ネット集客・オンラインビジネスに欠かせないランディングページですが、ポイントをおさえないと、うまく機能しません。
そこで今回は、
「そもそもランディングページとは?」
「ランディングページの目的は?」
「ランディングページは必要なの?」
「おさえておくべきポイントは?」
といった疑問にお応えするため、基礎知識〜つくる際のポイントをご紹介いたします。
目次
ランディングページとは?
ランディングページとは、検索結果や広告、SNSやメルマガを経由して、ユーザーが最初に「着地(landing)するページ」のことです。略してLPとも呼ばれます。
このページは、訪問者に会員登録や資料請求など、特定の行動を促すために設計されています。
「特定の商品やサービスを成約に繋げるための縦長のセールスページ」という認識でも大丈夫です。
目的
※「メルマガ」は業種によって、電話・DM・LINEなど見込み客との連絡手段に置き換わる。
ランディングページの目的は、見込み客の獲得(リード獲得)です。LPは、見込み客リストを獲得することが目的です。
リストを獲得することで、メルマガやDMなどで定期的な連絡手段ができます。そこから、成約に繋げていく。リード獲得は最終的に売上を伸ばすためにあります。
ある通販会社の成約までの流れ:
- LPをリスティング広告に出稿。
- LPで無料お試し商品を配布。見込み客リストを獲得。
- DMでお試し商品を送付。セールスも定期的に案内。
- 販売ページにて商品を購入。
役割
ランディングページは次の役割を通じて、リスト獲得していきます。
- お試し商品配布
- 無料ダウンロード
- 資料請求
- お問い合わせ
- 無料イベントの集客
- サービスの契約
- 会員登録
- メルマガ購読
など、企業やサービスによって異なりますが、いずれも売上に繋がるもので、「リード獲得(見込み客獲得)」という大きな役割も担っています。
リード獲得とは、これからお客さんになる可能性のある「見込み客」を獲得することです。売上と利益を上げるには、効率的なリード獲得が欠かせません。 本稿ではリード獲得の意味と方法を解説しています。 リード獲得とは? リード獲得(Lead generation)とは、お客さんになってく...
広告からの遷移先にランディングページを設置することも多く、ユーザーと事業者の最初の接点となります。
構成
ランディングページの一般的に7つのコンテンツによって構成されています。
- ヘッドライン + キービジュアル
- サブヘッドライン
- コンテンツブロックごとのサブヘッド
- ベネフィット
- 特徴・機能
- 証拠
- CTA(Call To Action)
詳しくは下記の記事で解説しています。
LP(ランディングページ)を作るのは大変な作業に思えますが、どんなLPも要素(コンテンツブロック)の組み合わせで作られています。だから、要素ごとに分解して考えれば、意外と簡単に作れるものです。 そして、売れるLPに必要な要素はたった7つしかありません。7つの要素を組み合わせれば、だれでも売れる...
なぜランディングページが必要なのか
ランディングページの存在理由は、顧客獲得コストを抑えるためにあります。
広告から販売ページに直接飛ばすとコンバージョン率は落ちます。なぜなら、初見でいきなり有料商品を売り込んでも買わない人が多いからです。ゆえに販売までの間にランディングページを挟むことで、コンバージョン率を引き上げ、リード獲得コストを抑え、広告の費用対効果を上げます。
LPなしで広告に出稿した場合、下記のように成約数(売上)が減ります。
LPありの場合 | LPなしの場合 | |
広告 | 10000ユーザー | 10000ユーザー |
無料登録 | 1000ユーザー | なし |
成約 | 200ユーザー | 100ユーザー |
数値はあくまでも例ですが、LPの有無で最終的な成約数に差が生まれます。一見客に対して突然有料商品を売り込んでもなかなか売れません。成約率も下がります。ですが、LPで無料・お試し商品や資料請求をしてもらうことで、高い成約率のままリード獲得が可能です。
リード獲得で顧客との関係性と信頼を徐々に築いていき、商品・サービスに興味を持ってもらう。LPは、そうしたマーケティングを行うのに欠かせないパーツです。
ランディングページを利用する業種
ランディングページを利用する業種は、Webを活用した集客・販売を行うおおむねすべての業種に当てはまります。
- デジタルコンテンツ
- Webアプリ・ツール・サービス
- クラウド系サービス
- クリエイティブ・製作
- セミナー・イベント
- コンサルティング・シンクタンク
- サブスクリプションサービス
- ECサイト
- 通信販売全般(健康食品、お茶、美容、化粧品等)
- 実店舗(整骨・接骨院、整形外科、美容院等)
- 定期宅配サービス
元々はデジタルコンテンツや通販業界でLPを使ったマーケティングが盛んでしたが、昨今では実店舗でもLPを作る事例がよく見られます。Google広告やメタ広告などのウェブ広告を利用する企業・店舗・個人全般でLPが活用されています。
ランディングページの成約率を上げるために
ランディングページで高い成約率をとれれば、広告パフォーマンスも増し、売上も伸びていきます。以下は、LPの成約率を上げる施策となります。
- ファーストビューで目的を伝える
- 広告内容との乖離を減らす
- CTA(行動喚起)を分散配置する
- CTA以外のページ遷移を減らす
- ターゲットを狭める(広める)
- ヘッドラインで問題解決を提案
- スペックではなくベネフィット
- 可能な限り、無料に近づける
- 入力項目を減らす
ファーストビューで目的を伝える
ファーストビューとは、ユーザーがスクロールせずに見れる部分を指します。
検索結果や広告からの流入ユーザーはスクロールすることなくページを閉じる傾向が高いため、ファーストビューで印象を残すことが大切です。特にヘッドラインのキャッチコピーとデザインを意識してください。LPの成約率に大きく影響します。
広告内容との乖離を減らす
広告のキャッチコピーとLPのヘッドラインの内容は極力合わせるようにします。
両者の内容に乖離があると、LPの離脱率は上がります。広告のパフォーマンスも下がります。リスティング広告なら広告費だけが嵩むことになります。
CTA(行動喚起)を分散配置する
ランディングページには、CTAを配置するのが基本です。
Call To Actionの略で、日本語では行動喚起と訳されます。ユーザーに行動を喚起するために配置されるボタンやテキストのことを指します。
CTAにはさまざまな形があります。
- ボタン
- バナー
- ポップアップ
LPの目的に応じて形は変わりますが、CTAから遷移するフォームをLP内に設置するケースも珍しくありません。
配置されるCTAは1つだけとは限りません。ページを読んでいるユーザーが「気になる。」「試してみたい。」と思う箇所に自然に配置されています。
CTA以外のページ遷移を減らす
ランディングページでは、CTA以外のページ遷移するリンクを減らすことも成約率を伸ばすのに重要です。他ページへのリンクが多いと、読み手の注意が分散するためです。
たとえば、次のようなナビゲーションメニュー、フッターが無いケースも多いです。
通常のページでは他のページにもアクセスしやすいように設置されていますが、ランディングページでは成約率を落とす原因になります。
ターゲットを狭める(広める)
ランディングページを誰に向けて伝えるのか、ターゲットを明確にします。ターゲットを明確にすることで、言葉の伝わり方も変わります。
エステサロンのLPを作る場合、ターゲットが20歳と30歳とでは悩みや改善方法も異なります。そのため、ある特定の1人を想像して書くと、ピンポイントでその事例に近いユーザーの心に響きやすくなります。
ターゲットを狭めればコンバージョン率が上がり、広げればコンバージョン率は下がります。ですから、どこまで狭めるか広めるかは戦略上考えておかないといけないでしょう。
ヘッドラインで問題解決を提案
LPのヘッドラインで、ターゲットのどんな問題を解決できるのかを明確にします。
スペシャルトリートメント&マッサージコースのご案内
OKコピー:
10歳若返る髪質改善
トリートメント&マッサージのご案内
8/10〜12日 東京丸の内書店にて無料イベント開催。
OKコピー:
金融危機をどう乗り越えるか。
投資アドバイザリーによる無料イベント開催。
NG例では、そもそも何の案内なのかわかりません。リピーター向けならまだしも、ランディングページを見る人は初見なので、このようなヘッドラインでは何も伝わりません。
ターゲットの興味を引くキーワードを入れて、悩みを解決する提案をします。
スペックではなくベネフィット
成約率を上げるには、スペックではなくベネフィットを提案することが重要です。
「この商品の機能は・・・」ではなく、「あなたの〇〇という問題を解決します。」という切り口が人の心には伝わりやすいためです。
重量1.24kg、薄さ1.13cm。
最小・最軽量のノートパソコン誕生。
OKコピー:
持ち運びやすいデザイン
フットワークまで軽くなる。
※「13インチMacBook Airと15インチMacBook Air – Apple(日本)」から引用。
商品の機能やスペックによる理論的な「説得」ではなく、問題解決のための「共感」の方が人はの心に響きます。
可能な限り、無料に近づける
ランディングページで配布する商品・サービスは可能な限り、無料であることが重要です。登録や購入のハードルを下げる必要があるためです。
送料込みで無料にする、あるいは手軽に購入できる程度の低価格商品を用意するといった方法が考えられます。基本的にLPでかかる経費(原価・仕入代・送料)は持ち出しで損する覚悟が必要でしょう。LPは「損して得取れ」の思想が重要になってくるからです。
入力項目を減らす
リード獲得の際にユーザーに入力してもらう項目は必要最低限に留めましょう。メルマガしか送らないなら、メールアドレスだけにする等。
年齢、性別、アンケートなど、今後のマーケティングに使用する様々な情報を取得したい企業側の心情もわかりますが、入力項目が多いほど離脱率が上がりますので、その点は留意しておきたいところです。
ランディングページのつくり方
ここからはランディングページの作り方について触れていきます。
LPを作成の手段は、いくつかあります。制作会社に依頼、LP作成ツール、ゼロからコーディングなど。その中でもWordPressを使ったLP作成がもっともコスト効率も利便性も高いです。
WordPressでLPを作成すると次のメリットがあります。
- ページ数制限がない
- SEO面で有利
- エディタを使って自由に作成できる
- 同時にウェブサイトもつくれる(企業サイト、ECサイトにも拡張可能)
- 月額コストはサーバー・ドメイン代のみ
WordPressはサーバーとドメインを独自に用意しなければいけませんが、これらは特に専門知識は必要ありません。初めてだと何から手を付けてよいかわからないこともあるでしょうから、WordPressインストールまでのおおまかな流れをご紹介します。
- レンタルサーバーを契約する:30分〜1時間
- ドメインを取得する:30分〜1時間
- サーバーにWordPressをインストール:30分〜1時間
- サイトにTCDをインストール:30分〜1時間
- 初期設定を済ませる:1日〜2週間
- サイト公開
- 固定ページでLPを作成する
おおむね数日で、自分だけでサイトを一つ完成させることができます。
LPはTCDテーマの独自機能であるLP作成機能を使って作成するわけですが、WordPressのエディタを使えるので、ブログを書くようにLPが作成可能です。
- 画像や動画の挿入
- 客観的なデータの挿入
- 商品のポイントを箇条書きで表現
- ボタンやCTAの設置
- ユーザーの感想などの挿入
詳しい作成方法はこちらの記事でご紹介していますので、ぜひご覧ください。
ランディングページ(LP)は、商品・サービスの売上を上げるために必要なページです。 ランディングページを作成する手段は3つあります。 HTMLサイトで作成 WordPressの固定ページで作成 LP作成ツールで作成 どれが一番簡単で、作成費用(コスト)も抑えられるの...
まとめ
ランディングページ(LP)の基本知識について、解説いたしました。まとめると次の通り。
LPはリード獲得に留まらず、事業の売上を左右する重要なページ。事業に貢献するLPを作成できれば、広告・集客・販売のプロセスのすべてが良い方向に運びます。ぜひあなたの事業にもTCDのランディングページを導入して、ネットの売上を拡大させてください。
>> Webアプリ・デジタルコンテンツ販売のLPを作成するWordPressテーマ「DROP」
>> 整骨・整体・鍼灸院のLPを作成するWordPressテーマ「HOLOS」
「ランディングページ」の記事一覧
第1回:ランディングページとは?(当記事)
第2回:ランディングページの作成方法
第3回:売れる要素
第4回:コンバージョン率の差による複利効果
第5回:LPOとは
コメント