「Brave」というウェブブラウザをご存知でしょうか。

プライバシー保護や広告のブロックに力を入れ、デバイス外に個人情報を漏洩させない。ユーザーファーストにもっとも近づこうとしている次世代ウェブブラウザです。Braveでは、アドセンスなどYoutube広告を含めた広告だけでなくウェブサイトのトラッキングもブロックします。

本記事では「Brave」の機能に迫っていきます。

「Brave」とは?

Braveスタート画面

Brave(ブレイブ)は、オープンソースのウェブブラウザです。Mozilla、Netscape、JavaScriptの開発に携わったBrendan Eich氏(ブレンダン・アイク)が2015年に設立したBrave Softwareによって開発が始まりました。初リリースは2019年11月13日と、ブラウザとしては新しいです。

Braveをインストールする

Braveの特徴

Brave
Braveが他のブラウザと異なる点は主に次の通り。

  1. 広告ブロック
  2. ウェブサイトのトラッキングの停止
  3. 高速読み込み
  4. 垂直タブが使える

1. 広告ブロック

Braveでは”侵略的な広告”をブロックします。何が侵略的かは明らかにされていませんが、アドセンスはもちろんSNS上に表示される広告もブロックします。その他、トラッキングを使用した広告はブロックされます。通常のHTMLだけで構成された広告バナーなどはブロックされません。

また、YouTubeの広告が非表示になるだけでなく、バックグラウンド再生もできてしまいます。

2. ウェブサイトのトラッキングの停止

ウェブサイトのトラッキングを停止させるため、ウェブサイト側でユーザー情報を一切保存することができません。

その影響の一つとして、アクセス解析が挙げられるでしょう。特定のユーザーがどこをどう閲覧したかを取得できないため、アクセス解析の結果は正しく拾えなくなります。当然、パーソナライズド広告も成り立たなくなります。

3. 高速読み込み

このように広告やトラッキングをブロックすることで、読み込みの負担を減らし、ページの高速読み込みを実現しています。公式は「Google Chromeと比べ、ページの読込速度は3倍高速に1、メモリ消費は33%少なく2、かつバッテリー駆動時間が最大1時間長くなった」と言っています。

4. 垂直タブが使える

多くのブラウザではタブは水平に並べるのが慣例ですが、サイトを開きすぎると文字が読めないという問題が出てきます。Braveのデスクトップユーザーは、水平タブと垂直タブでどちらも選ぶことができます。
>> Braveブラウザのデスクトップ版ユーザーは垂直タブを使用し、画面スペースを最大限活用できるようになりました | Brave Browser

垂直タブ

Braveのビジネスモデル

Braveのビジネスモデルは他のブラウザと違って特殊です。Braveは広告をブロックした代わりに配信されるプライベート広告から収益を得ています。プライベート広告は「広告の表示」を選択したBraveユーザーのみに表示され、収益の70%をBasic Attention Token (BAT)という暗号通貨でユーザーに還元されます。

ただ、このビジネスモデルには批判もあります。本来はウェブサイトの広告収益になるものをBrave側でかすめ取る行為でもあるからです。そして、結局ユーザーには広告が配信されます。この点に関しては、ごもっとな批判であろうと筆者も思います。

参考:
Brave (ウェブブラウザ) – Wikipedia
Brave Rewardsとは? | Brave Browser
広告ブロックブラウザ「Brave」、好きなサイトにビットコインで寄付が可能に – CNET Japan
【前編】ブロックチェーンがあったからこそ生まれた。まったく新しいブラウザ「Brave」とは:【わかる!暗号資産】 :START! -基礎から学ぶ、マネー&ライフ-:朝日新聞デジタル 

まとめ

Braveは、ユーザーにとってはメリットの大きいブラウザです。一方で、広告を収益の柱にしているウェブサイト側の視点に立つと、課題も見えてきます。

  1. 広告ブロック
  2. ウェブサイトのトラッキングの停止
  3. 高速読み込み

個人情報がより厳重に扱われていくことは時代の流れには沿っています。ただ、Braveの収益モデルには問題も含むため、今後どのように進化していくのかは要注目でしょう。