動きを表現するのに便利なGIFアニメですが、シンプルな静止画を編集するときとは少し勝手が違います。GIFアニメは複数の静止画の集まりですので、すべてのフレームの編集が必要です。

そこで今回は、Photoshopを使ってGIFアニメを編集する方法をご紹介いたします。

※当記事で解説するGIFアニメの編集は、「加工」になります。Photoshopの「レイヤー効果」にあるスタイル(境界線・シャドウ・オーバーレイ等)を追加する手順です。GIFアニメ自体の作成、フレームレートの変更や間引き等には、こちらの無料アプリが便利です。

GIFアニメは「レイヤー効果」で加工する

GIFアニメは「レイヤー効果」から編集するのがスムーズです。複数の内の一コマを「レイヤー効果」で編集して、それらを他のコマにも一括適用するという流れになります。GIFアニメを枠線で囲む方法を例にして解説いたします。手順はこちら。

  1. GIFアニメをPhotoshopで開く
  2. 「レイヤー効果」のスタイルから設定
  3. レイヤースタイルを他のレイヤーにコピーする

以下でキャプチャ付きで詳しく解説いたします。

GIFアニメをPhotoshopで開く

Photoshopを立ち上げて、対象のGIFアニメをドラッグ&ドロップするとスムーズです。

レイヤーウィンドウ

上記の画面が開いたら、右下のレイヤーウィンドウにがレイヤーが複数並んでいることを確認してください。表示されていない場合は、「ウィンドウ」から「レイヤー」にチェックを入れましょう。

ウィンドウが表示されていない場合に見る箇所

「レイヤー効果」のスタイルから設定

いずれか一つのレイヤーを右クリックして、「レイヤー効果」を開きます。

レイヤー効果

今回は枠線で囲みたいので、スタイルから「境界線」を選んで設定していきます。

スタイル>境界線

サイズや位置、カラー等を設定して「OK」を押します。ここまでで、GIFアニメの複数レイヤーの内の一枚に加工が施されました。

レイヤースタイルを他のレイヤーにコピーする

あとは、残りのレイヤーすべてにスタイルをコピーするだけです。

加工したレイヤーを再度右クリックして、「レイヤースタイルをコピー」します。

レイヤースタイルをコピー

最後に、その他のレイヤーすべてを選択後、右クリックして「レイヤースタイルをペースト」で完了です。

レイヤースタイルをペースト

編集が正常に反映されているかどうかは、以下から確認できます。

WEB用に保存

GIFアニメの場合は、必ず「WEB用に保存」を行います。

プレビュー

上記画面が開くので、保存前に「プレビュー」よりGIFアニメを確認可能です。

編集が反映されないときは?

静止画と同じ要領で操作すると、GIFアニメの1枚目だけに編集が反映されることがあります。GIFアニメのすべてのレイヤーに編集が反映されていない状態です。

そんな時は、編集内容が「レイヤースタイル」として適用されているかを確認しましょう。

例えば、こちらの状態。赤い枠線が反映されています。

選択ツールから編集した境界線の例

通常の静止画のように「選択ツール」などで対象を右クリックして「境界線を描く」で編集した状態です。

選択ツールから編集した例

これレイヤー1枚目は枠で囲まれていますが、その他のレイヤーには反映されておらず、「レイヤースタイルをコピー」もできないんですよね。

これはレイヤースタイルとして適用されていないことが原因で、右下のレイヤーウィンドウから確認できます。

  • レイヤースタイルが適用されていない
  • レイヤースタイルが適用されている

GIFアニメの編集は、複数のレイヤーすべてに加工を施す必要があります。そのため、必ず「レイヤー効果」から編集しましょう。「レイヤー効果」から編集した場合は、レイヤースタイルとして適用されるため、他のレイヤーすべてに簡単に反映可能です。

まとめ

PhotoshopでGIFアニメを編集(加工)する方法をご紹介いたしました。GIFアニメの編集は、通常の画像とは扱いが異なります。

一枚の画像であれば、選択ツールを使ってすぐに編集できますが、GIFアニメの場合はレイヤー効果から編集して、レイヤースタイルとして適用しましょう。あまりGIFアニメを編集することはないので、筆者自身の備忘録としての記事でした。参考になれば幸いです。

余談ですが、GIFアニメを作成するツールはこちらにまとめています。

サイズが大きくなりがちなGIFアニメの圧縮にはこちらのツールも便利です。よろしければご覧ください。