Macユーザー専用の有料FTPソフト「Transmit 5」。シンプルで洗練されたUIと軽快な動作が特徴で、有料ながら人気のFTPソフトです(無料試用期間あり)。

当記事でダウンロード方法と基本的な使い方をご紹介いたします。

Transmit 5とは

Transmit 5は、macOSで使える有料のFTPソフトです。Mac専用のコードエディタ(nova)などを開発しているPanic社が手掛けています。Macユーザーに馴染むUIと、操作の快適性が人気です。7日間の無料試用期間があるので、気軽にお試しいただけます。

特徴 / できること

  • UIがシンプルで洗練されている。
  • 7日間の無料試用期間がある。
  • 日本語で使える。
  • ドラッグ&ドロップでファイルを転送可。
  • 複数のサーバーに同時接続可(タブ表示)。
  • 動作が軽く、転送速度が早い。
  • FTPS、SFTPなどの暗号化通信に対応。
  • Amazon S3(Amazon提供のストレージサービス)に接続可。
  • Dropboxなどのクラウドサービスにも対応。

対応環境

  • macOS専用(Transmit 5の場合、macOS 12.0以上の環境が必要)

価格

2種類の購入方法があるので、それぞれのメリット・デメリットを簡単に載せておきます。

購入方法 価格 メリット デメリット
公式サイトから購入 ¥5,400(買い切り) 同じ世代のバージョンならずっと使い続けられる。 メジャーアップデート時には再購入が必要。
App Storeから購入 ¥2,800(年間サブスク) サブスクリプション期間中なら常に最新版を利用できる。 サブスクリプションを停止すると、一切使用できない。

参考:Transmit(公式)

Transmit 5のダウンロード

今回は、公式サイトから購入する(無料期間で試す)方法で解説いたします。

Transmit 公式サイト

ダウンロード

無料試用期間の7日間が終了したら、有料版の購入が必要になり、試用版は利用不可になります。公式サイトで試す場合、自動で課金されることはないので安心してお試しください。

ダウンロードしたら、Transmit 5のアイコンをクリックします。

Transmit のアイコン

各種アクセス許可を承認すると、次の画面が開くので、「はじめましょう!」をクリックします。

Transmitをはじめる

次の画面が開いたらすぐ使えます。

Transmitの起動画面

左側のパネルにローカルのファイルが一覧表示されています。

Transmit 5の使い方

無料のFTPソフトとは、一線を画すUIで非常に直感的に使えます。

サーバーと接続する方法

まずサーバーと接続するために、右側のパネルに以下の項目を入力します。

Transmitの入力箇所

  • プロトコル:そのまま(SFTP)。
  • サーバアドレス:FTPホスト名
  • ユーザ名:FTPユーザー名
  • パスワード:FTPパスワード

ポートとリモートパスは未入力で問題ありません。

サーバーによって確認箇所は異なりますが、エックスサーバーの場合は、サーバーパネル内で確認できます。

>> FTPソフトの設定 | レンタルサーバーならエックスサーバー

接続できない場合は、プロトコルからFTPS(TLS/SSL)を選択すれば接続できるはずです(SFTP接続はサーバー側で設定が必要)。

Transmitでプロトコルを変更する

他にも様々な接続先を選べることがわかりますね。

Transmitでサーバーに接続した画面

こちらがTransmit 5でサーバーに接続した画面です。左側がローカルファイル、右側がサーバーファイルになっています。

ファイルの転送(ダウンロード/アップロード)方法

ファイルの転送は、ドラッグ&ドロップで簡単に行えます。

Transmitでのファイル転送

フォルダを展開すると、見やすく階層化表示されます。操作は非常にシンプルなので、Macユーザーなら迷うことはなさそうです。

複数のサーバに同時接続する方法

複数のサーバーに同時接続する方法も非常にシンプルです。すでにサーバーに接続している画面上で、「command + T」を押すと、新たなタブを開いてくれます。

Transmitで複数のサーバーに接続する

タブ切り替えでスマートに操作可能です。一般的なブラウザと同じショートカットキーで操作できるのが便利ですね。

その他の便利な機能

ウィンドウの右上に表示されている3つのアイコンも便利です。それぞれ以下の操作が可能です。

操作履歴を確認する

「↑↓」アイコンを押すと、操作履歴(アクティビティログ)を確認できます。

Transmitのアクティビティログ

アップロード、削除など、直近で行った操作が記録されています。操作内容もアイコンで直感的に伝えてくれます。

ローカルとサーバーのファイルを同期する

真ん中の風車アイコンを押すと、ローカルとサーバーのファイルを同期できます。

Transmitの同期機能

同期の条件やルールを詳細に設定して、実行可能です。複数のファイルに編集を加えた際は、こちらの機能が便利です。

ファイルの情報を確認する

右端の「i」 のアイコンを押すと、ファイルの情報を確認できます。

Transmitでファイルの情報を確認する

確認したいファイルを選択した状態で、「i」のアイコンを押すと、右端に詳細情報が表示されます。ファイルのプレビュー(上記は画像ファイルの例)、ファイルの所在地、作成日、変更日などを確認可能です。

まとめ

Mac専用の有料FTPソフト「Transmit 5」の使い方を解説いたしました。

Macユーザーで、ファイル転送を頻繁に行うならおすすめです。無料のFTPソフトにはない、洗練されたUIと使い心地です。

複数のサーバーへの同時接続も、一般的なブラウザと同じ要領(新規タブを開く)で直感的ですし、操作履歴などもスムーズに確認できます。高機能なのに、使い方が直感的でMacユーザーに人気なのも頷けます。

無料期間が7日あるので、ぜひ気軽に試してみてください。CyberduckFileZillaも有名ですが、無料のFTPソフトはこちらにまとめています。