SEOで集客力のあるページを効率的に作成していくには、競合調査は欠かせません。
- ライバルがどんなキーワードで上位を取っているか
- どんなキーワードでコンテンツを作っているのか
- 被リンク数やドメインパワー
「どんな記事・サイトが評価されているか」を分析することが大切です。そんな時に便利なのがRank Trackerの「競合他社の研究」機能です。
昨今のSEO対策では、計画的なサイト運営が欠かせなくなってきているため、Rank Trackerのような順位チェックツールはますますサイト運営に欠かせなくなっていると言えます。
本記事では、Rank Trackerで競合調査する方法について解説します。基本的な使い方に関してはこちらの記事を参考にしてください。
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Rank Tracker:競合他社の研究
Rank Trackerで競合調査をするには「競合他社の研究」という機能が便利です。競合他社の研究には3つの機能があります。
- ドメインの競合他社
- トピックの競合他社
- Top Pages
以下で、各機能の使い方を詳しく見ていきましょう。
1. ドメインの競合他社
「ドメインの競合他社」を活用すると、以下の要素を分析できます。
- キーワードで競合しているライバルサイト
- サイトの内容が被っている競合サイト
- 特定のURLと競合するURL
キーワードに対するライバルはもちろん、サイト自体の内容が被っている競合サイトなども分析可能です。
ドメインの競合他社を利用するには、トップページにあなたのサイトのURLを入力して「サーチ」をクリックします。
プルダウンメニューの機能の違いは次の通りです。
- ドメインとサブドメイン:指定したドメインとサブドメインを検索
- ドメイン:指定したドメインのみ検索
- Prefix:ドメインとフォルダの先頭部分の一致検索
- 正確ですURL:特定のURLのみ検索
最もよく使う「ドメインとサブドメイン」をここでは選択します。
サイトのURLを入力して「サーチ」すると、以下のように表示されます。
下のスクショ(↓)の項目を解説します。
①キーワード | Rank Trackerのデーターベースで見つかった上位100位以内のキーワード数 |
②オーガニックトラフィック | 過去30日で全キーワードから訪れたアクセス数(推定) |
③競合オーガニックトラフィック/キーワード | 競合サイトのアクセス数と上位100以内のキーワード数 |
ちなみに数字の横の「K(キロ)」は「000」を意味します。
<例>「3.1K=31,000」
競合調査として参考になるのは③の「競合オーガニックトラフィック/キーワード」です。
- 横軸=キーワードの総数:左に位置するほどキーワード数が多い
- 縦軸=アクセス数:上に位置するほどアクセス数が多い
上画像を例にあげると青色の競合サイトは、キーワード数がそこまで多くないものの、アクセス数は多いことが分かります。パッと見て競合が把握できるのが特徴です。
次に2段目を見ていきましょう。
①競合他社 | 競合他社のURL |
②交差点 | ⑤⑥⑦の割合 |
③独自のキーワード | 競合サイトになく自分のサイトのみランクインしているキーワード数 |
④交差するキーワード | 競合サイトと自分のサイトの両方でランクインしているキーワード数 |
⑤競合他社固有のキーワード | 競合サイトのみがランクインしているキーワード数 |
⑥競合他社の合計キーワード | 競合サイトでランクインしているキーワードの総数 |
⑦オーガニックトラフィック | 過去30日間のアクセス数 |
あなたのサイトと競合するサイトが一覧表示されます。どんなサイトが競合しているのかチェックできるので、今後のSEO戦略に役立つはずです。
特に「競合他社固有のキーワード」は、あなたのサイトにないキーワードを分析できる便利機能です。あなたのサイトになく、競合サイトだけが扱っているキーワードを確認できます。自サイトに足りないキーワードが丸わかりになるので、サイトを改善する際に便利です。
競合他社固有のキーワードを使うには、チェックしたい競合サイトの虫眼鏡マークをクリックします。その他の機能も虫眼鏡マークをクリック可能です。詳細を確認したい項目の虫眼鏡マークをクリックしてみてください。
虫眼鏡マークをクリックすると、キーワードギャップ画面に切り替わります。ここに表示されたキーワードは、競合サイトが検索上位を獲得しているキーワードです。
ライバルが上位を獲得しているキーワードを分析してみてください。
- 収益化を狙えるキーワード
- 集客を狙えるキーワード
- 競合性が低い穴場のキーワード
上記のようなポイントをチェックすると、コンテンツ作りに役立ちます。競合サイトの特定のキーワードのみ抽出したい場合は、右側にある検索欄にキーワードを入力すればOKです。
常に追跡したい競合がいる方は「ドメインの競合他社」の競合サイトの右側にあるマークをクリックして登録しておきましょう。
競合他社を追加する画面が表示されます。特に変更する点はないので「OK」をクリックして、登録を完了させてください。
登録が完了したら「ターゲットキーワード」の「ランクトラッキング」をチェックしてみてください。正常に処理が完了していれば、下画像のように競合サイトが登録されているはずです。
次に競合サイトのランキングを表示するために、右上にある「すべてチェックする」をクリックしてください。これで競合サイトを含む、最新の順位を取得できます。
競合サイトの検索順位を把握して、あなたのサイトに足りないキーワードやコンテンツを分析しましょう。
2. トピックの競合他社
「トピックの競合他社」を活用すると、キーワード別に競合しているサイトを抽出できます。チェックしたいキーワードを入力して「サーチ」をクリックしてください。複数のキーワードを入力する場合は、改行して入力すればOKです。
キーワードに対する競合サイトのページが一覧表示されます。
各機能の概要は以下の通りです。
①競合他社 | 競合サイトのページURL |
②競合他社の合計キーワード | Google検索上位100位以内にランクインしている競合サイトのキーワード数 |
③ページInLinkランク | コンテンツの質と被リンク数によってRank Trackerが算出した推定スコア |
④ドメインInLinkランク | ドメインの質と被リンク数によってRank Trackerが算出した推定スコア |
⑤ページにリンクしているサイト | ページの被リンク数 |
⑥ドメインにリンクしているサイト | ドメインの被リンク数 |
「ページInLinkランク」と「ドメインInLinkランク」は、数値が大きいほどスコアが高いことを意味します。
被リンク数やコンテンツ/サイト自体の評価などもチェックできるので、自分のサイトに不足しているポイントを炙り出せます。気になる競合サイトは「競合他社の合計キーワード」にある虫眼鏡マークをクリックすると、詳細を確認可能です。
虫眼鏡マークをクリックすると「ランキングキーワード」に移動します。見るべきポイントは以下の2点です。
①キーワード | Google検索100位以内にランクインしているキーワード |
②ランキング | Google検索で獲得している具体的な順位 |
どのキーワードが何位にランクインしているのかが分かります。「トピックの競合他社」と合わせて分析すれば、より詳細なSEO対策が可能です。どのようなキーワードで上位を獲得しているのかチェックして、自サイトに足りないコンテンツを作っていきましょう。
3. Top Pages
「Top Pages」を活用すると、検索上位のページやサイトのアクセス数などが分かります。競合サイトのURLを入力して「サーチ」をクリックしてください。
上段の項目は以下のような意味があります。競合サイトの全体像を把握する際に活用できます。
①Pages | Google検索100位以内にランクインしたページ数 |
②Organic traffic | 過去30日間に全キーワードから得たアクセス数 |
③Traffic Value | Google Ads経由で購入された場合の総トラフィック数 |
④Keywords | ランクインしているキーワードの総数 |
次に2段目の項目を見ていきましょう。
①Page | ランクインしているページ |
②Traffic Value | Google Ads経由で購入された場合のトラフィック数 |
③Top Keyword | ページに対して最も流入数が多いキーワード |
例えば、競合サイトの収益源となるページを分析したい時は「オーガニックトラフィック」が多く「Traffic Value」の数値が高い「Page」を見てみると良いでしょう。競合サイトの収益コンテンツを分析できます。
収益化しやすいキーワードが分かれば、サイトの収益化に大きく役立つはずです。競合調査しつつ、あなたのサイト運営に活かしていきましょう。
まとめ
Rank Trackerは順位チェックだけでなく、競合調査も可能です。Googleで上位にランクインしたいなら、今上位に表示されている競合を分析する必要があります。
データをもとに戦略を立てることで、感覚でやるのとはまた違った分析を立てられます。
- Rank Trackerと競合を分析
- 仮説を立ててコンテンツを作成
- 順位チェックしつつリライト
上記の流れを繰り返すことが大切です。ぜひRank Trackerを活用して、あなたのサイト運営に役立ててみてください。
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