病院・クリニックなど医療機関を運営する上でホームページはもはや必須のものとなっています。Googleマップやポータルサイトから近くの病院を探す人も増えている一方、リアルタイムで正確な情報を伝えるのに、公式ホームページの役割は小さくありません。

「ホームページを作るのはお金もかかるし、運営も自分たちでは難しそう。」
「内部で更新できないから、外部に管理を頼みたい」
と思っている医療機関の方々も多いですが、更新業務の実務はまったく難しいものではなく、日本語での投稿ができれば何の問題もないことがほとんどです。

たとえば、WordPressというCMSを使うことで、ブログを書くようにページを投稿・更新できるようになります。さらに、大幅なコスト削減、かつ美しいサイトを専門知識のないスタッフでも作成できます。

管理画面に慣れるのに数日はかかるかもしれませんが、慣れてしまうと何の問題もありません(WordPressは世界中で利用されているCMSだから)。

というわけで、今回はそのWordPressで使えるデザインテンプレート(テーマ)の中から病院・クリニックで使えるものをご紹介します。

WordPressでサイトをつくるメリット

WordPressはオープンソースのCMSで、元々はブログツールとして開発されました。今ではブログだけに留まらず、企業やお店のホームページ、ネットショップもWordPressで開設できます。

WordPressテーマと呼ばれる「テンプレート」を利用することで、好みのデザインや機能をはじめから実装することができ、これを使えば、ノーコードでサイトを作れます。ノーコードですから、コードを書く必要はなく、HTMLなどの専門的な知識は不要です。

専門的な知識は不要ですが、一度も設定をしたことがない方は多少手こずるかもしれません。下記の手順でつくっていくのですが、慣れている方なら5-10分。初めてなら数時間はかかるかもしれません。実際に作業する時間は5分程度と短いのですが、ネットで調べたりといった時間も含むと数時間はかかりますね。

  1. レンタルサーバーとドメインを用意
  2. サーバーにWordPressをインストール
  3. WordPressテーマをインストール

ただ、一度WordPressでサイトを作ってしまうと、後が便利です。

WordPressは、拡張性が高く、運営コストも低い(レンタルサーバーとドメイン代のみ)。後からデザインを変更することもできますし、予約サイトと連携することもできます。後々のサイトの成長を考えると、WordPressで運営しておくことはプラスになることが多いです。

WordPressでサイトをつくる手順はこちらをご覧ください。
>> WordPress大全集

WordPressテーマを選ぶポイント

医療系のWordPressテーマでチェックべきポイントはこちらです。

  1. 日本語が美しいか
  2. レイアウトが用途に合っているか
  3. スマホでも見やすいか

日本語が美しいかは、どのフォントを使うかよりも、フォントが映えるデザインになっているかが重要です。フォントももちろん大事なのですが、ウェブフォントはどれも同じで差別化が難しい分野です。それ以上に、日本語が美しいと人が感じるのは、その周囲のコンテンツ(余白やサイズ)に整合性があることが繋がっていきます。

レイアウトは用途に合ったものを選ぶことが重要です。たとえば、ランディングページを作りたいなら、それができるものを選ぶなどです。

最後にスマホで、デモを確認する必要はあります。医療機関のサイトは、スマホで閲覧するユーザーの割合が高いため、スマホデザインで印象が決まると言っても過言ではありません。

以上をポイントにチェックしていくといいでしょう。

病院・クリニック専門のWordPressテーマ

病院・クリニックなど医療系を専門とする国内のWordPressテーマはあまり数はありません。以下4つをご紹介します。

BIRTH

WordPress Theme BIRTH

産婦人科をイメージして開発されているため、清潔感や明るいイメージを前面に出したデザインとなっています。ヘッダーでは動画が使われています(静止画スライダーも使用可)。

BIRTH概要
価格 22,800円 デモ リンク
レスポンシブ ロード画面 3タイプ
スタッフページ なし LP制作機能 1カラムページはある
トップの自由度 ★★★ デザイン性 ★★★★
用途 産婦人科・内科・外科など / 小規模-中規模

BIRTH

Noel

WordPress Theme Noel

半透明なグローバルメニューや「すりガラス」エフェクトなど、とにかく洗練されたデザイン。女性ユーザーに響くデザインになっています。

Noel概要
価格 34,800円 デモ リンク
レスポンシブ ロード画面 4タイプ+スプラッシュ画面
スタッフページ あり LP制作機能 1カラムページはある
トップの自由度 ★★★★ デザイン性 ★★★★★
用途 美容整形・皮膚科・エステ / 中規模・大規模

>> 機能解説

Noel

CURE

WordPress Theme CURE

スプラッシュページ(ローディング画面)が特徴的なテーマ。シンプルなレイアウトを心がけて開発しましたが、それでもバランスの良さで「美しい」。

CURE概要
価格 25,800円 デモ リンク
レスポンシブ ロード画面 4タイプ+スプラッシュ画面
スタッフページ あり LP制作機能 あり
トップの自由度 ★★★★ デザイン性 ★★★★★
用途 歯科 / 小規模-中規模

>> 機能解説1
>> 機能解説2

CURE

SERUM

WordPress Theme SERUM

自由度の高さに加え、やさしい空気が漂っているトップページ。奇をてらうことなく、堂々としたデザインです。

SERUM概要
価格 29,800円 デモ リンク
レスポンシブ ロード画面 3タイプ+スプラッシュ画面
スタッフページ あり LP制作機能 あり
トップの自由度 ★★★★★ デザイン性 ★★★★★
用途 病院全般 / 中規模以上

>> 機能解説

SERUM

医療機関のサイトで必要なこと(コンテンツ)

  1. 営業日時や住所
  2. スマホでも操作しやすいこと
  3. わかりやすい導線
  4. スタッフページ
  5. 医療情報

営業日時や住所

営業日時や住所は特に重要な情報ですので、必ず掲載します。Googleマップやポータルサイトにも掲載されていますが、誤りや古い情報が掲載されていることが多いため、診療前に公式サイトを確認しに行くユーザーは多いためです。

わかりやすい導線

予約や電話といったユーザーが行いたいところへの導線に、直感的にたどり着けることが重要です。

ファーストビューやメニューから、自然とクリックに誘われるような違和感のないデザインであるとなお良いです。TCDのWordPressテーマであれば、違和感なくたどり着けるでしょう。

スマホでも操作しやすいこと

スマホで操作しやすいことも重要です。特に文字サイズに意識しましょう。

スタッフページ

ユーザーが小規模な病院を選ぶ際の基準。それはどんな人(医者)がやっているのかです。初回の患者さんはみんな気になっているのです。

顔写真は必ずしも出す必要はありませんが、あった方が安心につながりますし、なくても「院長のメッセージ」など人柄がわかるコンテンツがあと安心して治療を受けられるものです。

医療情報

医療機関が運営する公式サイトは、Google検索の評価も高いです。医療機関の公式サイトのサブディレクトリ(下層)のスペースを借りてでもアフィリエイトを行う業者がいるくらいです。

つまり、これを逆手にとれば、医療機関のサイトできちんと情報発信をしていれば、検索上位を狙えるのです。そうなれば、サイトが資産になります。

まとめ

WordPressでサイトをつくるメリットや医療機関向けのWordPressテーマをご紹介しました。

TCDが開発しているWordPressテーマは、医療機関で必要になるであろうコンテンツはすべて揃っています。ぜひ、下記のテーマを使って、素敵なサイトを作ってください。

  1. BIRTH
  2. Noel
  3. CURE
  4. SERUM