メルマガ広告は、数あるメディアの中でもあまり認知されていない広告の1つです。そのため、メルマガ広告に出したい企業もメルマガ広告を掲載している企業も少ないのが現状です。

ただ、メルマガという媒体自体は販売力の高いメディアです。そのため、メルマガ広告を使いこなすことは、売上アップには欠かせない手段のひとつとなっています。

著者である私は実際にメルマガ広告に累計3000万円は出してきていますので、その経験も踏まえ、あまり知られていないメルマガ広告の媒体の選び方について解説します。

メルマガ広告とは?

メルマガ広告(メール広告)とは、メルマガの中に挿入される広告のことです。メールのヘッダーやフッターに数行だけ部分的に掲載されるタイプ(「3行広告」といった呼び名が一般的)、メール全体をジャックする号外広告が一般的です。

メルマガ広告についての詳しい解説はこちらの記事も参照してください。

部分的に掲載するタイプ、ジャックするタイプ、それぞれ媒体により掲載のスタイルが異なります。当然、ジャックするタイプの方が反響は大きくなりますが、掲載料金も高めになります。

メルマガ広告の媒体選びのポイント

ここからは弊社の考える「メルマガ広告の媒体の選び方・基準」について解説します。

属性を絞る

まずあなたがPRしたい商材のターゲット属性とメルマガの読者属性が合っているかをよく確認するようにします。理想は同業他社のメルマガ広告です。しかしながら、ライバルの商品を好意的に宣伝してくれる媒体はほぼ存在しませんので、その点を省いた上で理想に近い媒体を探します。

例えば、商材が「補助金セミナー」であれば、同業・同ジャンルの媒体を探すのは困難なので、ターゲット属性から考えます。経営者ばかりが集まる媒体を何かを考え、探していくと良質な媒体に巡り会うことができるでしょう。

商材 ターゲット属性 メルマガの読者属性
WordPressテーマ 低コストでウェブサイトを持ちたい個人、法人 ・Web制作
・アフィリエイト
補助金セミナー 中小企業経営者 ・経営
・BtoB
化粧品 ◯◯代の女性 ・美容
・恋愛(女性向け)
・起業(女性向け)

良質な情報を発信しているかを確認する

読者数(配信数)の多い媒体でも、反応の鈍いメルマガは多く存在します。

反応の鈍いメルマガの特徴は、良質な情報を発信していないところです。簡単に言えば、機械的でスパム的なメルマガです。

それではメルマガにとっての良質な情報とは何か?パーソナルな情報です。読者個人に興味のある情報、より心に刺さる情報を発信しているところは良い媒体です。

実際にメルマガに登録して、何度か受信してみると良いでしょう。自分がおもしろいと思えば、他の読者もおもしろいと思っているはずです。

大手媒体は避ける

メール広告にはこういった大手媒体の広告も多数存在します。大手のメルマガ広告のメリットは、幅広い層へリーチできること、一方でデメリットは費用が高額であることと読者数の割に反応が鈍いことです。

例えば、配信数が100万通もあるのにクリック数が100に満たないこともザラにあります。コンバージョン数は5とか3とかさらに低くなりますので、掲載費用をペイすることは限りなく難しいと言えます。

なぜ配信数の割に反応が鈍いのか。理由は、普段のメルマガで機械的な情報を発信しているからです。メルマガはクローズドな媒体で、おもしろい個人が配信するから読まれるのであって、サラリーマン担当者が書いたメルマガは基本的に読まれません。

そのため、配信数の割に恐ろしく低いクリック率、コンバージョン率となることも多いです。

ただ、私の知る限り、大手媒体で良いと思ったものが1つだけあります。掲載の経験はないため、はっきりとおすすめはできませんが、「帝国データバンク」です。担当者に確認したところ、非常にリーズナブルな価格で、しかも業種や地域で分けて配信ができるため、掲載しようか検討したことがあります。なぜ安いかというと、圧倒的に需要がないこともあるでしょうが、帝国データバンクさん自身が広告の価値に気づいていないこともあるように思いました。

とは言え、掲載したことがないため、このような中途半端な答えとなってしまって、すみません。ご興味がある方は直接掛け合ってみてもいいかもしれません。

媒体の探し方

メルマガ媒体の探し方は主に2つ存在します。

  • 広告代理店経由で探す
  • 自分で探す

広告代理店経由で探す

1つ目はメルマガ広告を扱う広告代理店に任せることです。大手の広告代理店では扱ってないケースも多いので、少数ながら存在するメルマガ広告を得意とする代理店を探すと良いでしょう。

ただし、フィーはまちまちで20-30%と安くない手数料がかかりますので、継続的にメルマガ広告で集客していくのであれば、自分で媒体を探す方が良いです。

自分で探す

媒体の探し方は、いくつかあります。結論を先に言いますと、3つ目の「メルマガ発行者への直接依頼」をおすすめします。

  • インターネット検索
  • 「まぐまぐ」から探す
  • メルマガ発行者に直接依頼する

インターネット検索

「メルマガ広告 掲載」「メルマガ広告 一覧」といったキーワードでネット検索する方法があります。この場合、上位に表示されるのは大手メディアがほとんどで、良質な媒体を見つける難易度は高くなっています。

「まぐまぐ」から探す

メルマガ発行者が集うプラットフォームである「まぐまぐ」から、メルマガ広告を募集している媒体を探す方法があります。

「まぐまぐ」には大手媒体は登録されていませんので、より個人に向けたメルマガを発信している媒体を探す際に、最適です。

メルマガ発行者に直接依頼する

メルマガ発行者を探して、直接依頼する方法があります。個人的には、メルマガ発行者への直接依頼がもっとも確実で、コストパフォーマンスの高いやり方と思います。

私の探し方は、まずメルマガを発行しているブロガー探しから始まります。知名度やそこそこアクセスを集めているブログであれば、メルマガを並行して発行している可能性も高いので、1件1件調べていきます。

メルマガを発行しているのがわかれば、自身も読者登録してみます。その後は、メルマガを何通か実際に受信し、内容を精査し、良質な情報を発行しているメルマガであれば広告掲載の依頼をします。

弊社のように小規模媒体でも募集ページを作っている発行者もいますが(参考:デザインプラスのメルマガ広告)、募集が見当たらない場合でも直接相談することで受け付けてくれる場合がわりとあります。

なぜ募集ページを用意していないメルマガ発行者が多いかというと、私もメルマガを15年発行しているからわかるのですが、メルマガ広告の需要自体がメジャーではないため、存在を知らなかったり、当てにしていない発行者も多くいるのです。

ですから、直接相談してみると快諾してくれるケースは少なくありません。価格や条件を相談し、合致すれば申し込んでみると良いでしょう。

大手のメール広告よりもずっと良心的な価格、かつ属性も絞られているので、地道な作業にはなりますが、メルマガ広告を成功させるのであれば必須の手段です。

まとめ

メルマガ広告の媒体選び・探し方について解説しました。おすすめは、ご自身でメルマガ発行者を地道に探すという方法です。その際には、実際に読者登録して、内容を精査することが重要です。

著者もこの方法でメルマガ広告を活用し続けています。自身でも2008年からメルマガを発行し、メルマガ広告も募集しています。ちなみに、弊社のメルマガの属性は、Webサイトを持つ個人・法人が多いです。個人はフリーランス・ブロガー・アフィリエイター、法人は中小企業の代表者、もしくは大手・中堅クラスであればWeb担当者が読んでいます。

弊社のメルマガはTCDのアカウント登録後、数週間以内に配信されますので、もしご興味があればどうぞ。

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第1回 :メルマガ広告とは?
第2回 :メルマガ広告の媒体の探し方(当記事)
第3回 :メルマガ広告で稼ぐ方法