問い合わせフォームからの反応が来ない。
そんな相談を受けるとき、原因の多くはデザインやキャッチコピーではなく、実はフォームの入力項目数にあります。今回は「入力項目を減らすだけで反応が変わる」という、シンプルながら見落とされがちなポイントを解説します。
問い合わせが来ない原因の多くはフォームにある
サイトの改善相談を受けていると、「アクセスはあるのに、問い合わせがなかなか来ない」という話をよく聞きます。
原因を確認してみると、デザインや導線うんぬんよりも、問い合わせフォームの入力項目が多過ぎるケースが目立ちます。
名前・フリガナ・会社名・部署名・役職・郵便番号・住所・電話番号・希望連絡方法・お問い合わせ種別…挙げていくとキリがないですが、項目が多く並んでいるフォームも少なくありません。
こういった項目は、最初から意図的に設計されたというより「あった方が便利」という理由で、少しずつ増えていったケースがほとんどです。
管理者側の都合やあとで役立ちそうという発想が積み重なった結果、気づけば入力欄が10項目近くになっている、というのはよくある話です。
入力項目が多いフォームがユーザーを離脱させる理由
入力する側の立場で考えてみてください。当然、入力が必要な項目が多いほど煩わしいですよね。
「名前や会社名くらいならすぐ書けるけど、部署名や役職まで正確に書くのは面倒だな」
「郵便番号や住所まで、この時点で書く必要あるのかな」
そうした小さな引っかかりが積み重なると、「あとで書こう」「今は面倒だからやめておこう」という結論にたどり着きやすくなります。
そして厄介なのは、この「あとで」がほぼ実現しないという点です。
一度フォームを離れたユーザーは、興味が薄れたり他の情報に気を取られたりして、そのまま戻ってきません。入力項目が多いフォームは、見えないところで問い合わせのチャンスを取りこぼし続けていることになります。
本当に必要な項目だけに絞ろう
では、どうすればいいのか。答えはシンプルで、今すぐ必要ではない項目は思い切って外すことです。
住所や部署名、役職といった情報は、実際に商談ややり取りが始まってから聞けば十分間に合います。最初の接点でそこまで求める必要はありません。
理想を言えば、フォームの入力項目は「メールアドレスだけ」にしてしまうのが一番です。これが最も反応率が上がる形です。
項目を削るかどうか迷ったときの判断基準はシンプルです。
「その情報がないと、こちらから連絡を取れないか」を基準にしてください。連絡を取れさえすれば、あとの情報はやり取りの中で聞けます。
項目を減らすとスパムが増えない?
項目入力のハードルを下げたら、スパムや自動投稿による問い合わせも増えるのでは?という懸念もありますよね。
実際、シンプルなフォームほどスパムボットによる機械的な送信の対象にはなりやすい面がありますが、ハニーポット(スパムボットだけが入力してしまうおとり入力欄)などで、すぐに対策できます。
気になる方は、ハニーポット機能を備えた次のプラグインをチェックしてみてください。
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どうしても削れない項目は、ボタン選択式にする
業種によっては、項目自体をなかなか削りにくいケースもあると思います。
そうした場合は、自由入力ではなくボタン選択式にするのも有効な手です。
たとえば「料金について」「導入事例について」「機能について」といった選択肢をボタンで用意しておけば、ユーザーは文章を入力する必要がなく、クリックひとつで済みます。
ユーザーの手間を減らすことが、反応の良さにつながるわけです。
項目数による反応率の違い
実際にどれくらい差が出るのか、これまでの相談実績から見えてきた傾向をご紹介します。
弊社の相談実績から見えてきた傾向では、メールアドレスだけのフォームだと反応率はおよそ20%。
一方、10項目あるフォームだと、反応率は2%程度まで落ち込みます。
項目を減らすだけで、反応率がおよそ10倍変わるということです。
同じアクセス数でも、フォームの項目数だけでこれだけの差が生まれます。デザインやコピーライティングをどれだけ磨いても、この差を埋めるのは簡単ではありません。フォームの項目数は、それだけ大きなインパクトを持つ要素だということです。
まとめ
フォームの入力項目を減らすことは、デザインを一新したり広告費をかけたりするのに比べて、圧倒的に低コストで取り組める改善策です。
もし自社サイトの問い合わせフォームが、名前・会社名・部署名・住所…と項目が多くなっているなら、一度「本当に今、その場で聞く必要があるか」を見直してみることをおすすめします。
それだけで反応率が大きく変わるかもしれません。
Contact Form 7をお使いの方は、こちらの記事も参考にご覧ください。
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