Googleは2021年6月より、様々なアルゴリズムアップデートを行いました。ページエクスペリエンスアップデートもその1つで、SEOに与える影響は無視できません。

本記事では、Googleのページエクスペリエンスアップデートに関する情報を解説します。変更点や確認方法を理解して、時代に合ったSEO対策をしていきましょう。

ページエクスペリエンスアップデートとは?

ページエクスペリエンスアップデートとは、2021年6月中旬から9月初旬にかけて行われたユーザー体験に関わるアップデートです。Googleの公式Twitterでは、次のように発表されました。

<翻訳>
ページエクスペリエンスアップデートは、現在ゆっくりと展開されています。(トップストーリーは木曜日までに新しいシグナルの使用を開始します)2021年8月末までに完了する予定です。

9月3日には、アップデートが完了した旨のアナウンスがありました。

<翻訳>
ページエクスペリエンスアップデートは、現在ゆっくりと展開されています。(トップストーリーは木曜日までに新しいシグナルの使用を開始します)2021年8月末までに完了する予定です。

順位変動に大きな影響を及ぼした、コアアルゴリズムアップデートと合わせて「一体何がどのように変わったんだ?」と話題を呼びました。次の章では、ページエクスペリエンスアップデートによる変更点を見ていきましょう。

ページエクスペリエンスアップデート後の変更点

ページエクスペリエンスアップデートによって変更されたポイントは、次の通りです。

  • Core Web Vitalsの導入
  • トップストーリーカルーセルの条件変更
  • AMPバッジの廃止

主にランキングシグナル(順位付けの要因)と検索結果の表示に変更がありました。以下で詳しく解説します。

Core Web Vitalsの導入

ページエクスペリエンスアップデートで話題を読んだのが、Core Web Vitalsの導入です。以前のGoogleは「Web Vitals(ウェブバイタル)」として、以下の指標を掲げていました。

  • モバイルフレンドリー
  • HTTPS
  • セーフブラウジング
  • 邪魔になるインタースティシャル

上記に加え、Core Web Vitalsとして以下3つの指標が追加されました。

  • LCP(Largest Contentful Paint ):読み込み速度
  • FID(First Input Delay):インタラクティブ性
  • CLS(Cumulative Layout Shift ):ページコンテンツの視覚的安定性

サイトの読み込み速度や反応の良さ、ストレスになる広告などが評価基準に加わった形です。検索順位へ与える影響は少ないとされていますが、ユーザーの快適性を評価していることが分かります。

サイト運営者としては、しっかり対応するべきアップデートと言えるでしょう。

トップストーリーカルーセルの条件変更

トップストーリーカルーセルとは、Googleの検索トップに表示される「トップニュース」のことです。

トップニュース

以前は、AMPに対応したページのみ表示される仕様でした。ページエクスペリエンスアップデート後は、AMP非対応のページでもトップニュース枠に表示される可能性があります。

逆に言うと、AMPの重要度が下がったとも言えるでしょう。Googleニュースのコンテンツポリシーを満たしていることのみが条件となりました。

>> Googleニュースのポリシー

AMPバッジの廃止

以前は、下画像のようにAMP対応のサイトにバッジを表示されていました。

AMPバッジ

トップストーリーカルーセルの条件変更に伴い、AMPバッジが取り消された流れです。AMPに限定せず、ページエクスペリエンスに優れたページへのバッジ付与も検討されています。

ページエクスペリエンスがランキングに与える影響

結論、ページエクスペリエンスアップデートが、順位変動に与える影響は大きくありません。最重要はあくまでもコンテンツの質であり、ユーザーが求める情報を上位表示する仕様になっています。

しかし、ページエクスペリエンスが評価の要素になっている点は確かです。問題の多いサイトや、キーワードに対して同じくらいの質のコンテンツがあった場合、影響を与える可能性もあるでしょう。

ユーザーにとって過不足のないコンテンツ作りに集中しつつ、快適に利用できるサイト制作にも注力する必要がありそうです。

ページエクスペリエンスを確認する方法

サイトのページエクスペリエンスを確認するには、Googleサーチコンソールを使います。今回のアップデートに伴い、Googleサーチコンソールに「ページエクスペリエンス」が追加されました。

ページエクスペリエンス

ページエクスペリエンスをクリックすると、サイトの健康状態がチェックできます。

ページエクスペリエンス

サイトに問題がない場合、下画像のように表示されます。

Page Experienceシグナル

各シグナルで問題があった場合は、改善案が表示されるので対応すると良いでしょう。

定期的にチェックして、サイトを最適な状態に保つことが大切です。

まとめ

ページエクスペリエンスアップデートについて、変更点や確認方法を解説しました。以前のSEO対策と比較して、近年は様々なアップデートに対応していく必要があります。しかし、最重要は今も昔も「質の高いコンテンツ作り」です。

検索クエリに対して、過不足のない情報を分かりやすく解説する

文字装飾はもちろん、画像のサイズや広告の配置などにも考慮しなければなりません。ユーザーにより快適にサイトを楽しんでもらえるように、ページエクスペリエンスを改善していきましょう。

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