基本的な思想としては「孤立したページを作らない」 ということです。以下の2点を意識すると良いでしょう。

    • 全ページにパンくずリストを設置して上階層への内部リンクを確保する
    • ブログ記事や商品説明ページでは、関連記事や関連商品・サービスのリンクを設置して、横方向への内部リンクを確保する

コンテンツ

ブログ記事やホワイトペーパーなどのコンテンツは、ただ作れば良いというわけではありません。顧客にとって本当に価値のあるものでなければ、ビジネス成果には繋がりません。以下のNG項目に該当していないか、チェックしましょう。

46. 中身の薄いコンテンツを量産している

上位表示やリード(顧客のメールアドレスなど個人情報)獲得を目的として、ありきたりで薄い内容のブログ記事やホワイトペーパーを量産するのは逆効果です。特に個人情報を提供してまで手に入れたホワイトペーパーやE-BOOKの内容が浅ければ、顧客からの信頼を完全に失います。どうでもいいコンテンツを100本作るくらいなら、自社のノウハウを詰め込んだ入魂のコンテンツを1本でも作ったほうがずっとビジネスインパクトがあります。

47. コンテンツ閲覧に対し個人情報を過剰に求める

リードを得たいがために、ちょっとしたコンテンツに対しても個人情報の入力を求めるのは避けるべきです。「それくらい個人情報なしでダウンロードさせろ」 という気になります。フォームで個人情報の入力を求めて良いのは、それ相応の価値を持つコンテンツだけです。それ以外は気軽に即ダウンロードできるようにしたほうが、顧客の信頼を得られます。

48. 顧客の知りたいことを無視している

顧客の興味や疑問を無視したコンテンツは、読まれずに終わります。コンテンツの基本は「知りたいことを教える」 「聞かれたことに答える」 です。顧客が抱えている疑問や知りたい情報など、いわゆるユーザーニーズに的確に応えることで、コンテンツは初めて価値を持ちます。具体的な課題解決やQ&A、役立つアドバイスなど、顧客の視点に立ったコンテンツを作りましょう。

49. コンテンツに独自性がない

競合と似たような内容のコンテンツでは、顧客に新しい価値を提供できません。検索結果の上位サイトの模倣などは最悪です。Googleも公式文書で警鐘しています。

コンテンツが他のソースを参考にしたものである場合は、単なるコピーや書き換えではなく、付加価値とオリジナリティを十分に示すものですか。
引用:有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成 | Google 検索セントラル

独自のデータや専門知識、自社の経験に基づいた情報を盛り込み、差別化を図りましょう。

50. コンテンツに専門性がない

一般的な情報や浅い知識だけで構成されたコンテンツに顧客は価値を感じませんし、検索エンジンにも評価されません。

このコンテンツは、確実にトピックを熟知している専門家または愛好家によって執筆され、レビューされていますか。
引用:有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成 | Google 検索セントラル

業界の知識や自社の経験、独自のリサーチデータなどを活用し、深い洞察や実用的なアドバイスを盛り込み、コンテンツの専門性を強化しましょう。

51. コンテンツに意外性がない

ありきたりな内容や予想通りの情報だけでは、顧客に新しい視点や驚きを提供できません。

コンテンツには、自明の事柄だけでなく、洞察に富んだ分析内容や興味深い情報が含まれていますか。
引用:有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成 | Google 検索セントラル

コンテンツに意外性を持たせるのはそう難しいことではなく、要は非常識なことを言えば良いのです(主張に根拠は必要ですが)。例えば「不況時こそ大きな投資チャンスである」 といったメッセージはその典型で、常識の逆を行く主張の好例でしょう。

52. タイトルや見出しが魅力的でない

内容がどれだけ優れていても、最初に目にするタイトルや見出しが平凡では、コンテンツを見てもらう機会を逃すことになります。魅力的なタイトルや見出しを作るためには、顧客の関心を引き付けるキーワードや、具体的なベネフィットを盛り込むことが重要です。また、数字を使ったり、質問形式にしたりすることで、顧客の好奇心を刺激する工夫も効果的です。

53. 古いコンテンツが更新されていない

トレンドや技術の進歩が速い分野では、古い情報はすぐに陳腐化してしまいます。検索エンジンも最新の情報を重視するため、更新されていないコンテンツは評価が下がる可能性があります。古いコンテンツは定期的に見直し、最新の情報にアップデートすることが大切です。データの更新、追加のセクション、現状に合ったアドバイスなどを取り入れることで、コンテンツの価値を維持し続けることができます。

54. 自社に不都合なことを隠している

自社商品・サービスの欠点を紹介しなかったり、比較記事なのに自社だけを特別に目立たせたり、そうしたコンテンツの姿勢は顧客に対して不誠実な印象を与え、信頼を失う原因になります。そもそも現代の顧客相手に隠し事ができると考えるのは驕りでしかありません。必ずバレます。であるなら、自社の都合は抜きにして、顧客が知りたい情報はオープンにするほうが良いでしょう。

55. レイアウトやデザインが素人っぽい

フォントサイズが小さすぎる(大きすぎる)、要素間の余白が狭すぎる、行間が詰まって読みにくい、画像が粗い、画像の横幅が不揃いetc……

こうしたレイアウトやデザイン上の不味さは、コンテンツの知覚価値を大きく落としてしまいます。改善する際は、読みやすいと感じたホームページのCSSをデベロッパーツールで確認すると良いでしょう。font-size(フォントサイズ)、line-height(行間)、margin(外側の余白)などの設定を見れば、自分のホームページにも応用できます。

56. コンテンツの露出経路を用意していない

コンテンツを公開するだけで自然に顧客が訪れてくれるわけではありません。適切な露出経路を確保し、コンテンツを広く知ってもらう仕組みが必要です。以下は代表的な手法です。

    • 検索連動型広告:Google広告などの検索連動型広告を活用して確実にコンテンツを露出させる
    • SEO:適切なキーワードをtitleタグに設定して上位表示を目指す
    • SNS:X(旧Twitter)やFacebookなどのSNSでコンテンツを投稿し、フォロワーに情報を拡散
    • メールマガジン:メールマガジンを通じて、新しいコンテンツを既存顧客に届ける
    • 他サイトとの連携:関連する他サイトやブログでコンテンツを紹介してもらう

57. 読了後のCTAがない

せっかくコンテンツを最後まで読んでくれた熱量の高い顧客に対して、次のアクションを促す仕組みを用意しておかないのは大きな機会損失です。「関連商品の詳細を見る」 「無料トライアルに申し込む」 「サービス資料をダウンロードする」 など、顧客のニーズや興味に合ったアクションを提案しましょう。

ユーザー体験(UX)とデザイン

モバイルでの閲覧がストレス、ページの読み込みが遅い、過剰なポップアップが煩わしいといった問題があると、顧客はストレスを感じてホームページから離脱してしまいます。以下のNG項目に該当していないか、チェックしましょう。

58. モバイルで見づらい

業種や業界にもよりますが、スマートフォンやタブレットからのアクセスが増加する現代では、モバイルフレンドリーなデザインが必須です。画面サイズに応じてレイアウトが自動調整されるレスポンシブデザインを導入したり、フォントサイズや余白、行間を適切に設定したりして、モバイルでの閲覧性や操作性を担保しましょう。

59. 読み込み速度が極端に遅い

ホームページの読み込み速度が極端に遅いと、ページが表示される前の離脱が増えます。読み込み速度に大きな影響を与えるのが画像です。解像度の高い画像だと、1枚あたり2~3MBほどになることもあり、それをそのまま大量にアップロードしていれば速度の低下は避けられません。画像は必ず軽量化(圧縮)処理をしてからアップしましょう。

60. ポップアップが邪魔になっている

画面に突然現れるポップアップや、コンテンツ閲覧を邪魔するほどの大きさのポップアップはユーザー体験を悪化させます。戦略や思想によって意見は分かれるかもしれませんが、ページ下部にさりげなく追従させるタイプのポップアップをおすすめします。また、ページ滞在時間やスクロール量に応じて表示するなど、適切なタイミングを設定することも重要です。ページを開いた瞬間に表示させるのは止めたほうが良いでしょう。

61. フォントが小さすぎて読みづらい

フォントサイズが小さいと、特にモバイルユーザーには読みにくくなります。最低でも16px以上のフォントサイズを使用し、見出しや重要なテキストにはさらに大きなサイズを採用しましょう。ホームページの全体的なデザインにもよりますが、一般的には、H1は24pxから32px程度、H2は20pxから28px程度、H3は18pxから24px程度が推奨されます。

62. クリックできる要素が小さすぎる

ボタンやリンクなどのクリック要素が小さいと、特にモバイルユーザーが操作しづらくなります。特にボタンのタップ領域は、最低でも44px × 44px程度は必要です。指でのタップがしやすくなり、操作ミスを減らせます。また、タップ可能な要素同士が近すぎると誤タップの原因になるため、適切な余白(8px以上)を持たせることも重要です。

参考:タップ ターゲットのサイズが適切でない | Lighthouse | Chrome for Developers

63. 不必要なアニメーションやエフェクトが多い

過剰なアニメーションやエフェクトは視覚的にうるさく、重要なコンテンツに集中できなくなります。モバイルユーザーや回線速度が遅い環境では、ページのパフォーマンスを低下させる原因にもなります。これらの要素は、視線を誘導したり、操作に対するフィードバックを提供するなど、明確な目的がある場合にだけ使用すべきです。単なる装飾目的で使うものではありません。

64. 404エラーページの利便性が低い

無味乾燥なエラーメッセージだけでは、顧客にとって不親切です。単に「お探しのページが見つかりませんでした」 と表示するのではなく、主要ページへのリンクやサイト内検索バーを設置して、他のページに簡単に移動できるようにしましょう。

利便性が高い404ページの例

また、人気コンテンツやカテゴリーの一覧を表示して、顧客が興味を持ちそうなページに誘導するのも効果的です。

65. 重要な情報がページの下部に隠れている

重要な情報がページ下部にしかないと、大多数の顧客はその情報にたどり着く前にページから離脱します。重要な情報はページ上部、特にファーストビューに配置するのが鉄則です。キャッチコピーや主要なCTAなど、顧客にとって最も重要な情報をファーストビューに配置し、提供する価値や訴求したいポイントを一瞬で伝えましょう。

66. ページ全体に広告が多すぎる

企業のホームページはビジネスの信頼性を高める場であるべきです。メディアサイトではないのですから、わずかな広告収入を優先してユーザー体験を犠牲にするのは本末転倒でしょう。1ページに表示する広告の数を制限し、必要最低限に留める必要があります。特にファーストビューやページ上部ではコンテンツを優先し、広告は控えめに配置するのがセオリーです。

ホームページ制作やコンテンツ外注

ホームページ制作やコンテンツの外注は、専門知識を持つプロに任せることで、クオリティの高いホームページを短期間で構築できるメリットがあります。しかし、外注のプロセスを適切に管理しないと、品質に不満が残ったり、納期遅延、追加費用の発生などの問題が生じることがあります。以下のNG項目に該当していないか、チェックしましょう。

67. 明確な指示を出さない

明確な指示がないと、外注先は意図を誤解し、発注側の期待とは異なる成果物が仕上がるリスクがあります。プロジェクト開始前に、全体の方向性やコンテンツのトーン、スタイル、機能要件、ターゲットなどを文書にまとめて共有することで(口頭はダメ)、外注先はプロジェクトの目的と範囲、達成すべき基準を正確に理解できます。参考となるホームページやコンテンツの例を提示するのも良いでしょう。外注先が成果物のイメージを掴みやすくなります。

68. コストだけで外注先を決める

安価な外注先を選んだ結果、クオリティに問題が生じ、追加の修正費用が発生しては本末転倒です。低コストでも品質が高い場合もありますが、一般的には価格と品質は比例します。質の高い成果物を得るためには、一定の予算を確保し、実績のある外注先に依頼することが重要です。

69. 著作権に関する取り決めをしていない

外注先が制作したコンテンツの著作権が誰に帰属するのか、利用範囲や二次利用の可否などを明確にしていないと、権利関係の問題が生じ、コンテンツの使用や配布に制限がかかる可能性があります。契約書に「成果物の著作権はクライアントに帰属する」といった条項を記載することで、権利の帰属を明確にできます。加えて、コンテンツの利用範囲や二次利用の可否についても契約書で取り決めておきましょう。

70. 一方的な期待を押し付ける

外注先に対して過度な要求を押し付けると、プロジェクトが円滑に進みませんし、「嫌な客」 認定されて対応が雑になります。発注側としては「あれもしてほしい、これもしてほしい、もっとこうしてほしい」 という気持ちがあるのはわかりますが、向こうもビジネスです。コストやスキル、時間の都合上、できないものはできないのです。外注先の能力やリソース、納期、費用を考慮し、現実的な品質基準を求めると良いでしょう。

71. フィードバックを適切に行わない

曖昧なフィードバックは、外注先の作業効率を下げたり、コミュニケーションのズレを生んだりする原因となります。「なんか全体的に、もう少し良い感じにできます?」 といった曖昧なフィードバックではなく、「この見出しのフォントサイズをもう少し大きくして、強調してください」といった具体的な指示を出しましょう。改善箇所を明確にするのは発注側の責任であり、そこを外注先に推測させるべきではありません。

72. 進行状況の報告を求めていない

報告を求めないままプロジェクトを任せきりにすると、納期直前になって大幅なズレや問題が発覚し、修正に時間や追加コストがかかるリスクがあります。週次、月次など、プロジェクトの規模や期間に応じて適切な頻度で報告を求めて、リスクを管理しましょう。作業の進捗、達成したマイルストーン、次のステップ、課題や問題点など、報告してほしい内容も事前に伝えておくと安心です。

73. 契約内容を曖昧にしている

契約時に詳細を詰めずに見切り発車してしまうと、後で作業範囲や費用について疑問や不満が生じる可能性があります。プロジェクトの作業範囲(スコープ)を具体的に定義し、どこまでが外注先の責任なのかを明確にしましょう。費用に関しても、プロジェクト全体の費用、各作業項目ごとの費用、追加作業が発生した場合の追加料金など、料金体系を明確にし、不明瞭な点をなくしておくと安心です。

その他(信頼性やセキュリティ)

プライバシーポリシーや利用規約の未設定、無許可での著作物の使用、誤解を招く広告や虚偽表示などは、信頼を失うだけでなく、法的リスクを伴います。以下のNG項目に該当していないか、チェックしましょう。

74. プライバシーポリシーや利用規約がない

プライバシーポリシーと利用規約のページは、法的に作成義務はありません。ただ、信頼性の向上やトラブル防止の観点からは、作成したほうが良いでしょう。当サイト(TCD)でもプライバシーポリシーと利用規約を掲載したページを設けています。

>> TCDのプライバシーポリシーページ
>> TCDの利用規約ページ

プライバシーポリシーと利用規約へのリンクは、フッターメニューに配置して、顧客がいつでも簡単にアクセスできるようにします。

75. 正当な手続きなく他人の著作物を使用している

画像、テキスト、動画など、著作権で保護されているコンテンツを正当な手続きなく使用すると、損害賠償請求を受けるリスクがあります。ホームページの信頼性やブランドイメージも大きく損なわれるでしょう。他者のコンテンツを引用する際には、無断転載とならないよう、引用のルールを遵守する必要があります。

また、無断転載ではないとしても、グレーなコピー(盗作)コンテンツも、ホームページの価値や信頼を失墜させるため推奨しません。

76. 誤解を招く広告や虚偽表示がある

過剰な誇張や事実と異なる情報を掲載することは、不誠実な行為であり、景品表示法などの法令に違反するリスクがあります。製品やサービスの特長、効果、価格などに関する情報は、正確かつ事実に基づいたものでなければいけません。実際の内容と異なる表示や過度な誇張は避けましょう。本当に良い商品・サービスであれば、事実を正確に伝えるだけで売れるはずです。

77. 競合企業の名誉毀損をしている

競合企業に対する誹謗中傷や名誉毀損は、法的トラブルにつながります。競合のビジネスの批評を行う際は、根拠のない誹謗中傷は避け、公平かつ客観的な情報提供に努めましょう。自社と競合の製品を比較する場合も、事実だけを述べることが重要です。事実をどう判断し解釈するかは顧客に任せれば良いのです。

78. 強力なパスワードを使用していない

簡単なパスワードはサイバー攻撃者によるブルートフォースアタック(総当たり攻撃)の標的となりやすく、個人情報の漏洩やデータの不正利用につながる可能性があります。WordPressなど、CMSの管理画面へのログインパスワードは8文字以上で、大小のアルファベット、数字、記号を組み合わせた複雑な文字列にしましょう。「P@ssw0rd123!」のように、単純な単語ではなくランダムな組み合わせを使用すると効果的です。

79. SSL対応していない

SSL(Secure Sockets Layer)に対応していないホームページは、通信が暗号化されておらず、顧客の個人情報やパスワードなどのデータが第三者に盗聴されるリスクがあります。SSL対応のホームページは、ブラウザのアドレスバーに鍵アイコンが表示され、「https://」から始まるURLとなります。

SSL対応のホームページの例

多くのレンタルサーバーがSSL証明書の発行と導入をサポートしており、比較的簡単にSSL対応を行うことができます。

80. CMSやプラグインを更新していない

古いバージョンのCMSやプラグインには、既知のセキュリティホール(欠陥や脆弱性)が含まれている可能性が高く、外部からの不正アクセスやデータの漏洩、マルウェアの感染などのリスクが上がります。パフォーマンスや互換性にも悪影響が出るので、よほどの理由がなければ最新バージョンに更新しましょう。多くのCMSやプラグインは、自動更新機能があり、それを有効にすれば更新の手間もかかりません。

まとめ

ホームページ制作や運営には多くの要素が絡み合っており、効果的なホームページを作り上げるためには、様々なポイントに注意する必要があります。

この80のNGチェックリストでは、ホームページでやってはいけない項目を網羅的に取り上げました。

これらのNG項目を避ければ、完璧ではないかもしれませんが、顧客にとって十分に価値あるホームページが出来上がるはずです。ぜひ、このチェックリストをもとに、自社のホームページを見直し、改善点を洗い出してみてください。

あるいは、これからホームページ制作を外注する場合は、ぜひ、この記事を外注先に共有してください。欠陥だらけのホームページが納品されるリスクを回避できます。

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