Googleの画像生成AI「Nano Banana(ナノバナナ)」の上位モデル、「Nano Banana Pro」がついに登場しました。

無印版では難しかった「正確な日本語の描写」や「画像サイズの指定」が、今回のPro版ではほぼ完ぺきに改善されています。

本記事では、進化した機能の使い方はもちろん、実際に使って分かった「生成枚数のシビアな制限」などの注意点も含めて詳しく解説します。

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Nano Banana Pro(ナノバナナ プロ)とは?

Nano Banana Proで作成。※これ以降の挿入画像もすべて

「Nano Banana Pro」は、Googleが開発した最新の画像生成AI「Gemini 3 Pro Image」に付けられた愛称です。

以前の記事で紹介した「Nano Banana(Gemini 2.5 Flash Image)」の上位モデルにあたり、好評だった「キャラクターの一貫性」や「使いやすさ」はそのままに、さらに性能を高めたハイエンド版です。

なお、無印版と同様に専用アプリがあるわけではなく、GeminiやGoogle AI Studioを通じて利用できます。

Nano Banana Pro(ナノバナナ プロ)は何が進化した?

「Nano Banana(無印)」は、その生成スピードとキャラクターの一貫性で多くのクリエイターを驚かせました。しかし、あくまで「Flash」という軽量モデルベースだったため、複雑な指示や文字の描写には限界があったのも事実です。

対して、今回登場した「Pro」は、「Gemini 3 Pro Image」というさらに上位のエンジンを搭載することで、これまでの弱点をほとんど克服しました。

具体的な進化ポイントは以下の5つです。

  1. 画像内の「文字(日本語)」が崩れない
  2. 図解やインフォグラフィックの生成精度が高い
  3. 写真と見分けがつかない「超」高画質
  4. 画像サイズの指定がほぼ完璧
  5. 最大14枚もの画像を「合成」

画像内の「文字(日本語)」が崩れない

日本語の出力が完璧

これまで画像生成AIにとって、正確な「文字(日本語)」を出力することは最大の鬼門でした。文字を入れようとしても、謎の記号のような崩れた形になってしまうことが多かったのです。

しかしPro版は、指定したテキストを忠実に再現してくれます。そのため、バナーやアイキャッチ作成における実用性が飛躍的に向上しました。

図解やインフォグラフィックの生成精度が高い

太陽光発電の仕組みをインフォグラフィックで生成

太陽光発電の仕組み

グラフや図解(インフォグラフィック)の生成精度も高いです。

これは、Pro版ならではの高い「推論能力」によるもの。単に絵を描くだけでなく、与えられた数字やデータの構造や論理的な流れをAIが理解できるようになったため、破綻のない実用的な図解を出力してくれます。

たとえば、ビジネスでは以下のような素材作成で力を発揮するでしょう。

  • ブログ記事の解説図
  • プレゼン資料のフローチャート
  • サービスの仕組みを説明する概念図

写真と見分けがつかない「超」高画質

無印版も十分に高画質でしたが、Pro版はさらにその質感がアップしています。

一見して「AIで作った」と分かるツルッとした質感が消え、プロのカメラマンが撮影したような空気感のある画質になりました。

光の当たり方や影の落ち方、背景のボケ味(被写界深度)などが正しく計算されているため、実写のストックフォトと並べても違和感のないレベルに仕上がります。

画像サイズの指定がほぼ完璧

無印版では、比率指定の精度が安定せず、なかなか思い通りのサイズにならないこともありました。

対してPro版は、生成時はもちろん、生成した後からでも指示通りのサイズへ忠実に変更可能です。

たとえば、正方形の画像に「16:9にして」と頼むだけ。足りない背景を自然に描き足し、違和感なく仕上げてくれます。

最大14枚もの画像を「合成」

左側の14枚もの画像を1枚の画像に統合

Nano Banana Proは、最大14枚もの画像をひとつにまとめ上げる「高度な合成」にも対応しました。

この機能の真骨頂は、バラバラの素材をひとつの世界観に馴染ませる「統合力」にあります。

たとえば、レッサーパンダやロボット、ギターなど、全く異なる14個のアイテム画像を渡したとします。Pro版はそれらを単に切り貼りするのではなく、「アンティークな部屋の中に、それらが自然に置かれている様子」として、光や影の矛盾なく一枚の絵に落とし込みます。

Nano Banana Pro(ナノバナナ プロ)の使い方

それでは、Nano Banana Proの具体的な使い方を、【基本】と【応用】に分けて解説していきます。

基本編では、Geminiを使ったシンプルな画像生成を。応用編では、YouTubeのサムネや4コマ漫画、ラインスタンプの作成など、さらに実践的な使い方を見ていきましょう。

【基本】Geminiで画像を生成する

まずは基本の使い方からです。

STEP.1 Geminiにログインし、モデルを選択する

Geminiにアクセスし、Googleアカウントでログインしましょう。

ログインが完了したら、ツールの「画像」を選択し、モードを「思考モード」に切り替えます。

STEP.2 プロンプトを入力して画像を生成する

それでは入力バーにプロンプトを入力して、画像を生成してみます。今回は、以下のプロンプトを入力してみました。

「ガラス越しに撮影した実写風の人物写真。反射の光と背景のボケが自然で、肌や質感が非常にリアルなハイクオリティポートレート。サイズは16:9の横長」

そして生成されたのが、上記の画像です。プロンプト通りの画像が生成されましたね。

基本編は以上になります。

【応用編①】YouTubeのサムネイル作成

続いては応用編です。

記事の冒頭に挿し込んだ「あの男性」を再登場させて、YouTube風のサムネイルを作ってみましょう。

「Nano Banana Proについて解説するYouTube動画のサムネを作って」という旨のプロンプトを入力してみました。

生成されたのがこちらの画像です。

どうでしょう。構図や文字の配置など、このままでもふつうに使えそうなクオリティですね。もし気に入らない箇所があれば「文字をもっと大きくして」「表情を明るくして」とチャットで指示を出して微調整することも可能です。

これなら、デザインの経験がまったくない人でも、それっぽいサムネイルがサクッと作れてしまいそうです。

【応用編②】4コマ漫画の作成

次に、Nano Banana Proの「キャラの一貫性」と「テキスト生成能力」を活かして、4コマ漫画に挑戦してみましょう。

先ほどの男性をアニメキャラ化し、さらに新しい女性キャラもNano Banana Proで生成。この2人が登場する4コマ漫画を作ってみました。

ご覧の通り、セリフの日本語もほぼ完璧で、絵柄やストーリーもよくできています。キャラの特徴を保ったまま、ここまで違和感なく仕上げてくれるのは純粋にすごいです。

【応用編③】ラインスタンプの作成

続いては、先ほどの4コマ漫画に登場した女性キャラクターを使って、LINEスタンプを作ってみます。

プロンプトは非常にシンプル。「このキャラを使ってLINEスタンプを作って」と指示しただけです。

一回の指示で8パターンものバリエーションが作られました。表情もしっかり描き分けられており、スタンプの素材としては十分な出来栄えではないでしょうか。

【応用編④】手書きスケッチを3D風の画像に変換

素材はこちらの2枚。右は筆者の手書き

最後は、ラフ画と素材を組み合わせる応用例です。

用意したのは、筆者がマウスで適当に描いた「車のスケッチ」と、質感を指定するための「素材画像」の計2枚。

「スケッチの車に素材画像を反映して」と指示した結果がこちらです。スケッチの形状をベースに、指定した素材の柄がうまく反映されています。

Nano Banana Pro(ナノバナナ プロ)の料金

無料でも利用可能ですが、1日の生成上限が「数枚」と非常に厳しいため、ガッツリ使うなら有料プランが前提となります

公式で示されている各プランの生成上限は以下の通りです。

プラン名 料金(税込) 画像生成の上限
無料プラン 0円 3枚 / 日
Google AI Pro 約2,900円 / 月 100枚 / 日
Google AI Ultra 約37,500円 / 月 1,000枚 / 日

ただし、実際の生成可能枚数には注意が必要です。 公式ではProプランで「1日100枚」とされていますが、筆者が実際に試したところ、10〜20枚程度生成した時点で上限に達しました

これについては公式にも「需要が高まっているため、上限は頻繁に変更される」との記載があります。状況によってはアナウンス通りの枚数が生成できない点に留意してください。

なお、開発者向けの「Google AI Studio」でもNano Banana Proは利用可能です。こちらはAPI経由での利用となり、使った分だけ料金がかかる従量課金制(1枚あたり数十円程度)となっています。

Nano Banana Pro(ナノバナナ プロ)の注意点

生成された画像には、目に見えない電子透かし(SynthID)が埋め込まれており、AI製であることが識別可能です。

また、生成物が既存の著作物と偶然似てしまう可能性もゼロではありません。特に実在するブランドやキャラクターに酷似している場合、意図せず権利侵害になるリスクがあるため、利用を控えるなど慎重な判断が求められます。

なお、商用利用についてはGoogleの規約やポリシーの遵守が大前提です。今後のアップデートでルールが変わることもあるため、業務で利用する際は必ず最新の公式情報をチェックするようにしてください。

まとめ

Nano Banana Proは、無印版の「使いやすさ」や「キャラの一貫性」を保ちつつ、「文字の描写」や「画像サイズの指定」など、これまで弱点だった部分を見事に克服しています。

一方で、最大のネックとなるのが「生成枚数の上限」。無料版では1日に数枚しか生成できず、Proプランであっても、数枚〜数十枚の段階で制限に達してしまうケースが多々ありました。

そのため、試行錯誤を重ねながら大量の画像を扱いたい場合は、上位の「Google AI Ultra」を検討するか、使った分だけ支払う「API(Google AI Studio)」経由での利用が現実的な選択肢となるでしょう。

無料で生成できる枚数は少ないですが、「AIの進化」を肌で感じてみたい方は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

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