ウェブサイト上のアーカイブページは、記事やコンテンツを日付、カテゴリ、タグなどの基準でまとめたページです。
SEOと言えば、記事などの詳細ページだけに焦点が当てられがちです。しかし、アーカイブページを使った集客は、大手サイトではよく取られる手段であり、より多くの検索流入を目指すなら避けて通れない道と考えます。
本稿では、アーカイブページで集客する方法に加え、アーカイブページのSEOが有効なサイト、そうでないサイトについても考察しています。
目次
アーカイブページとは?
アーカイブページとは、記事の一覧を表示するページのことです。以下のページがアーカイブページとなります。
ブログの一覧ページ
記事や特定の基準(例:日付、カテゴリ、タグなど)に基づいてまとめたページで、ユーザーがコンテンツを見つけやすくする役割を果たします。
アーカイブページとSEO。
アーカイブページは、カテゴリーやタグなど特定の基準に基づいたページのため、関連性の高い記事群の塊とも言えます。ですから、記事群の塊を所定のSEO対策を施すことで、アーカイブページで集客ができるようになります。
しかも、アーカイブページのSEOはうまくいけば効果は絶大です。
アーカイブページSEOのメリット:
- 記事数を増やすだけで自然とSEOに繋がっていく。
- 過去記事を活かせる。
- ビッグキーワードが狙える。
アーカイブページでの集客事例
なぜ、アーカイブページの検索エンジン対策が有効かというと、多くのビッグキーワードで上位表示されているのはアーカイブページだからです。
以下はその一例となりますが、多くのキーワードでアーカイブページが上位表示されているのがわかります。
※2024年6月時点のGoogle検索結果の順位
「きゅうり」
「ドリップコーヒー」
「ヴィンテージ家具」
「モンステラ」
「ロレックス」
SEO最適化方法
アーカイブページの検索エンジン対策に有効な手段は、以下が考えられます。
- カテゴリー・タグアーカイブをSEOすること
- 属するページを増やすこと
- 関連性の高いページ群にすること
- meta titleを設定すること
- アーカイブページ独自の「本文」を用意すること
- 使いやすいページにすること
- トップページからリンクすること
- 内部被リンクを増やすこと
カテゴリー・タグアーカイブをSEOすること
アーカイブページでSEO効果を発揮するであろうページはカテゴリーとタグアーカイブです。
属するページを増やすこと
アーカイブページに属する詳細ページ数は、アーカイブページのボリュームに繋がります。それはつまり、アーカイブページの価値が上がるとともに、他との差別化になります。
ブログであれば記事、ネットショップなら商品ページを増やすことが重要です。
関連性の高いページ群にすること
属するページを増やしたいからと言って、関連性の低いページを紐づけてもページの価値が下がってしまいます。関連性の高いページのみ属するようにしましょう。
アーカイブページが「まとめ記事」のようになれば、価値が上がります。
meta titleを設定すること
カテゴリーやタグアーカイブのページタイトルは、「カテゴリー名:サイト名」となるのが一般的です。アーカイブページのタイトルとディスクリプションは、検索結果で表示されるため、適切なキーワードを含めることが重要です。
metaタイトルとH1を別にしたい場合は「All in one seo Pack」というプラグインが便利です。TCDテーマでも、アーカイブページごとのmetaタイトル、ディスクリプションの設定は可能です。
アーカイブページ独自の「本文」を用意すること
一般的なアーカイブページだと、カテゴリー名と記事一覧が表示されるだけです。そのアーカイブページ特有の「本文」がなければ、検索対策としては弱くなります。
アーカイブページごとにキーワードを意識した導入文を設定するようにしましょう。
なお、TCDテーマでは、アーカイブページでカテゴリー・タグごとの導入文が設定できます。
TCDはアーカイブページごとに説明文が追加できる。
アーカイブページを使いやすくすること
お目当てのコンテンツが探しにくいといった使いにくいアーカイブページだと、価値は落ちます。
たとえば、ページ数が多い場合は、フィルター検索でコンテンツを絞れるようにすることは重要でしょう。
トップページからリンクすること
特に重要なアーカイブページをトップページからリンクします。グローバルメニューやフッターなどからでも構いません。
内部被リンクを増やすこと
アーカイブページ同士や詳細ページからリンクして、内部リンクを増やしましょう。
アーカイブページSEOが有効なジャンル。
アーカイブページSEOが有効なサイトの特徴は、次の2つだと思います。
- 属するページ数が多いこと
- 自然と関連性の高いアーカイブページが出来上がること
アーカイブページに属する詳細ページの数が多く、なおかつ自然と関連性の高い詳細ページだけが集まるサイト。たとえば、ネットショップで「緑茶」というカテゴリーがあったとします。「緑茶」カテゴリーに属するページはすべて緑茶の商品販売ページになります。
ネットショップは商品点数が増えるほどアーカイブページが強化されていきます。
他にはレシピなどのキュレーションサイトも詳細ページが増えるほど、アーカイブページが強くなっていきます。
とりわけ以下はアーカイブページSEOとの相性は特に良いジャンルと思われます。
- ネットショップ
- マーケットプレイス
- キュレーションサイト
- ポータルサイト
- ギャラリーサイト
逆にアーカイブページSEOで効果を発揮しにくいジャンルは何でしょうか。内容にもよりますが、個人ブログ、メディアは結果を出すハードルが高いと思われます。特にアフィリエイトサイトがひしめくジャンルは、すでに「まとめ記事」が上位を独占していますので、それ以上に整理されたアーカイブページを作るのは困難です。
裏を返せば、それ以外のジャンルは意外と穴だったりするところがあるので、あなたの事業でそれが通用するのか確認してみるのも良いと思います。
アーカイブページで
SEOができるWordPressテーマ。
アーカイブページをSEO対策するには、はじめからそれが可能なWordPressテーマを選ぶほうが楽にできます。アーカイブページに本文が追加できたり、metaタグの編集ができるWordPressテーマをご紹介します。
コメント