「Xを運用し始めたけれど、インプレッションやエンゲージメントが一気に減った」と感じたことはありませんか。インプレッションやエンゲージメントなどの減少は、Xのシャドウバンが発生している可能性があります。

本記事では、Xのシャドウバンについて基本的な概要と、種類別で見るアカウントへの影響、発生の原因、手っ取り早く確認する方法を解説します。

また、Xのシャドウバンを解除できる見込みのある方法にも触れているため、X運用を通じて集客効果を高めたい方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

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Xのシャドウバンとは

Xのシャドウバンとは、ユーザーには通知されずにアカウントの可視性が制限される1つの処置です。シャドウバンが発生してしまう背景には、スパムや不適切行為の抑制が主な目的とされています。

不適切なコンテンツを投稿しているアカウントに対し、Xではアカウントを凍結する処置を取っています。一方でシャドウバンは、アカウント凍結の一歩手前に当たる状態とも言えるため、アカウントを守るためにもシャドウバンは避けたいものです。

何よりXのシャドウバンは「アカウントがシャドウバンです」のような通知が届くわけではなく、普段通り利用できます。つまり「シャドウ(影)」を意味しているだけあり、気づきにくい状況であるのがシャドウバンなのです。

【種類別】Xのシャドウバン発生によるアカウントへの影響

Xのシャドウバンは、種類によってアカウントへの影響が異なります。具体的には、以下のような種類と症状が発生します。

X運用において、一気にインプレッションやエンゲージメントなどの数値が下がるため、まずはアカウントへの影響を見ておきましょう。

サーチサジェッションバン:検索候補一覧からの非表示

サーチサジェッションバン(Search Suggestion Ban)とは、Xの検索窓でユーザー名を入力しても、アカウントが検索候補一覧に表示されなくなるシャドウバンです。

Googleで何か特定のことについて調べようと思った時、検索キーワードを入力すると、以下のように関連するキーワードが表示されるのを見たことがありませんか。

サジェスト

上記の通り、特定のキーワードを入力した際に表示される関連したキーワードが「サジェスト」であり、このサジェストに表示されないのがサーチサジェッションバンです。

言い換えるなら、特定のキーワードでポストしている投稿やハッシュタグ検索をしても、検索候補の一覧に表示されなくなる処置なのです。

サーチバン:検索結果の非表示

サーチバン(Search Ban)とは、アカウント情報やポストなどが検索一覧から表示されなくなるシャドウバンです。サーチサジェッションバンと似ていますが、サーチバンは「検索候補」ではなく「検索結果」に表示されなくなる違いがあります。

サーチバンが発生していると、「おすすめのアカウント(ポスト)がある」と思い、第三者に伝えようと検索をかけても表示されなくなります。検索一覧から表示されなくなるため、他のユーザーは「アカウント(ポスト)消したのかな?」と、誤解が生じるでしょう。

また、キーワード検索やハッシュタグ検索でも、アカウント情報とポストのいずれも表示されなくなるため、特にインプレッション数が激減します。

ゴーストバン:タイムライン上でのポスト非表示

ゴーストバン(Ghost Ban)とは、自分のことをフォローしてくれているユーザーが見るタイムラインに、自分のポストが表示されなくなるシャドウバンです。

シャドウバン名にも「ゴースト」とあるだけあり、フォロワーからするとまるで幽霊のように「いなくなった」と誤解されてしまいます。特にゴーストバンが発生している時にフォロワー向けのキャンペーンポストをしてもタイムラインに表示されない傾向にあります。

いいねやリプライなどのエンゲージメントが激減するため、荒技ですがフォロワーに対してタイムラインの表示状況を聞いてみるのも1つの確認方法です。

※シャドウバンかどうかを手っ取り早く確認する方法は本記事の後半で詳しく解説します

リプライデブースティング:リプライの非表示

リプライデブースティング(Reply Deboosting)とは、リプライを送っても相手から見ると「返信をさらに表示」の中に隠されてしまうシャドウバンです。

リプライを重ねて交流を深めていくことは、X運用において重要な項目です。しかし、リプライデブースティングの発生により、リプライが表示されにくくなるため相手にストレスを与えてしまうでしょう。

「返信をさらに表示」の中にリプライが隠されてしまうため、慎重な方であったり心配性だったりする方は、リプライを見ない方もいます。交流の一環でリプライを送ったとしても、送った側は「無視された」と思い、相手への印象が悪化する事態も予想できます。

通知シャドウバン:相手に送った行動に対する通知オフ

通知シャドウバン(Notification Throttling)とは、いいねやリプライ、フォローなどの行動をしたとしても、相手の通知欄に表示されなくなるシャドウバンです。

通知シャドウバンは、新規で開設したアカウントでも起きやすい状況で、相手が「クオリティフィルター」で、通知を制限している場合でも同様の影響があります。

そもそもXのクオリティフィルターは、アイコンが初期アイコンであったり、電話番号やメールアドレスの未確認だったりアカウントからの通知をオフにできる設定です。

通知シャドウバン同様、アカウント開設をしたばかりで各所の設定が不十分なアカウントで起きやすいため、アカウントの存在感が薄れないよう対策しましょう。

アカウントの整え方は、以下の記事でプロフィール文だけでなく、アイコンやヘッダーなどの重要性について触れているため、あわせてご覧ください。

Xでシャドウバンが発生する原因

Xでシャドウバンが発生してしまうのは、主に以下が原因になっています。

自分のアカウントが、シャドウバン発生の原因に該当していないか整理できるよう、順番に見ていきましょう。

スパム行為をしていると判断される

Xでシャドウバンが発生する原因の1つには、スパム行為と判断された場合が挙げられます。例えば、短時間で大量にポストをしたり、フォローをしたりする動きが該当します。

また、スパム行為は多くの場合でガイドライン違反に該当するため、シャドウバンではなくアカウント凍結のリスクもある点に注意してください。

特にアカウントを開設したばかりだと、複数のアカウントを一気にフォローしたくなるものです。手当たり次第に営業DMを連続で送る行為もシャドウバン・凍結のリスクがあるため、時間と件数を決めて少しずつ行動するのがおすすめです。

不適切と判断される投稿をしている

Xで不適切な投稿をしていると、ガイドライン違反によりシャドウバン、もしくはアカウントが凍結する可能性を高めます。

そもそも不適切な投稿とは、主に以下が該当します。

  • 攻撃的な内容の記載
  • 暴力的なコンテンツ
  • 差別的な発言
  • 成人向けコンテンツ

特に誹謗中傷が該当するケースが多く、記載内容やコンテンツを見た他のユーザーが不快に感じた場合、シャドウバンもしくは凍結が起きるのです。

自分の投稿やプロフィールなどを見た時、不快に感じるかどうか、客観的な評価を得て適宜改善しましょう。客観的な評価を得るために、ChatGPTで倫理観・モラルなどの観点から評価を得るのもおすすめの方法です。

機械的な動きをしている

X運用にかかる作業コストを削減するために、機械的な動きをしたり自動化ツールを導入していたりすると、シャドウバンや凍結が発生してしまいます。

機械的な動きには、短時間で大量に何かしらのアクションを起こしている場合でもシャドウバンの対象になります。また、タイムラインに表示されたポストを無作為にいいねしたり、同じ内容のリプライを短時間に連続された場合もシャドウバンの対象になってしまうのです。

例え自動化ツールを導入していなかったとしても、機械的な動きと判断されないよう、短時間に大量のアクションを起こすのは注意が必要です。

手っ取り早くXでシャドウバンが発生しているかを確認する方法

Xを運用していて、インプレッションやエンゲージメントが激減するシャドウバンの発生は、早期発見によりアカウント凍結のリスクを減らせます。

ここからは、私も活用しているXのシャドウバンを手っ取り早く確認する方法について、手段を選べるよう3つの方法を紹介します。

※いずれもシャドウバンチェックをして100%の結果が得られるわけではないため慎重な運用が大切です

別のアカウントで手動確認する

Xアカウントがシャドウバンになっていないか、X内で完結させたい方は別のアカウントで検索してみるのがおすすめです。別のアカウントを開設する手間はかかりますが、凍結発生時の移行先として残しておいたり、仕事と趣味を分けたりできます。

別のアカウントを開設して、シャドウバンが発生しているか確認するには、以下の方法で調べましょう。

  1. 検索窓で調べたいアカウントIDやキーワード、ハッシュタグなどを入力する
  2. 検索一覧に自分のアカウントやポストが表示されているか確認する
  3. 2が問題なければ調べたいアカウントが送ったリプライの元ポストをクリックする
  4. 3でクリックした元ポストのリプライ欄に自分のポストが表示されているか確認する

なお、通知シャドウバンは上記の確認をして問題なければ、クオリティフィルターで通知を制限しているアカウントではない限り、通知が届く傾向にあります。

シャドウバンチェックのサイトで確認する

外部サイトを使ってXアカウントがシャドウバンになっていないか確認するには「Twitter Shadowban Test」のようなサイトで確認するのがおすすめです。

「Twitter Shadowban Test」では、基本的なシャドウバンである以下4項目の発生状況を確認できます。

操作方法は、検索窓にシャドウバンの発生状況を調べたいアカウントのユーザーIDを入力するのみです。「Twitter Shadowban Test」で調べた際、以下のように緑色に表示されます。

Twitter Shadowban Test

拡張機能「Shadowban Scanner for Twitter / X」を追加する

拡張機能である「Shadowban Scanner for Twitter / X」は、Xを利用しながらシャドウバンの発生状況を確認できる私が最もおすすめしたい確認方法です。

「Shadowban Scanner for Twitter / X」は、自分だけでなくタイムライン上に表示されたアカウントもチェックしてくれます。

シャドウバンが発生していない場合は「このユーザーはシャドウバンされていません」「ツイートに問題は見つかりませんでした」と表示されます。また、シャドウバンの問題がないアカウントやポストには、エラーメッセージを表示させない機能もあるのが魅力です。

普段Xを利用しているだけで、自分だけでなく第三者のポストもシャドウバンの発生状況を確認できます。他のユーザーがシャドウバンになっている場合、何が原因になったか分析できるだけでなく、ユーザーとの距離感次第で、シャドウバンを教えても良いでしょう。

Xのシャドウバンを解除できる見込みのある方法

Xを運用していて、シャドウバンが発生してしまった場合、手っ取り早く解除できる見込みがあるのは「一定期間の放置」です。

シャドウバンの発生は、不適切な投稿をしていない限り、基本的には短時間に大量のアクションを起こしていることが原因になっています。しかし、急に運用を休止するとフォロワーが心配してしまう可能性があるため「シャドウバンのためしばらく休止します」とポストしても良いでしょう。

なお、Xのシャドウバンを解除するために運用を休止しておきたい期間は、1週間程度が目安と言われています。最短3日程度で解除された方の話も聞きますが、X公式が提唱している期間は2025年10月時点で確認できないため、余裕を持っておくのが無難です。

また、不適切な投稿が原因になったと感じた場合は、すぐに原因となるポストを削除することで、シャドウバン解除の可能性が高まる傾向です。

まとめ

本記事では、Xを運用していてシャドウバンが発生すると何が起きるのか、発生の原因や手っ取り早い確認方法、解除できる見込みのある方法を解説しました。

Xでシャドウバンが起きてしまうと、インプレッションやエンゲージメントが激減してしまうため、集客に力を入れたい方にとって避けたい状況です。まずはシャドウバンが起きないようなX運用を心掛け、集客効果を高めましょう。

なお、集客したいページにもSNSとの相性が大切です。SNSマーケティングと相性の良いサイトを構築したい方は、以下のページをご確認ください。

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