WordPressのサイトヘルスに、「古いデータベースサーバー」と表示されることがあります。

「古いデータベースサーバー」という警告

これは、WordPressサイトの設定を保存するために使われるデータベースである「MySQL」のバージョンが古いときに表示されます。

最新バージョンに更新すればこの警告は表示されなくなるので、当記事では、エックスサーバーでMySQLデータベースを更新する方法をご紹介いたします。

余談ですが、サイトヘルス機能を拡張できるこんなプラグインも便利です。

MySQLデータベースを更新する手順

頻繁に行う作業ではありませんが、手順通りに行えば、全く難しくはありません。必要な作業は以下の3ステップだけです。

  1. MySQL移行ツールの実行
  2. wp-config.phpの更新
  3. データベース移行の完了手続き

それではひとつひとつ見ていきましょう。

1. MySQL移行ツールの実行

まずは、エックスサーバーのサーバーパネルから「MySQL移行ツール」を起動します。

エックスサーバーの「MySQL移行ツール」

アップデートやバージョンアップではなく、「移行」という表現になっています。
※念の為データベースを移行する前にバックアップをとっておきましょう。

MySQL移行ツール内には、そのサーバーと紐づいているデータベースが一覧で表示されます。

データベース一覧

この中から更新したいサイト(ドメインごと)のデータベース名を選択します。

複数のドメイン(サブドメインやサブディレクトリ)を管理している場合は、サイトごとに移行する必要があります。

サイトごとのデータベース名の確認方法はこちらを参考にご覧ください。

該当のデータベースを確認して、「移行(確認)」をクリックします。

移行確認

上記画面が表示されるので、データベース名が間違いないこと確認して、「MySQL5.7へデータベースの追加(確定)」をクリックします。

移行完了

このように表示されればOKです。次の作業に進みます。

2. wp-config.phpの更新

MySQL移行ツールの画面に戻って、更新したデータベース名の状態を確認しましょう。

移行したデータベース名

「移行完了」と出ていればOKなのですが、WordPress内のファイルである「wp-config.php」も更新が必要です。具体的には「MySQLのホスト名」を変更する必要があります。

エックスサーバーの場合は、MySQL移行ツールの下部に書いてくれています。

エックスサーバーのホスト名の確認箇所

「MariaDB5.5(旧MySQL5.5)ホスト名 【mysql1109.xserver.jp】から、MySQL5.7ホスト名 【mysql1105b.xserver.jp】に変更」という部分ですね。

では、どこから変更するかというと、サーバーパネルの右上にある「ファイルマネージャ」を使うのが便利です。FTPソフトを使わずにwp-config.phpの更新が可能です。

ファイルマネージャで編集するのが楽です。

WordPressのファイルディレクトリ(wp-contentなどと同じディレクトリ)にあるwp-config.phpを編集します。データベース名、ユーザー名、パスワードとある箇所の下部に「ホスト名」が記載されています。

ホスト名が書かれている箇所

上記箇所を「mysql1105b.xserver.jp」に変更して、更新すればOKです。

ここまでの手順で、WordPressのサイトヘルスから「古いデータベースサーバー」という警告は消えます。

3. データベース移行の完了手続き

警告が消えていることを確認後、最後に必要なのが「データベース移行の完了手続き」です。

その名の通り、移行完了の手続きなので、この操作を行うと旧バージョンのMySQLにはアクセスできなくなります。

そのサーバー内のすべてのMySQLデータベースを移行完了にしないと、この手続きは行えません。

データベース移行完了手続き

要は、MySQL移行ツールの一覧画面で「状態」がすべて「移行完了」になってから行う作業になります。

まとめ

エックスサーバーでMySQLデータベースを更新する方法をご紹介いたしました。

手順通りに行えば、迷うことはありません。wp-config.phpの更新も、エックスサーバーならファイルマネージャで簡単に操作できます。FTPソフトを立ち上げる必要もないです。

WordPressのサイトヘルスに「古いデータベースサーバー」と表示されている場合は、気づいたときにサクッと更新しておくのがおすすめです。

WordPressの根幹を担うPHPバージョンの更新方法はこちらからご覧いただけます。