ランサーズでプロジェクトを受注する数や確率を上げる方法をクライアント側の視点で紹介します。
ランサーズで仕事を取ってくる方法が書かれたネットの記事の大半は、ランサー(受注側)の視点で書かれたものです。「どうすれば収入を増やせるのか」と言ったって、ランサー側だけの視点では空回りになっている可能性はあります。
クライアントがどう感じているかが、実際には受注率に大きく繋がるため、それらを主に紹介していきます。
目次
ランサーズで仕事をとるためには
発注側目線で考える
発注者と言っても、様々な状況の人がいます。
- 互いにwinwinで継続的な付き合いをしたい
- とにかく安く抑えたい
- 単発で仕事を発注したいだけ
ただ、どんな発注者も共通してしていることが1つあります。それはやりたいことを実現できるかです。他にも価格・納期といった諸々条件が絡んできますが、もっとも重要なのはシンプルに実現可能性です。
受注側ももちろんそうですが、発注側にもリスクがあることは承知しておく必要があります。発注後「できてないのにできていると言い張られて納品された」「途中で音沙汰がなくなった」、そのようなトラブルが起きることなく、スムーズに進めたい。
ただ、そうするにはプロジェクト遂行のスキルがあって、発注側の意図を理解できる人である必要があります。プロジェクトの難易度が上がるほど、当然条件を満たす人も減ってくる。でも、応募はたくさん来る。
条件を満たさない人に間違って発注し、後で泥沼になるのは面倒なので、発注側も初取引は不安な気持ちがありながら提案を選んでいるのです。クライアントがまず知りたいのは「できるのか、できないのか」「意図を理解してくれているか、いないのか」、この2つです。
発注側が違和感を覚える瞬間
発注側が違和感を覚えるのは、「電話確認認証ができてない」とか「資格が書かれてない」からではなく、次のようなものです。
- コピペの提案
- 下請けに流すだけ
- 名前の後ろに「@」
コピペの提案
プロジェクトの内容にはほとんど触れられてない、コピペ臭漂う”自己紹介中心型”提案が数多く見られます。どこかのハウツー記事が元になっているのだと思いますが、提案の半数以上をコピペ提案が締めます。
例えば、次のような提案文。
今回、貴社のご依頼を拝見し、お力になれると考え、ご連絡させていただきました。私はプログラミングのプロフェッショナルで、これまでWeb上でたくさんのプロジェクトを経験してきました。実績も十分でプログラムに関しては何でもできます。得意な分野はwebシステム開発です。
お客様がご提示いただいた要求事項を詳しく見ました。技術的にお客様を満足させることができます。
業務遂行の経験が豊富なので、問題解決のノウハウもありますが、万が一問題が生じても回復を最優先に、品質・納期最初に対応させて頂いています。お客様と仕事をする上でお客様のメリットとなることや次の約束事を提示いたします!
1. ・・・
これを読んだ発注者はどう考えているかというと、「内容をきちんと読んでくれてるのかな?」「できると判断して提案してくれてるの?」と心配になっていると思います。
下請けに流すだけ
当人に専門スキルはほぼ備わっておらず、受注した仕事をさらに下請けのフリーランスに横流しするだけの人。そんな「フリーランス」な人はわりと多くいます。
そうした人と仕事するとわかるのですが、ただ手間が増えるだけだったりします。掘り下げた専門的な話題になるとついていけず、コミュニケーションの経路がただ1つ増えて話がややこしくなるだけ。しかも、下請けでやっているクリエイターもおそらく低価格で受注しているので、後になってスキルや能力不足が露呈することがあります。
そういうところに難易度「中」以上の開発を依頼すると泥沼になって終わらない確率が高いから恐い。という印象を持っている発注者は多いです。
名前の後ろに「@」
すべてが、というわけではないですが名前の後に「@」がついている人は心配になります。「スキル低そう」「最近始めた感じがする」、といった初心者・素人っぽい印象を抱いてしまう人は多数いると思います。ネットの記事やSNSを見て、最近はじめた感が出てしまうんですよね。
山田太郎@SEO検索1位獲得経験あり
山田太郎@美デザインがウリ
山田太郎@お客様を稼がせます!
名前は、普通に本名や会社名、あるいはハンドルネームだけでいいと思います。
発注者に興味を持たせる提案
遂行できるスキルがあることを示す
プロジェクトを遂行できるスキルが、ランサー側にあるのか。ウェブアプリ開発であれば、自分はどんな言語がどの程度できるか、具体的にどういうことまでできるかを提案内容にも含めます。
また、「ライター募集」のように、ざっくりとしたプロジェクトであれば、あなたのスキルがクライアントにとってどう活きるかを示すことで、発注側はより想像しやすくなります。
私は制作会社でプログラマーとして7年ほどWordPress開発にも携わっていた経験があるので、「WordPress テーマ開発」「WordPress CMS」といった専門的な記事も書くことができます。ご検討ください。
意図を汲んでいることを示す
発注者が「何をしたいのか」の意図を汲み取ることも重要です。このサイトを作ってどうしたいのかを文脈の中から汲み取ります(見えてこないなら、発注者のプロフィールやWebサイトからも情報を得る)。
「何をしたいのか」を汲み取れれば、提案内容も変わってきます。
私は日頃からWebデザイナーとしてPhotoshopに触れているので、Photoshop含めたウェブデザイン全般の記事が書けます。
また、御社は記事本文中に挿入している画像も綺麗に見せるようこだわっておられるかと思いますが、本職がデザイナーなのでそのあたりも問題ありません。ぜひご検討ください。
提案と同時に納品(※特例)
おすすめするわけではありませんが、提案文に含めて制作物も納品してしまうというやり方。これは筆者も発注者側として2度経験しましたが、いずれも提案を採用しています。あまりに完成度が高かったからです。
これをやってしまう人の思考はおそらくこうなんです。
「なにこれ、簡単すぎる。やり取りするのも面倒だし、提案に制作物を添付しとくね。10分かかってないし予算の1/5の1万円にまけといてあげるから、ちゃんと採用してね」
要するに、おそろしくスキルが高い方たちが自然にやっている行為なのです。ですので、ハウツー記事を読んでいる人が同じようにはやってもうまくいきません。納品物が思っていたものと違えば採用されない可能性があるからです。
ただ、発注側が受ける印象としては、工期が数日かかると思っていたものが1時間もしないうちに提案と同時にアップされた、となると感動しかなかったりします。カッコいいですよね。
まとめ
便利なことに今はクラウドソーシングでお手軽に誰でも収入が得られるようになりました。
一昔前までは、発注者と受注者をマッチングするサイトなんてなかったので、自分のホームページで営業して見込み客を集めて、といったことまでやらなければいけませんでした。また、新規顧客獲得が簡単ではないので、リピートして頂くための工夫やスキルアップも欠かせませんでした。
ただ、それはこのお手軽で便利な時代になっても本質は同じだと思うんですね。クラウドソーシングは今後もたくさんの人が参入する市場だからこそ、その中での差別化はキラリと輝いていくものですよね。
その差別化とは記事でも書きましたが、クライアントの状況や要望を理解し、それを実現するスキルがあることを示すことだと思います。クライアントも、自分のことをわかって実現の手助けをしてくれる人は大切にしようとするものです。
ぜひクラウドソーシングを利用して、世の中を良くしていってください!
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