ブログのコンセプトは明確になっているでしょうか?
ブログには明確なコンセプトが必要です。コンセプトが不在、あるいは曖昧なブログは、その他大勢のブログの中に埋もれてしまい、集客ができません。仮に集客できたとしても、他との違いが感じられないブログに魅力を感じる人はいません。
結果として、リピーターも生まれず、安定したアクセスも期待できず、商品も売れない・・・ということになります。
ブログにはコンセプトが必須
コンセプト不在のブログは
その他大勢の中に埋もれてしまう
ブログ運営において必須のコンセプトですが、「どうやってコンセプトを決めればいいのか?」 と疑問をお持ちの方も多いかもしれません。
たしかに、コンセプトは取っ付きにくい概念です。「タイトルにはキーワードを入れましょう」 「適度に見出しを入れましょう」 といった、わかりやすいテクニックとは異なり、何をどうすればいいのかが見えづらいのは事実です。
そこでこの記事では、ブログのコンセプトを簡単に作れるフレームワークをご紹介します。独自の価値あるブログを構築するのに役立つフレームワークなので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
ブログのコンセプトとは? なぜ重要なのか?
ブログのコンセプトとは、「このブログは何を目的に運営しているのか? 誰の、どのような課題解決を手助けするために存在するのか?」 といったことを言語化したものです。企業の経営理念、ミッション・ビジョンのようなものだとお考えください。
そもそもなぜ、ブログ運営ではコンセプトが重要なのか?
その理由は、コンセプトを明確にすることで、ブログ記事で訴求すべき主題(メッセージ)や届けるべき価値、記事の表現方法などに独自の一貫した軸ができあがるからです。他のブログとの差別化も図れます。
一例として、アフィリエイトをテーマとしたブログのコンセプトを以下に示しておきます。
【コンセプト例】
このブログでは、アフィリエイトで稼ぎたいと考えている方々のために、既存のアフィリエイトやSEO手法の問題点を指摘しつつ、一般にはあまり知られていない正しいアフィリエイトやSEOのノウハウを伝える。それにより、長期的に持続するアフィリエイトサイトを構築するためのサポートをする。
コンセプトの設計方法の詳細は後ほど詳しく解説しますが、このようなコンセプトを掲げておくことで、記事の内容にしっかりとした軸が出来上がり、読者に対して独自の価値を提供しやすくなります。
一方、コンセプトを決めずにブログを運営していると、この独自の価値が生まれません。
「誰に、どのような価値を、どのような切り口で届けるのか?」 という方針が存在しないので、キーワードを決めて単にその説明文を書くというやり方で、オリジナリティに乏しい無味乾燥な記事が量産される結果になります。一貫した主張や強いメッセージが記事に宿らないわけです。
そうなると、ブログの記事は読み手の記憶に残りませんし、記事が記憶に残らなければ、「あのブログにもう一回訪問しよう」 というファンやリピーターも生まれません。指名検索もされないでしょうし、SNSでシェアされたり口コミが広がったりすることもないでしょう。
そもそもの話、ブログの価値は独自の価値ある記事を発信し続けることでしか高めることはできません。そのためには明確で力強いコンセプトが必要なのです。このあたりの話は、以下の記事も併せて読んでいただけると、より理解が深まるかと思います。
もしかしたら、あなたが今まで見聞きしてきた「ブログで稼ぐための情報」は間違っているかもしれません。 例えば、 検索ボリュームの多いキーワードをツールで探しましょう Google検索上位のブログ記事を真似して記事を書きましょう とりあえず記事を書いて順位が上がるのを待ちましょう ...
ちなみに一昔前、ブログをやっているライバルが少なかった時代であれば、コンセプトを決めなくても特に問題はなかったかもしれません。
ライバルが少なく市場全体が成長段階にあるころは、上手くいっているライバルを真似して後追いするだけでも、ある程度の成功はできました(差別化が必要なかった)。
しかし今は状況が違います。
多くのジャンルにおいて、ライバルとなるブログが溢れかえっているわけですから、何のコンセプトもないブログでは完全に埋もれてしまいます。
例えば、mybestを筆頭とする総合型の商品比較サイトやブログ。ここ数年で類似サイトが一気に増えており、最初にその波に乗ったところは美味しい思いをしたでしょうが、仮に今同じようなブログを真似して作ったとしても、後発組が成功する確率は非常に低いはずです。
市場が飽和している状況では、周りのブログとの差別化が絶対に必要であり、その差別化を担うものが、ブログのコンセプトだということです。
ブログのコンセプト作成に役立つ3つのフレームワーク
ここからは、ブログのコンセプトの作成方法と便利なフレームワークについて、詳しく解説していきます。
コンセプトは以下の3つの要素で成り立っています。
-
- コア・コンセプト
- 記事作成の基本方針
- ビジネス上の狙い
これら3つの要素を固めることで、強力なコンセプトを作ることができます。それぞれ、詳しく見ていきましょう。
コア・コンセプト
コア・コンセプトは「コア」 の名のとおり、ブログの核となるコンセプトのことです。
以下のフレームワークを使って作ります。
【フレームワーク】
このブログでは、〇〇〇〇〇〇(特定の悩みや課題を抱える読者)のために、〇〇〇〇〇〇(そのブログ独自のノウハウ)を伝えることによって、〇〇〇〇〇〇(読者の願望や欲求、欲しい結果 = ベネフィット)を得るためのサポートをする。
【フレームワークを基に作ったコンセプト例】
このブログでは、アフィリエイトで稼ぎたいと考えている方々のために、既存のアフィリエイトやSEO手法の問題点を指摘しつつ、一般にはあまり知られていない正しいアフィリエイトやSEOのノウハウを伝える。それにより、長期的に持続するアフィリエイトサイトを構築するためのサポートをする。
このフレームワークは、以下の3要素で構成されています。
コア・コンセプトの構成要素 | |
ターゲット | ブログのターゲットは誰か? 集客したいターゲット層を明確にする。ターゲティングについては以下の記事をチェック。 |
ベネフィット | ブログのターゲットが最終的に得たい結果、理想の状態(ベネフィット)は何か? |
独自のノウハウ | あなたのブログだからこそ発信できるノウハウは何か? どこで他のブログと差別化するのか? 独自性を出すための切り口を考える。 |
まずブログに集客したいターゲットを明確にし、次に、ターゲットが最終的に得たい結果、理想の状態(ベネフィット)を定義し、そして最後に、そのベネフィットを実現させるために発信すべきノウハウの切り口を考える。
この流れでコア・コンセプトを固めると、ブログの方向性が明確になり、独自の価値が含まれた有益な記事をブレることなく発信していけます。
記事作成の基本方針
記事作成の基本方針は、コア・コンセプトを記事レベルに落とし込み、より具体的に言語化することが目的です。
これは個々のブログのコア・コンセプトに基づくものなので、フレームワークやテンプレートはありませんが、いくつか例をご紹介します。
-
- 検索上位10ページの要素を抜き出してまとめるだけの記事は作らない
- 意外性・新規性・独自性を盛り込んだ記事を作る
- 悩みレベル(深さ)が最も高いターゲットに焦点を当てて記事を作る
- 強いメッセージやストーリーの要素を記事に盛り込む
- 概念や制度、手法への攻撃は辞さないが特定の個人・団体への攻撃は控える
- 発信者(書き手)を明確に示し個人的なトーンで文章を作る
- 記事では必ず何かしらのソリューション(解決策)を提示する
どのようなブログでも汎用的に使える例を挙げてみました。あまり細かく記載しても、全てを記事作成時に意識するのは難しいので、7つ程度、重要なものに絞りましょう。
ビジネス上の狙い
コア・コンセプトを決めたら、次はビジネス上の狙いを考えます。
ビジネス上の狙いとは、ブログを通じて、読者のどのような行動を誘発したいのか? ということです。ここが曖昧なまま記事を書き始めると、仮に集客が上手くいっても商品・サービスが売れず、収益が上がらないブログになります。
なぜなら、売るためのプランニングをしていないからです。
アクセスが増えれば勝手に商品が売れたりアフィリエイトリンクがクリックされたりするはず・・・という思い込みがあるかもしれませんが、ビジネス上の目的・ゴールから逆算して、売るためのプランニングをしていなければ、決してコンバージョン(成約)はしないのです。
本来、コンテンツはビジネス上の目的(ブランドイメージ向上や問い合わせ増)を達成するための手段であり、コンテンツを作る以上、「このコンテンツを通じて何を達成したいのか? どのような結果を得たいのか?」という目的を明確にしなければいけません。
コンテンツを通じて達成したい目的が明確になれば、目的を達成するためにユーザーに抱いてもらうべき感情や、その感情を喚起するための切り口(誰に、何を、どのように伝えるのか?)も自ずと決まり、コンテンツに持たせるべき機能や要件を合理的な根拠を持ってプランニングできます。
つまり、コンテンツは目的・ゴールから逆算してプランニングする必要があるということです。
出典:安易なSEO思考からの脱却を。成果を上げる記事作成に必要な「逆算思考」とコンテンツプランニングの具体例
目的・ゴールから逆算したプランニングは記事作成の大原則です。収益を目的としたブログを運営するなら、ビジネス上の狙いを明確に定義付けておく必要があります。
以下、ビジネス上の狙いを定めるためのフレームワークです。
【ビジネス上の狙いを定めるフレームワーク】
〇〇〇〇〇〇(ブログの発信内容)を啓蒙することで、〇〇〇〇〇〇という欲求を生み出し、〇〇〇〇〇〇(商品・サービス)の販売につなげる。
【フレームワークを基に作ったコンセプト例】
現在あらゆる業種・業界で蔓延している、アフィリエイトや記事作成手法の誤りを指摘しつつ、正しいアフィリエイトの在り方を啓蒙することで、正しい本質的なアフィリエイトを実践したいという欲求を生み出し、コンサルティングサービスや各種教材の販売につなげる。
ちなみにこのフレームワークは、ブログ全体の大枠のビジネスゴールを設定するのはもちろん、各記事ごとのビジネスゴールを設定する際にも使えます。
まとめ
ここまで、ブログのコンセプトを決める重要性と、コンセプトを簡単に作れるフレームワークをご紹介しました。
コンセプトは目に見えづらい概念で取っ付きにくいかもしれませんが、ブログの成否に直接的に関わるものです。特に、ターゲット・ベネフィット・独自のノウハウから構成されるコア・コンセプトは特に重要なので、入念にプランニングする必要があります。
コア・コンセプトの構成要素 | |
ターゲット | ブログのターゲットは誰か? 集客したいターゲット層を明確にする。ターゲティングについては以下の記事をチェック。 |
ベネフィット | ブログのターゲットが最終的に得たい結果、理想の状態(ベネフィット)は何か? |
独自のノウハウ | あなたのブログだからこそ発信できるノウハウは何か? どこで他のブログと差別化するのか? 独自性を出すための切り口を考える。 |
コンテンツマーケティングが普及した今の時代、競合となるライバルブログの数は非常に増えています。そのような状況で周りと同じようなブログを同じように運営していては、その他大勢の中に埋もれてしまい、ほぼ確実に失敗します。
だからこそ、そのブログならではのコンセプトを明確にして、周りとの差別化を図る必要があるのです。
今回の記事を参考にして、ぜひ、ブログのコンセプト作成に取り組んでみてください。
ちなみに、ターゲット選定に関する以下の記事も併せて読んでいただけると、今回の内容の理解がより深まります。ブログのコンセプト作成と大きく関連する内容なので、ぜひチェックしてみてください。
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