Googleは2021年6月より、様々なアルゴリズムアップデートを行いました。ページエクスペリエンスアップデートもその1つで、SEOに与える影響は無視できません。
2021年の6月と7月にGoogleのコアアップデートが行われました。年々、Googleコアアップデートによる順位変動が激しくなる中、サイト運営者は対策に追われているはず。 しかし「コアアップデートで何が変わったの?」や「具体的にどんな対策を講じればいいの?」と思っている人もいるでしょう。そこ...
本記事では、Googleのページエクスペリエンスアップデートに関する情報を解説します。変更点や確認方法を理解して、時代に合ったSEO対策をしていきましょう。
ページエクスペリエンスアップデートとは?
ページエクスペリエンスアップデートとは、2021年6月中旬から9月初旬にかけて行われたユーザー体験に関わるアップデートです。Googleの公式Twitterでは、次のように発表されました。
The page experience update is now slowly rolling out (Top Stories will begin using this new signal by Thursday). It will be complete by the end of August 2021. More here: https://t.co/kDwhhOYklK
— Google Search Central (@googlesearchc) June 15, 2021
<翻訳>
ページエクスペリエンスアップデートは、現在ゆっくりと展開されています。(トップストーリーは木曜日までに新しいシグナルの使用を開始します)2021年8月末までに完了する予定です。
9月3日には、アップデートが完了した旨のアナウンスがありました。
The page experience rollout is complete now, including updates to Top Stories mobile carousel. Changes to Google News app have started to rollout as well and will be complete in a week or so.
— Google Search Central (@googlesearchc) September 2, 2021
<翻訳>
ページエクスペリエンスアップデートは、現在ゆっくりと展開されています。(トップストーリーは木曜日までに新しいシグナルの使用を開始します)2021年8月末までに完了する予定です。
順位変動に大きな影響を及ぼした、コアアルゴリズムアップデートと合わせて「一体何がどのように変わったんだ?」と話題を呼びました。次の章では、ページエクスペリエンスアップデートによる変更点を見ていきましょう。
ページエクスペリエンスアップデート後の変更点
ページエクスペリエンスアップデートによって変更されたポイントは、次の通りです。
- Core Web Vitalsの導入
- トップストーリーカルーセルの条件変更
- AMPバッジの廃止
主にランキングシグナル(順位付けの要因)と検索結果の表示に変更がありました。以下で詳しく解説します。
Core Web Vitalsの導入
ページエクスペリエンスアップデートで話題を読んだのが、Core Web Vitalsの導入です。以前のGoogleは「Web Vitals(ウェブバイタル)」として、以下の指標を掲げていました。
- モバイルフレンドリー
- HTTPS
- セーフブラウジング
- 邪魔になるインタースティシャル
上記に加え、Core Web Vitalsとして以下3つの指標が追加されました。
- LCP(Largest Contentful Paint ):読み込み速度
- FID(First Input Delay):インタラクティブ性
- CLS(Cumulative Layout Shift ):ページコンテンツの視覚的安定性
サイトの読み込み速度や反応の良さ、ストレスになる広告などが評価基準に加わった形です。検索順位へ与える影響は少ないとされていますが、ユーザーの快適性を評価していることが分かります。
サイト運営者としては、しっかり対応するべきアップデートと言えるでしょう。
SEO対策の施策の1つとして注目を集めるCore Web Vitals。 Googleは2021年6月中旬より、検索順位を決める要素にCore Web Vitals(コアウェブバイタル)を導入しました。今後は質の高いコンテンツ作りと合わせて、Core Web Vitalsの理解も求められていく...
トップストーリーカルーセルの条件変更
トップストーリーカルーセルとは、Googleの検索トップに表示される「トップニュース」のことです。
以前は、AMPに対応したページのみ表示される仕様でした。ページエクスペリエンスアップデート後は、AMP非対応のページでもトップニュース枠に表示される可能性があります。
逆に言うと、AMPの重要度が下がったとも言えるでしょう。Googleニュースのコンテンツポリシーを満たしていることのみが条件となりました。
AMPバッジの廃止
以前は、下画像のようにAMP対応のサイトにバッジを表示されていました。
トップストーリーカルーセルの条件変更に伴い、AMPバッジが取り消された流れです。AMPに限定せず、ページエクスペリエンスに優れたページへのバッジ付与も検討されています。
ページエクスペリエンスがランキングに与える影響
結論、ページエクスペリエンスアップデートが、順位変動に与える影響は大きくありません。最重要はあくまでもコンテンツの質であり、ユーザーが求める情報を上位表示する仕様になっています。
しかし、ページエクスペリエンスが評価の要素になっている点は確かです。問題の多いサイトや、キーワードに対して同じくらいの質のコンテンツがあった場合、影響を与える可能性もあるでしょう。
ユーザーにとって過不足のないコンテンツ作りに集中しつつ、快適に利用できるサイト制作にも注力する必要がありそうです。
ページエクスペリエンスを確認する方法
サイトのページエクスペリエンスを確認するには、Googleサーチコンソールを使います。今回のアップデートに伴い、Googleサーチコンソールに「ページエクスペリエンス」が追加されました。
ページエクスペリエンスをクリックすると、サイトの健康状態がチェックできます。
サイトに問題がない場合、下画像のように表示されます。
各シグナルで問題があった場合は、改善案が表示されるので対応すると良いでしょう。
定期的にチェックして、サイトを最適な状態に保つことが大切です。
まとめ
ページエクスペリエンスアップデートについて、変更点や確認方法を解説しました。以前のSEO対策と比較して、近年は様々なアップデートに対応していく必要があります。しかし、最重要は今も昔も「質の高いコンテンツ作り」です。
文字装飾はもちろん、画像のサイズや広告の配置などにも考慮しなければなりません。ユーザーにより快適にサイトを楽しんでもらえるように、ページエクスペリエンスを改善していきましょう。
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