リモートワークの悩みの1つが「どこで働くか」ではないでしょうか?
「どこでも働ける」からこそ「より集中できる場所」を探し求めるものです。筆者はノマドワーカーとして4年ほど生活していますが、今まで様々な場所で仕事をしてきました。
本記事では、リモートワークに最適な場所の選び方や、おすすめの場所を紹介します。「場所選びよりも大切なこと」についてもお届けするので、ぜひ最後までご覧ください。
リモートワークにおすすめのツール・アプリを紹介している記事も併せてご参考ください。
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リモートワークの場所選びで重視する条件
リモートワークする場所を選ぶ時は、以下の条件をチェックしてみてください。
- Wi-Fiと電源が完備されている
- セキュリティが確保されている
- 自分に合った机と椅子の高さ
- Web会議できるスペースの有無
- 集中を妨げるものがないか
Wi-Fiと電源が完備されている
リモートワークするなら、Wi-Fiと電源が完備されているかチェックしましょう。
どんなに集中できる場所であっても、通信速度が遅ければ満足いく仕事はできません。長時間作業したり、PCを酷使するクリエイティブな作業なら電源が必要です。
Wi-Fiは最低限パスワードが設定されているものを使ってください。パスワードなしで使えるWi-Fiは、情報漏洩のリスクがあります。
気に入った場所のWi-Fiに不安がある方は、スマホのテザリングを活用しても良いでしょう。
セキュリティが確保されている
リモートワーク中に席を立ちたくなることもあるはずです。
PCや私物を置いたまま席を外せないとストレスを感じます。防犯カメラや部外者の侵入が禁止されている場所が望ましいです。
カフェやレストランでは、店員さんの目が届く場所で仕事をするのもセキュリティ確保に役立ちます。
自分に合った机と椅子の高さ
快適にリモートワークするなら、机と椅子の高さがあなたに合っているかも重要です。
机が高すぎると、肩に負担がかかり長時間作業できません。硬すぎる椅子は短時間でも腰に負担がかかってしまいます。
グラつく机や椅子は、集中を妨げる原因になるので注意してください。
Web会議できるスペースの有無
頻繁に会社とのやり取りがある方は、Web会議できるスペースがあるかもチェックしましょう。
- 声が漏れて重要事項が第三者に聞かれないか
- 周りの雑音がうるさくないか
ミーティングルームや電話ブースが用意されている場所が望ましいです。
カフェでミーティングすると、周囲の迷惑になる可能性があるので注意してください。
「Web会議がある日だけ〇〇へ行く」という習慣を作るのもおすすめです。
集中を妨げるものがないか
仕事に対する集中を妨げるものがないかもチェックしましょう。
- 料理の匂い
- 周りの雑音レベル
- 室内の温度
上記の要素は、集中を妨げる原因になります。
空調が効きすぎている場所もあるので、常に薄手のジャケットを常備しておくのがおすすめです。
リモートワークにおすすめの場所7つ:特徴を解説
リモートワークにおすすめの場所を7つに厳選しました。
- 自宅
- カフェ
- コワーキングスペース
- レンタルオフィス
- ホテル
- 図書館
- 屋外
自宅
1つ目は、リモートワークで最も定番の場所である自宅です。
メリット | デメリット |
移動する手間がない 自由に作業環境を構築できる プライベートと両立しやすい |
ダラケてしまいがち メリハリをつけにくい 家族がいると集中しにくい |
何よりのメリットは、移動する手間がないことです。
「お気に入りのカフェに行ったら満員だった」や「臨時休業だった」となれば、時間を浪費してしまうことに繋がります。自宅であれば、常に同じセットアップで即作業に取りかかれるはずです。
その一方で、ついついYouTube鑑賞したり、ネットサーフィンしてしまうデメリットも。家族に仕事の邪魔をされてしまう方もいるでしょう。
自宅でリモートワークする際は「如何に集中できる環境を作るか」が鍵を握ります。
カフェ
2つ目は、素敵な空間で仕事ができるカフェです。
メリット | デメリット |
おしゃれな空間で仕事ができる 美味しいコーヒーや食事が楽しめる 周りの目が集中力を上げる効果もある |
飲食代がかかる 日によって快適に作業できないことも Wi-Fiのセキュリティに不安がある |
最近は、仕事したい人向けのカフェも増えてきました。
リラックスできる空間と美味しいコーヒーに食事があれば、作業の快適度も高まるでしょう。ただ、雑音が苦手な人には向きません。
カフェで仕事する際に気をつけたいことは、1杯のコーヒーで長居しないことです。500円で3時間もいたら、お店にとって大変迷惑になりますので、1〜1時間半に1杯は何かを注文することをおすすめします。また、オフィス街周辺のカフェだとランチ時に混雑するので、11:30-13:30を避けるとスマートです。
コワーキングスペース
3つ目は、リーズナブルに仕事場が手に入るコワーキングスペースです。
メリット | デメリット |
Wi-Fi・電源が完備されている Web会議スペースがある場所も 作業に特化した快適な空間 |
固定デスクは追加コストが必要 話しかけられて生産性が落ちることも |
作業に特化したコワーキングスペースは、周りの人も仕事しているためモチベーション維持もしやすいです。Web会議ができるブースが利用できる場所もあります。
ただし、毎回同じデスクを利用できる保証はありません。固定デスクは追加費用がかかるため、躊躇する方もいるでしょう。
コワーキングスペースによっては、周りの人から挨拶をされて集中を妨げられるケースも。一定の距離感を保つのがポイントです。
レンタルオフィス
4つ目は、仕事に必要な設備が整ったレンタルオフィスです。
メリット | デメリット |
専用のデスクが持てる セキュリティ対策が強固 ドリンクや秘書代行などのサービスも |
固定費が高め 自由度が低い |
レンタルオフィスはコワーキングスペースと比較して、よりオフィス感が強いです。設備が完璧に整っているので、リモートワークもしやすいでしょう。
難点としては固定費が高いこと。最低でも月2万円ほどの費用がかかってきます。デスクのインテリアは基本的に変更不可なので、自由度はあまり高くありません。
静かなオフィスで毎日リモートワークしたい方は、レンタルオフィスが最適です。
ホテル
5つ目は、プライベートな空間で集中できるホテルです。
メリット | デメリット |
セキュリティの心配がいらない Web会議が安心してできる ラウンジでも仕事ができる |
費用が高い 予約が必要 ダラケてしまうことも |
ホテルは完全個室なので、盗難や盗み聞きの心配がありません。Web会議も問題なく行なえますし、開放的なラウンジで仕事をすることもできます。
デメリットは費用が高いのと予約が必要な点です。最近ではリモートワーカー用にデイタイムプランを提供するホテルもあり、相場は4,000円ほどです。
ここぞという時の追い込み時に利用するのがおすすめです。
図書館
6つ目は静かな環境で仕事がしやすい図書館です。
メリット | デメリット |
静寂の中で仕事ができる 無料で利用できる 参考書や専門書が豊富 |
飲食ができない PC持ち込みが禁止されていることも |
図書館はとても静かな場所なので、仕事に集中しやすいメリットがあります。無料で利用できるだけでなく、仕事の参考になる本をピックアップできるのもポイントです。
ただし、図書館は飲食を禁止している場所がほとんど。Web会議や電話はご法度です。また、PCの持ち込みを禁止している図書館も多いため、事前に確認する必要があります。
近くの図書館がPC持ち込みOKなら、集中したい時に利用すると良いでしょう。
屋外
7つ目は、開放感抜群の屋外です。
メリット | デメリット |
開放感を満喫できる 飲食が自由にできる 無料で利用できる |
Wi-Fi・電源の確保が困難 机と椅子が見つけづらい 天候に左右される |
屋外は気分転換に最適で、自然に囲まれた中でリモートワークできるメリットがあります。「好きな場所で仕事ができる」を満喫できるでしょう。
難点は作業環境が整っていないことです。Wi-Fiや電源はもちろん、机と椅子を確保するのも難しいかなと。テザリングかポケットWi-Fiが必須になるでしょう。
天候に恵まれた日にPCをフル充電して、サクッとリモートワークするのがおすすめです。
リモートワークの場所選びよりも大切なこと
最後にリモートワークの場所選びよりも重視すべきことを3つ紹介します。
- どこでも仕事できる忍耐力をつける
- 柔軟に対応できるセットアップ
- セキュリティ対策に配慮する
どこでも仕事できる忍耐力をつける
リモートワークで生産性を上げたいなら「どこでも仕事ができる人」を目指しましょう。
「どこでも働ける」ということは「場所に囚われない」という意味です。おしゃれなカフェやコワーキングスペースでなければいけない理由はありません。
リモートワーカーの場所選びでありがちな落とし穴は次の通りです。
- 「今日は〇〇のカフェで仕事しよう」
- カフェに到着→混み合っていて集中できない
- 次の場所に移動→閉店していた…
上記のようなパターンで時間を浪費してしまう人は少なくありません。
常に見ているのはPCのディスプレイであり、最重要は「仕事を終わらせること」ですよね。どこでも仕事ができるリモートワーカーだからこそ「今ここで」仕事ができる人を目指した方が、生産的になれます。
柔軟に対応できるセットアップ
もしもあなたが自宅以外をメインに仕事したいと考えるなら、柔軟に対応できるセットアップをおすすめします。
- 外部ディスプレイ
- PCスタンド
- 外付けキーボード
- 高性能マウス
- ハイエンドなマウスパッド
上記のような物を揃えると、その分機動力が落ちてしまうのです。転々としつつリモートワークしたい方は「より少ないセットアップで仕事ができる人」を目指すと良いでしょう。
「PCスタンドがないと肩がこってしまう」という方は、ポモドーロタイマーを使って、定期的にストレッチをすると解消されます。ミニマルなセットアップで仕事できるようになっておくと「仕事→移動」の効率を上げられるのでおすすめです。
セキュリティ対策に配慮する
いろいろな場所でリモートワークするなら、インターネットのセキュリティ対策も忘れてはいけません。
公衆無線LANはハッキングのリスクが非常に高く、企業の重要データを盗まれる可能性があります。企業からリモートアクセスツールを提供されている方は、必ず利用しましょう。
リモートアクセスツールがない方は、最低限VPNを利用するべきです。VPNは、仮想ネットワークを構築できセキュリティ対策になります。
年間1万円ほど課金すれば、PC、スマホ、タブレットもVPN接続が可能です。
通信を暗号化すれば、公衆無線LANでも安全な通信ができます。リモートワーク以外でも、安全に通信できるのでVPNの導入も検討してみてください。
まとめ
リモートワークにおすすめの場所を紹介しました。
人の気持は移り変わりが激しいもので「ここがベストだ!」と思っても、長期で利用しているとデメリットが見えてきます。しかし「どこでも働ける」のがリモートワークの良さです。
- 基本は自宅でリモートワーク
- 気分転換に屋外で仕事
- 集中したい時は早朝にカフェで作業
上記のように習慣化できると、スムーズにリモートワークできるはずです。
最重要は仕事を完遂することです。どんな場所でも仕事ができるビジネスパーソンを目指して、生産性を高めていきましょう。
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