ネットショップの売上平均は、商品や業界、ショップの規模によって大きく異なります。そのため、他のショップの平均売上を把握するだけでは、自身のビジネスに当てはめられません。

自身のショップの売上を正確に計算し、改善点を見つけることが成功への第一歩です。

この記事では、ネットショップの売上平均や利益率の計算方法を詳しく解説します。

売上を向上させるための目標設定の手順を知りたい方、成功させるための具体的なポイントを把握したい方も、ぜひ最後までお読みください。

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ネットショップの売上平均は
商品や業界によって大きく異なる

ネットショップの一般的な平均売上が気になる方も多いでしょう。しかし、商品の種類や価格帯、ショップの規模、参入する業界によって、ユーザーの購買行動が大きく異なるため、一概にいくらと言えません。

開業期間が10年以上と1年以内のショップとでは売上も大きく差があるため、平均を出しても意味がありません。なぜなら、1年以内のショップは売上が年間1万未満のところも多いためです。とりあえず作っただけのショップも平均に入れてしまっては、統計の意味がないでしょう。

また、高級家具市場と日用品の市場とでは、売上額に大きな違いがあります。市場や業種ごとに平均をとることも重要でしょう。

ただいずれにせよ、ネットショップ運営で重要なのは、赤字を出さないことです。開設当初は仕方ないにしても、年商10万、100万といった小規模段階においても赤字にならない運営をしていれば、いずれ大きなショップに育てていくことは可能だからです。

ここからは、表に出ている統計情報を紹介しながら、ECサイトの平均売上に迫っていきたいと思います。

ネットショップの売上平均と
利益率の統計データ

ネットショップの売上平均や利益率の統計データをご紹介します。

  1. 売上平均のアンケート調査
  2. 利益率の統計データ

ネットショップの売上平均データ

ネットショップの売上平均は業界や商品によって大きく異なるほか、アパレルや食品、雑貨など、各ジャンルでも傾向に違いがあります。

一般的な目安として、WEBLYが発表している「カートシステムの満足度」における調査結果が一つの指標になります。

ネットショップの平均月商(1000万未満)

参照元:WEBLY

月商1,000万円未満のショップでは、301万~400万円が31.8%ともっとも多く、次いで100万~200万円が22.7%でした。

月商1,000万円以上のショップの平均は、以下のとおりです。

ネットショップの平均月商(1000万以上)

参照元:WEBLY

もっとも多かったのは5,001万円以上の43.1%、次いで2,001万~3,000万円の22.9%でした。

ネットショップの利益率

ネットショップの利益率は、一般的には10~30%ほどといわれています。流通経済研究所による「大手総合ECサイト利用事業者の状況調査」では、5%以上10%未満との回答が20.2%ともっとも多く、次いで10%以上20%未満が18.4%でした。

参照元:流通経済研究所

利益率は、扱う商品や運営方法によって大きく異なります。単価の低い商品ほど利益率は低くなります。手数料や広告費、人件費などの経費がかさむと、利益率は低くなります。

利益率は正しく試算しよう

利益率は「(売上 – 原価 – 経費 – 広告費)÷ 売上 × 100」で計算できます。

ネットショップ運営において、見えないコストへの意識が必要です。見えないコストとは、主に「経費」に含まれるコストです。たとえば、次の費用が挙げられます。

  • 決済手数料
  • 配送コスト(配送料、人件費)
  • 在庫管理費
  • サイト管理費(保守管理費、サーバー代等)

この経費というものは馬鹿にならないものでして、経費をどれだけ抑えるかがネットショップ運営の成功の鍵であることは間違いありません。

重荷となる経費として特に注意したいのが、サイト管理費。制作会社やコンサル会社に保守管理を依頼すると、月額5〜10万円の支出が新たに増えます。これはネットショップを伸ばしていくのに、大きな重荷となりますので注意が必要です。

ネットショップは長期戦。売上のない時期から固定費をかけすぎると間違いなく失敗するので注意しましょう。

ネットショップの売上平均を上げるポイント

ネットショップの売上平均を上げるポイントは、以下のとおりです。

  1. 購入率を上げる
  2. 決済時の離脱を減らす
  3. アップセル
  4. クロスセル
  5. カスタマーサポートをしっかりやる
  6. お知らせページを常時更新する
  7. ブログでSEOする
  8. SNSで情報発信する
  9. メルマガを配信する
  10. アクセス解析で分析する
  11. 広告を出す
  12. 経費を削減する

それぞれ詳しく解説します。

購入率を上げる

ネットショップの売上を上げる基本は、購入率(成約率)を上げることです。商品ページの購入率が低ければ、SEOや広告などすべての集客施策が無駄になります。

購入率を上げるには、次の施策が有効です。

  1. 商品説明をしっかり書く
  2. 商品写真のクオリティを上げる
  3. 会社情報をちゃんと掲載する
  4. 配送日を曖昧にしない
  5. 返品・キャンセル条項を明示する

特に1,2番目の商品販売ページの改善は、購入率に大きく影響します。商品説明をしっかり書くのはもちろん、キャッチコピーも魅力的なものにしなければならない。いわゆる「セールスコピー」が書けることが重要です。

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作り込んだ商品販売ページを作れるWordPressテーマ

その他購入率を上げる施策としては、不安要素を減らすことです。ネットショップのお客様は、基本的に疑り深いです。なぜなら、対面とは違うからです。「商品が本当に届くのか」「欠損品が届くのではないか?」といった不安を抱えているのです。そのため、会社情報をきちんと書くとか、配送日を曖昧にしないなどの情報開示は必須です。

決済時の離脱を減らす

購入画面に進んだお客様が、決済手続きが面倒なあまりに途中で購入を諦めることがあります。あなたもネットショップで買い物をする際、一度はこのような経験をしたことがありませんか?

  • カートに商品が正しく入ってない。
  • ユーザー名、性別、ふりがな、生年月日等、必須入力項目が多すぎる。
  • 入力ミスすると、一番最初から再入力を求められる。
  • ココは半角入力、ココは全角入力、とルールが分かりにくい。
  • アラートが出ないため、入力ミスの原因が分かりにくい。
  • ページ遷移が多すぎて、決済完了したと勘違いしてしまう。

一言で言ってしまうと、不親切なUIです。「売りたくないの?」ついと考えてしまいますが、大手ECサイトでも実によく見られるECシステムの欠陥です。

古いカートシステムを使っていたり、そもそもの決済システムの欠陥(バグ)が修正されてないことが原因としてあります。大手ベンダーが開発したECシステムの場合、開発年が新しいのにユーザーには使いづらいことがよくあります。

Amazonは「1-Click」購入の技術の商標を持っていますが、Amazonがいかに決済離脱に気を使っているかがわかります。

そのため決済時のストレスを減らすことが、決済離脱を減らす上で必要です。使用するカートシステムを間違うと、常に決済離脱が付きまとうことになります。

では、どのカートシステムを使うのが良いかというと、こちらのネットショップサービスであれば問題ないと言えます。但し、商品販売ページの充実度やかかる維持コストも含めて総合的に判断すると、WordPressでECサイトを作るのがもっともおすすめです。

WordPress Theme RIKYU

スムーズに決済できる決済カートシステム

WordPressには、「WooCommerce」という無料のカートシステムがありますので、それを使ってネットショップを作る手段が、もっとも低コストで、もっともハイクオリティなサイトがつくれます。

≫ 決済離脱を起こさないWordPressテーマを選ぶ

アップセル

アップセルは、ネットショップの売上を押し上げるのに重要な施策です。月商1億円規模のECなら、必ずやっている施策と言って良いでしょう。

アップセルとは、顧客が購入しようとしている商品より上位のプランや高価格帯の商品に誘導すること。

アップセルの目的は、客単価アップにあります。次のような施策がアップセルです。

例1:スマホを買おうとしているお客様に、より性能の高い上位モデルを提案する
例2:月額5,000円の会員コースを選んだお客様に、特典が付いた月額8,000円のコースを案内する

クロスセル

クロスセルも、ネットショップの売上を伸ばすのに重要な施策です。必要な商品を適切に提案する仕組みを、ネットショップ内に作ることで単価を伸ばすことができます。

クロスセルとは、顧客が購入する商品と関連する別の商品を追加購入してもらうこと。

クロスセルの目的は 関連商品の売上拡大にあります。具体的には次のような施策を指します。

例1:ノートPCをカートに入れた人に、マウスやPCケースを勧める
例2:化粧水を購入したお客様に、サンキューページで美容液や乳液をセットで提案する

カスタマーサポートをしっかりやる

「問い合わせをしたけど、返事が来るまで3日かかった。」
これでは、お客様の購買欲は冷めてしまいます。他で購入してしまうかもしれません。

連絡にはすぐに返答することが何より重要です。ですが、いつでもすぐ返信できるわけではないでしょう。特に小規模なネットショップならオーナーが対応することもあるでしょうから。

だから、「頂いたお問い合わせには、3営業日以内に返信いたします。」とWebサイト上に表記しつつも、24時間以内の返信を目指す。そのようにすることで、顧客満足度の向上を目指します。

顧客サポートは商品の印象にも繋がる重要な仕事です。せっかく良い商品を扱っていても、店員の態度が悪いと印象が悪くなるのと同じです。

お知らせページを常時更新する

Amazonや楽天市場など大手ショッピングモールは別として、一般的なネットショップは、更新されていることをユーザーに通知することが重要です。

先にも書きましたが、多くのユーザーは疑り深いからです。ページが更新されていないと、「もう営業してないのではないか?」「購入しても商品が届かなかったらどうしよう」といった不安を与えるからです。

そんため、簡単な案内でも構わないのでで、定期的なページ更新が必要です。生存確認のようなイメージです。

たとえば、弊社ECなら、次のページは常に更新されています。更新されているのを見て、ユーザーは「今も営業してるんだな」というのが分かります。

お知らせは、新商品のリリース、キャンペーン、長期休暇時の営業案内などでも構いません。簡易的な情報発信でも良いので、月に1回は情報発信しましょう。

≫ お知らせページを更新できるWordPressテーマはこちら

ブログでSEOする

SEOが強いネットショップは、安定的に売上が発生します。一度検索上位を獲得すると、急落することはあまりないからです。

以前は、Googleのコアアップデートにより検索順位が乱高下することもありました。今は順位が比較的安定しており、SEO対策を真剣にやる業者も減りました。裏を返せば、SEOを制すれば長期的に集客できるのです。

SEOは、中長期で成果が挙がる施策なので、数ヶ月で売上が伸びるということはありません。まとまった記事数も必要ですし、サイトのドメインパワーを上げるにも年月が必要です。年単位で成果を判断する必要があるため、今からでも少しずつページ数を増やしていくことが効果的です。

ブログでSEOするには、下記のSEO大全集を見ると体系的に学べます。

SEO大全集

ネットショップを作成するときは、ブログ機能が充実していて、デザイン性の優れたWordPressテーマを選ぶと良いでしょう。説得力のある文章に見せるには見た目の良さはとても重要です。

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SEOの実行が可能なWordPressテーマを選ぶ

SNSで情報発信する

SNSは、手軽に情報発信できるツールです。ネットショップが惑星とすれば、SNSは惑星の周囲を公転する衛星とも言えます。ネットショップにアクセスを随時送り込む役割を果たさせることこそが大事です。

SNSには様々な媒体がありますので、商品ジャンルに合ったメディアを選ぶと良いでしょう。

SNSは、拡散力はある一方、消費されるコンテンツであるがゆえに蓄積効果はありません。ブログのようにアーカイブとして資産のようになることはありません。

常に新しい情報を発信していないとすぐに忘れられます。ですので、負担のない投稿スタイルで続けることが大事ですね。

メルマガを配信する

新規顧客獲得がもっともコストがかかります。一度購入頂いたお客様に再購入してもらうコストはさほどかかりません。リピーターを増やすことは売上アップに欠かせません。

リピーターを増やすのに効果的なツールがメルマガです。メルマガによる情報発信でファンが生まれること、そしてお客様がショップを忘れさせないためにも役立ちます。

メルマガはなるべく毎日配信するのが理想です。セールスのためのメルマガを毎日配信されれば、すぐに読まれなくなりますし、読者からもウザがられます。そのため、役立つ情報を9日間発信したら、1日はセールスや宣伝をする。それくらいの割合で配信すると、継続的に読まれるメルマガになります。

メルマガを配信するプラットフォームはこちらから選んでください。

アクセス解析で分析する

ネットショップの売上を伸ばすには、分析と改善を繰り返す必要があります。

そのため、サイトにアクセス解析ツールを入れておく必要があるのですが、アクセス解析は無料で使えるGoogleアナリティクスがおすすめです。アクセス数や離脱率、ユーザー層など詳細な分析が可能です。

分析結果が出たら、それに基づいて施策を講じます。検索エンジンからユーザーが来ているのであれば、どのキーワードなのか。どのキーワードに強く弱いのか。そういった分析を行うにはGoogleアナリティクスを入れておく必要があります。

広告を出す

ネットショップの売上を上げるには、広告を利用するのが効果的です。広告はSEOと違って、即効性があり、すぐに売上アップに繋がります。

ただ、お金がかかる分、赤字にならないよう気をつけなければいけません。

効果の高いオンライン広告には、主にリスティング広告(Google広告やメタ広告など)とインフルエンサー広告があります。

  • Google広告
  • メタ広告
  • X広告
  • インフルエンサー広告

インフルエンサー広告を出す場合は、広告を掲載したいユーチューバーやインスタグラマーに直接連絡することをおすすめします。広告代理店を通すと割高となり、黒字を出すことはかなり難しいからです。但し、彼らが広告を募集しているかはあらかじめチェックしておく必要があります。

もちろん、インフルエンサーとの直接契約となると断られることもよくあります。しかし、それでも広告代理店を通す手段で利益を出すのはほぼ不可能ですので(高単価商材などは例外)、粘り強く交渉することが大事です。

経費を削減する

ネットショップを軌道に乗せるには、経費をかけないことが重要です。そして、時が経つほど重くのしかかるのが、サイトの保守管理コストです。

初期費用 固定費用
WordPress テーマ代金 20,000円〜50,000円 ドメイン料 月600円〜
レンタルサーバー 月300円〜
決済手数料 2.9%〜
無料ネットショップサービス 無料 システム利用料 月30,000円〜
ドメイン料 月600円〜
決済手数料 5.5%〜
制作会社 制作費 50万〜200万 保守管理費 月50,000円〜
更新編集作業 1万円〜

固定費で比較すると、「WordPress」でネットショップを作る選択肢が圧倒的に安いことがわかります。

ネットショップは最初は低空飛行から初めて、少しずつ軌道に乗せていくのがもっとも成功率が高いです。成功までに様々な施策が必要なので、最初から高コスト体質ですと、資金が持たないためです。

また、低コスト運営ができれば、広告やSEOなどの集客面にお金が出せます。無駄なコストを削減し、飛躍できる体制にしておくことが大切です。

ネットショップの売上平均を押し下げる要因

ネットショップの売上平均を押し下げる要因はいくつかあります。

  1. 高コスト体質で運営している
  2. 商品の利益率が低い
  3. オリジナル商品ではない
  4. 手数料を踏まえた利益のシミュレーションをしていない
  5. 集客をしていない
  6. 古いWebデザイン
  7. 決済周りのUI設計が悪い
  8. ショップの導線が悪い

詳しくはこちらの記事をご覧ください。ネットショップが失敗する原因を詳細に解説しております。

まとめ

ネットショップの売上平均や利益率の統計データを紹介しながら、平均売上を上げる施策までご紹介しました。

ネットショップの売上平均を上げるポイント:

  1. 購入率を上げる
  2. 決済時の離脱を減らす
  3. アップセル
  4. クロスセル
  5. カスタマーサポートをしっかりやる
  6. お知らせページを常時更新する
  7. ブログでSEOする
  8. SNSで情報発信する
  9. メルマガを配信する
  10. アクセス解析で分析する
  11. 広告を出す
  12. 経費を削減する

ネットショップは、リアル店舗よりもコストを抑えられて、なおかつ商圏を国内全体(もしくは世界)にまで広げられるという、中小企業にとっては夢のような販売チャネルです。小さな会社が年商10億ということも十分可能な世界。

その一方で、ライバルも国内全体に広がりますので、競争率も高いです。

そんな中で勝ち上がっていくには、最初から品質の高いネットショップを立ち上げることが重要です。

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