ネットショップ運営において、決済方法を充実させることはとても重要です。スムーズかつ理想の決済方法を選択できなければ、購入率に悪い影響を及ぼしてしまうもの。

本記事では「どんな決済方法が人気なのか?」も含めて、WooCommerceにおすすめの決済サービスをお届けします。

EC市場で人気の決済方法とは

総務省のアンケート調査によると、「インターネットを使って商品を購入する際に使った決済手段」は下のグラフのようになっております。

通信利用動向調査報告書
参考:令和2年 通信利用動向調査報告書 49ページ

クレジット決済がトップの75.7%で、コンビニ決済36.5%、代引き24.6%が順に続きます。

  • クレジットカード: 75.0%
  • コンビニ決済: 36.5%
  • 代金引換: 24.6%
  • 銀行・郵便局の窓口及びATM: 22.5%
  • ネットバンキング: 16.7%
  • 通信料金への上乗せ: 15.9%
  • 電子マネー: 15.7%
  • 現金書留、為替、小切手: 0.7%
  • その他: 1.2%

クレジットカード

決済手段でもっとも多いクレジットカード。
利用者側のメリットは以下です。

  • 手数料がかからない
  • ポイントが貯められる
  • 分割・リボなどの支払い方法を選択できる
  • 発送までの手続きが速い
  • サイトに情報を登録できて再利用しやすい

1度、クレジットカード情報を入力しておけば、次回の決済手続きがとてもかんたんになります。

独自のポイントも貯められるので、現金よりもおトクに買い物ができるメリットも。
ネットショップ運営では欠かすことのできない決済方法です。

コンビニ決済

近年、人気になりつつあるのがコンビニ決済です。

  • クレジットカードを持っていない
  • 現金で支払いたい
  • コンビニが近くにあるので支払いが苦にならない

クレジットカードを持っていない人にとって、スタンダードな決済方法になりつつあります。特に10〜20代の若い世代の利用者に人気です。

マストで入れておくべき決済方法といえるでしょう。

代金引換

クレジットカード、コンビニ決済に次いで人気なのが代金引換です。

代引き手数料がかかるものの、購入者は安心して利用できます。ネットショップ運営者からしても、未払いのリスクがなく安全な決済方法と言えるでしょう。

窓口・ATMで振込・振替

いわゆる「後払い」に該当する決済方法です。

  • 購入者:後払いを選択
  • 決済代行サービス:購入代金を立て替え
  • 購入者:期日までに入金する

上記の手順で購入から発送までの流れもスムーズに進みます。クレジットカードがなくても利用できる点や、商品の到着を確かめてから支払いできる安心感も得られるでしょう。

ATMや郵便局での支払いも対応しているため、利用者が増えつつある決済方法です。

オンラインバンクで振込

最もスタンダードで欠かせない決済手段とも言える銀行振込。テクノロジーの進化によって、オンライン上で振込できる機関が増えてきました。

ショップ側としては、入金確認の手間はありますが、手数料がとられることなく売上金を即座に回収できるメリットがあります。

キャリア決済

ドコモ、ソフトバンク、auの各キャリアから支払いできるのがキャリア決済。

スマホの利用料と一緒に支払えるのが特徴です。クレジットカードがない若い世代には、特に人気の決済方法になっています。

電子マネー

Pay Pay、楽天ペイ、d払いなどの、電子マネーも利用者が意外に多い決済方法となっています。電子マネー独自のポイント制度やクーポンなどがあるため、現金よりもおトクになるケースも珍しくありません。

根強い利用者もいるため、ネットショップの決済方法に追加しておいて損はないでしょう。

WooCommerceにおすすめの決済代行サービス6社

WooCommerceで使えるおすすめの決済代行サービスを5つ紹介します。

  • Stripe
  • PayPal
  • KOMOJU
  • PAY GENT
  • Sony Payment Services
  • GMO PAYMENT

Stripe(ストライプ)

Stripe

Stripeは、WooCommerceにデフォルトで入っている決済サービスです。

決済方法 種類 手数料
クレジットカード VISA/MasterCard/American Express/Discover/JCB/ダイナースクラブ 3.6%
電子マネー Apple Pay/Google Pay
コンビニ決済 ファミリーマート/ローソン/ミニストップ/セイコーマート
銀行振込 1.5%

決済手数料は3.6%とスタンダードな料金になっています。銀行振込のみ、決済手数料の1.5%です。初期費用や月額コストはなく、決済手数料のみで使えます。

コンビニ決済でセブンイレブンに対応していないのが残念ですが、今後のアップデートで追加されるのを期待したいところです。

手軽に導入できるので、迅速にネットショップをオープンさせたい方に最適と言えるでしょう。

Stripe

PayPal(ペイパル)

PayPal

PayPalは、Stripeと同じくWooCommerceに予め用意されている決済サービスです。

決済方法 種類 手数料
クレジットカード/デビットカード VISA/MasterCard/American Express/Discover/JCB 3.6%+40円
銀行振込

支払う側はPayPalアカウントを持っていても持っていなくても決済できます。決済手数料は「3.6%+40円」と決して高くはありません。

既にPayPalアカウントを持っている人であれば、スムーズに決済手続きができるのもメリットです。PayPalを愛用する人も少なくないので、選択肢の1つとして導入しておきましょう。

PayPal

KOMOJU(コモジュ)

KOMOJU

KOMOJUは、様々な支払い方法が選べる決済代行サービスです。

決済方法 種類 手数料
クレジットカード VISA/MasterCard 3.6%
クレジットカード JCB/Amex/Diners 3.85%
電子マネー PayPay/LINE Pay/Merpay 3.5%〜
コンビニ決済 セブンイレブン/ファミリーマート/ローソン/ミニストップ/セイコーマート/デイリーヤマザキ 2.75%
銀行振込 1.4%
ATM振込 2.75%
後払い Paidy 3.5%〜
キャリア決済 ドコモ/ソフトバンク/au 6.6%〜

コンビニ決済や後払い、キャリア決済などにも対応しています。初期費用や月額費用はなく、決済手数料のみで利用可能です。専用のプラグインをインストールするだけで手軽に導入できます。

ネットショップに必要な決済方法を網羅しているので、KOMOJUを導入しておいて損はないでしょう。

KOMOJU

PAY GENT(ペイジェント)

Paygent

PAY GENTは、規模に応じて個別に見積もりを行ってくれる決済代行サービスです。

決済方法 種類 手数料
クレジットカード VISA/MasterCard/American Express/Discover/JCB/ダイナースクラブ 利用目的や状況をヒアリングした上で料金を決定
コンビニ決済 セブンイレブン/ローソン/ファミリーマート/デイリーヤマザキ/ミニストップ
銀行ネット決済 対応金融機関一覧
電子マネー Apple Pay/GooglePay/PayPay/UnionPay/Alipay/楽天ペイ
銀行振込
口座振替
ATM決済 ペイジー
キャリア決済 ドコモ/ソフトバンク/au
後払い Paidy/ATODENE

個別見積もりでは、導入したい決済方法や販売件数などをもとに手数料を決めていきます。WooCommerceとの連携は専用プラグインで行う仕組みです。システム担当が導入をサポートしてくれるので、はじめての方でも安心して利用できるでしょう。

豊富な決済手段の中から、最適なプランを提案してくれる柔軟性の高さが魅力です。

PAY GENT

Sony Payment Services(ソニーペイメントサービス)

SONY PAYMENT

Sony Payment Servicesは、2種類のプランから選べる決済代行サービスです。

決済方法 種類 手数料
クレジットカード VISA/MasterCard/American Express/Discover/JCB/ダイナースクラブ 3.5%
コンビニ決済 ローソン/ファミリーマート/デイリーヤマザキ/ミニストップ/セイコーマート 1.5%+100円/件
コンビニ決済 セブンイレブン 1.5%+135円/件
銀行振込 1.5%+100円/件
電子マネー 楽天Edy、Suica 4.5%+40円/件

「ライトプラン」は、月額費0円・決済手数料のみで利用できます。「プロプラン」は、月額3,000円かかるものの、定期購入や自動課金の決済オプションが利用可能です。

プロプランではWooCommerceの管理画面上に、決済画面を連携できます。低コストで多機能な決済手段を導入できるサービスです。

Sony Payment Services

GMO PAYMENT(GMOペイメント)

GMOペイメント

GMOペイメントは国内の主要な決済代行サービスの1つです。クレジットカード、コンビニ決済、口座振替などよく利用されている決済から、メルペイやPayPay、au PAY、GMO後払いなど決済手段のほぼすべてを網羅しています。初期費用と月額コストが別途かかります。

決済方法 手数料
クレジットカード、コンビニ決済、口座振替、キャリア決済、代引きetc 3.6%(応相談)
その他費用
初期費用 100,000円〜
月額費用 10,000円〜

PGマルチペイメントサービス

WooCommerceに決済方法を追加する手順

決済方法を追加する基本的な流れは以下の通りです。

  1. プラグインを有効化
  2. 決済サービス側のセットアップ
  3. WordPress側のセットアップ

例えば、WooCommerceにStripeを追加したい場合、はじめにStripeのプラグインをインストールして有効化します。

WooCommerce Stripe

次にStripe側でアカウントの作成と初期設定を行います。

下準備が完了したら、WooCommerceの決済設定画面からStripeをセットアップする流れです。

WooCommerce Stripe

決済手段を追加する際は、事前にテスト運用して問題なく動作するか確認してください。

連携ミスや決済画面のレイアウトが崩れていないかなど、不具合をチェックしてから運用するようにしましょう。

日本国内向けの決済方法を追加する

WooCommerceは海外産のプラグインなので、デフォルトのままだと決済方法や配送設定などが日本向けになっていません。

この問題を解決するには、プラグイン「Japanized For WooCommerce」をインストールします。

>> Japanized For WooCommerceはこちら

Japanized

Japanized For WooCommerceを有効化すると、以下の決済方法が追加されます。

  • 銀行振込
  • 郵便振替
  • 店頭支払い
  • 代引きの定期購入
  • 後払い(Paidy)
  • LINE Pay

WooCommerceのメニューに「日本対応」が追加されました。

「支払方法」の中から好みの決済方法を選択して「変更を保存」をクリックしてください。

Japanized

WooCommerceの「設定」にある「決済」をクリックすると、決済方法が追加されているのが確認できます。

Japanized

主要の決済方法をカバーして、購入機会の損失を最小限に抑えていきましょう。

決済手数料の料率が決まる仕組み

各決済代行サービスごとに決済手数料が提示されています。

ただし、実際にはショップの売上や商品の種類によって決済手数料の料率が変わることが多いです。決済代行会社との交渉によって決まったりするわけですね。

交渉する際のカードは、「実績」です。これまでの売上実績があれば、より有利な料率で契約しやすくなります。1決済あたり3%以下になることもあります。

実績がないうちから相見積もりをとって交渉しても相手にされないことも多いため、まずは実際に決済を導入し、実績を積み上げていくことが大事です。

WooCommerceに決済方法を追加する時の注意点

決済に関する注意点をまとめました。

  • 決済代行によって販売できない商品がある
  • 幅広い決済方法に対応する
  • 必ずテスト運用する

決済代行によって販売できない商品がある

決済代行サービスによっては、特定の商品に対して決済を禁止しているケースがあります。タバコや酒類、医薬品などの場合、決済代行が利用できない可能性が高いです。

決済代行サービスを選ぶ際は、扱う商品の決済に対応しているかを事前にチェックしましょう。

幅広い決済方法に対応する

少しでも購入率を高めたいのであれば、できるだけ幅広い決済方法に対応することをおすすめします。

SBペイメントサービス株式会社のアンケート調査によると、利用したい決済方法がない場合、60%以上の人がサイトを離脱してしまう結果になりました。
参考:ECサイトで物品・デジタルコンテンツを購入する際の決済手段に関する調査

離脱したユーザーは、決済手段が利用できる他のサイトで商品を購入します。同じ商品でも決済手段が少ないだけで、損をする可能性が高くなるのです。

昨今需要が増えている「後払い」や「キャリア決済」など、時代に合った決済方法を追加して販売機会の損失を防いでいきましょう。

必ずテスト運用する

決済方法を追加した際は、必ずテスト運用を行ってください。

決済で不具合が起きてしまうと、利用者の信頼を大きく失ってしまいます。
各決済サービスには、テストモードが用意されているものです。購入者目線で試してみて、問題がないかチェックしてみてください。

本番サイトでも上手く動作するか確認して、購入者にストレスを与えないように注意しましょう。

まとめ

決済手段のバリエーションを増やしておくことは、購入率を左右するとても重要な要素です。

  • クレジットカード
  • コンビニ決済
  • 代金引換
  • 後払い
  • キャリア決済
  • 銀行振込
  • 電子マネー

ネットショップの利用者が増えるにつれ、多彩な決済方法が求められています。

販売機会の損失を最小限にするためにも、人気の決済方法を早めに導入しておきたいところです。できるだけスムーズな決済手続きを心がけて、ストレスフリーなネットショップを目指しましょう。

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第1回 :WooCommerceとは?
第2回 :インストール
第3回 :基本設定
第4回 :商品登録
第5回 :クーポンの設定
第6回 :おすすめの決済サービス(当記事)
第7回 :Stripeの導入
第8回 :PayPalの導入