ネットショップの商品が売れない時期は季節的な要因だけでなく、サイトの構造や集客方法、商品の見せ方など、さまざまな問題が考えられます。特に開業したばかり・商品の数が少ない時期は、売上の安定はそれほど期待できません。
しかし、売れない原因を特定し適切な対策を講じれば、売上の回復とショップの成長を実現できます。
この記事では、ネットショップの売れない時期と原因、対策について詳しく解説します。ショップが抱える課題を明確にしたい方、売上を向上させるための具体的なプランが立てたい方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
WordPressテーマ「RIKYU」
製品のブランド力と売上を上げるネットショップが作成できる。ネットショップの売れない時期
ネットショップの売上が伸び悩む時期は、集客が出来ていないショップ開設初期の段階に多いです。
ネットショップに限らず、開設して間もないWebサイトは、基本的には誰にも見られないので、売上にいたるまでには一定の時間がかかります。
- 商品数が少ない時期
- ユーザーから認知されていない時期
- 検索エンジンによる負の影響を受けている時期
- 閑散期
それぞれ詳しく見ていきましょう。
商品数が少ない時期
ネットショップの開業直後の商品数が少ない時は、ユーザーの選択肢が限られているため、売上が伸びにくいです。
また、商品ページ一つ一つが集客源となるため、単純に「商品数が少ない=集客源が少ない」という図式が成り立ちます。そのため、商品の種類が豊富なショップに育てていくことに注力しなければいけません。
とは言え、単一商品をたくさん売っていくスタイルのショップもあります。商品数は3つしかないが、年商10億円を超えるネットショップも実在します。少ない商品数で大きな売上を上げるには、広告やSEOによる集客と、製品のブランド力を高める工夫が重要になってきます。
ユーザーから認知されていない時期
ネットショップを開業したばかりの時期は、ユーザーから認知されていないため売上が伸びにくいです。
ユーザーは検索エンジンやSNS、広告など、さまざまな方法で新しいショップを見つけます。しかし、開業直後は各チャネルからの流入が少ないため、検索者がショップにたどり着く機会が限られてしまうわけです。
ユーザーから認知されていない時期は、辛抱強く流入を増やす試みをし続ける必要があります。
検索エンジンによる負の影響を受けている時期
検索エンジンのアルゴリズムは、常に変化しています。昨日まではアクセスが見込める順位にいたとしても、急にアクセスがゼロになる順位に落ちる可能性があります。
アルゴリズムの変動によるアクセス数の減少、順位の低下は、珍しいケースではありません。ネットショップを運営している以上、常に検索エンジンによる影響を受けるため、売上が伸び悩むシーンを経験するはずです。
また、コンテンツの質が低いと判断された場合も同様です。検索エンジンの動向を常に把握し、適切なSEO対策を継続しないと、売上は安定しません。
閑散期
業界の多くは年末年始や夏季休暇などの季節的な要因で、売上が落ち込む閑散期があります。
たとえば、アパレル業界では季節の変わり目、旅行業界ではオフシーズンがそうです。
したがって扱う商品の閑散期を把握し、事前にセールやキャンペーンを企画するなど、売上を維持するための工夫を凝らす必要があるでしょう。
ネットショップで商品が売れない原因
ネットショップで商品が売れない原因は、以下のとおりです。
- 集客ができていない
- コンセプトが曖昧
- 商品購入までがわかりづらい
- 誤字脱字が多い
- 商品写真が魅力的でない
- 送料や手数料が高い
- 決済方法の選択肢が少ない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
集客ができていない
ネットショップで商品が売れない原因は、集客ができていないことです。
ユーザーにショップを知ってもらわなければ、どれだけ良い商品を販売しても売上にはつながりません。
ショップにアクセスしてもらうには、Web広告やSEO対策、SNS運用などの集客方法を試みる必要があります。呼び込むための具体的な施策を講じなければ、商品の購入率は一向に上がらないでしょう。
コンセプトが曖昧
ショップのコンセプトが曖昧な状態では、ユーザ-が魅力や何を売っているのかを理解できないため、購入に至る可能性が低くなります。
どのような人にどのような商品をどのような価値で提供したいのか。これを明確に設定しないと、売り上げにつながりません。
コンセプトが明確だとユーザーはショップに共感し、ファンになってくれる可能性が高まります。
商品購入までがわかりづらい
ユーザーが商品をカートに入れ、購入を完了するまでの導線が複雑だと、途中で離脱される可能性が高まります。
さらに以下のような状況だと、ユーザーは不便に感じやすいです。
- 購入ボタンの位置がわかりにくい
- 決済方法の選択肢が少ない
- 会員登録を強制される
HAKUHODO EC+が実施した「EC生活者調査」によると、ネットショップを利用する際に重視する項目の2位は「商品を検索しやすい」です。
参照元:HAKUHODO
したがって、商品を購入するまでの流れがスムーズになるよう、検索機能の搭載やわかりやすい導線を引く配慮をもつべきです。
誤字脱字が多い
ショップサイトに誤字脱字が多いと、ユーザーは信頼性に不安を感じ、購入をためらう可能性が高まります。
誤字脱字はショップの管理が行き届いていない印象を与えるほか、離脱率を高める要因です。
商品ページはもちろん、ブログ記事やコラムなど、サイト上にあるすべての文章を丁寧にチェックしてください。
商品写真が魅力的でない
ネットショップは、ユーザーが商品を実際に手に取ることができません。
そのため、商品写真は購入を判断する重要な材料です。
写真が暗かったりブレていたりすると、ユーザーの購買意欲は高まりません。商品の特徴が一目でわかるように、さまざまな角度からの撮影や使用イメージを伝えるよう心がけましょう。
送料や手数料が高い
商品の価格が安くても、送料や手数料が高いとユーザーは購入をためらいます。
HAKUHODO EC+が実施した「EC生活者調査」では、送料・手数料がかからない点を重視するユーザーがもっとも多いことが明らかになっています。
参照元:HAKUHODO
送料を無料にする工夫をはじめ、他のショップと比較して適正価格を設定するための検討は必須です。
また、送料の表示方法を明確にするのも、ユーザーの安心感につながります。
決済方法の選択肢が少ない
ユーザーが希望する決済方法が用意されていないと、購入率が下がる可能性があります。
基本的には銀行振込とクレジットカード決済ですが、商品によってはコンビニ決済、代引きも必要になってきます。決済方法が充実していないと、その時点で離脱するユーザーもいるため、ユーザーのニーズに合わせた決済方法を用意する方が良いでしょう。
とは言え、必ずしも最初から決済のバリエーションが必要というわけではありません。決済手数料もかかりますからね。
TCDテーマも初期の決済方法は銀行振込とPayPalだけでしたが、大きな問題はありませんでした(勿論、一定割合で取りこぼしはあったはず・・)。ある程度事業として成立してから決済バリエーションを増やしても問題はないので、最初から必ず用意すべきものではありません。
ネットショップで商品が売れない時期の対策
ネットショップで商品が売れない時期の対策は、以下のとおりです。
- 集客方法を見直す
- 離脱率を下げる工夫をする
- 購入率を向上させる
- サービスを見直す
それぞれ詳しく解説します。
集客方法を見直す
ネットショップの集客方法では、Web広告やSEO対策、SNS運用が有効です。
集客方法 | やり方 | 効果 |
---|---|---|
Web広告 | ・リスティング広告(検索連動型) ・ディスプレイ広告(バナー広告) ・SNS広告(Facebook、Instagramなど) ・動画広告 |
・短期間で多くのユーザーにリーチできる ・ターゲットを絞った広告配信が可能 ・即効性が高く、アクセス数を短期間で増加させる |
SEO対策 | ・キーワード戦略(検索されやすいキーワードを選定) ・コンテンツSEO(役立つ情報を提供するブログ記事作成) ・内部リンクの最適化 |
・中長期的に検索エンジンからの流入を増加 ・広告費をかけずに集客できる ・検索結果の上位表示により、購買意欲の高いユーザーを獲得 |
SNS運用 | ・自社アカウントの開設(Instagram、X、Facebookなど) ・定期的な投稿とフォロワーとのコミュニケーション ・ユーザー参加型キャンペーンの実施 |
・ブランド認知度の向上 ・ユーザーとのエンゲージメントを高める ・自然な情報拡散が期待できる |
これらを組み合わせると集客効果が高められるだけでなく、戦略的な構築を実現できます。
現状で具体的な集客ができていない場合は、Web広告やSEO対策、SNS運用を検討してみてください。
離脱率を下げる工夫を凝らす
アクセスはそれなりにあるのに商品が売れない場合、ユーザーの離脱率を下げる施策が必要です。
まずはターゲットとなるユーザーを深く分析し、ニーズに合わせたサイトのデザインやレイアウトに変更します。サイトの読み込み速度を改善したり、スマートフォンでの表示を最適化したりするなど、利便性を向上させるとユーザーのストレスを軽減できます。
また、商品を探しやすいようにナビゲーションをわかりやすくする、商品画像を大きく見やすくするなど、視認性を向上させる工夫も凝らすべきです。
ユーザーが快適に利用できるネットショップを目指せば、離脱率は下がっていくでしょう。
購入率を向上させる
ネットショップに訪れたユーザーから商品を購入してもらうには、購入率を向上させる工夫を凝らさなければいけません。
ユーザーが知りたい商品情報を余すことなく掲載し、魅力をどこまでも伝える意識をもちましょう。
レビュー機能は、購入を後押しする有効な手段です。実際に購入したユーザーの声をもとに検討ができるため、評価が高い商品は購入される可能性が高まります。
また、決済方法や発送方法の選択肢を増やすと、利便性を向上させられます。
誰もが安心して利用できる環境を整えれば、購入率は向上していくでしょう。
サービスを見直す
ネットショップの売上が伸びない場合は、利用しているECサービスを見直すのも効果的です。
無料サービスから有料サービスへの切り替えや、高機能なサービスへの移行を検討します。これにより、デザインの自由度や機能性を向上できるため、ユーザーの満足度を高められる可能性があります。
ショップを長期的に成長させたいなら、WordPressサイトでの運営がおすすめです。ブログとネットショップを一体化できるほか、他のサービスに比べてコストを抑えられる、自由なカスタマイズと高い集客力を両立させられます。
特にデザインと機能性に優れたテーマTCDを活用すれば、ユーザーに好印象を与える魅力的なサイトを簡単に構築できます。
洗練されたプロのデザインと機能をそのまま利用できるほか、さらに自由なカスタマイズが可能です。
高品質かつ売上アップを期待できるWordPressテーマを探している方は、ぜひTCDを検討してみてください。
まとめ
ネットショップの売れない時期には、商品の少なさや認知度の低さ、季節的な要因など、さまざまな原因があります。これらの原因を特定し、集客方法やサイトの利便性、購入率を向上させる対策を講じれば、売上の回復は可能です。
SEO対策やSNS運用、有料広告など、複数の方法を組み合わせて集客を行い、離脱率を下げるためにデザインやレイアウト、利便性を改善しましょう。
WordPressでネットショップを運営している方は、優れたデザインと機能性、集客効果が期待できるテーマTCDも併せて検討してみてください。
WordPressで作成できる。
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