WordPressを使ったWebサイトを作りたいものの、独学は難しいのか、挫折せずに習得できるのかなど、不安を感じている方は少ないでしょう。
書店には多くの参考書が並び、インターネット上には無数の情報があふれている昨今、どこから手をつければ良いのか迷ってしまうものです。特に、プログラミングの経験がない場合は、専門用語や複雑な設定に戸惑うはずです。
しかし、WordPressは正しい方法で学習すれば、決して手が届かない存在ではありません。
この記事では、WordPressの独学難易度をはじめ、向き不向きの判断基準、具体的な勉強方法を詳しく解説します。学習ロードマップを把握したい方、効率的に学習を進めたい方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
WordPressの独学難易度はどれくらい?
WordPressの独学難易度は、個人の学習経験やITリテラシーによって異なります。プログラミングの基礎知識がある方、普段からITツールを使いこなしている方からすると、比較的スムーズに学習を進められるでしょう。
しかし、パソコン操作に不慣れな方や、Webサイト制作の知識がまったくない方は、難しく感じる可能性があります。特にWebサイトの仕組み(ドメインやレンタルサーバーの基本的な知識)がないと、WordPressサイト制作の全容がわからないため、初手でつまづくかもしれません。
ちなみに、私の場合もそうですが多くのWordPressユーザーは「WordPressを使う必要性があったから、分かるようになった」という方がほとんどです。
書籍やインターネットの情報を参考にしながら体系的に学んで学習した方よりも、「実際にWordPressサイトを作ってしまった」人の方が早く習得できます。WordPressを学ぶには、本を読むよりも手を動かすほうが早いというわけです。
その点では、下記記事の通りに手を動かして、実際にWordPressサイトを1つ立ち上げてしまうことが一番効率の良い学習方法になります。

「自分でホームページを作りたいけど、どこから手をつければいいかわからない…」そう思っている方は多いのではないでしょうか。 実は、ホームページ作成ツールのWordPress(ワードプレス)を使うと、初心者でも簡単にホームページを作成することができます。 本稿では、WordPressを使い、...
HTMLやCSSの知識は必要か?
WordPressを使うのにHTMLやCSSの知識が必要かというと、知っていた方が幅が広がります。しかし、必須というわけではありません。
HTMLやCSSの知識がなくてもWordPressサイトは作れます。ただ、カスタマイズしたり、レイアウトを微調整したい場合はHTML/CSSが使えた方が良いので、後々学習していくと良いでしょう。
そもそもHTML/CSSは、記事を書く時に簡単なコードは自然と覚えていくものです。開発側に立つわけではなければ、コーディングの知識までは不要なので、簡単なコードを知っておくだけで十分です。
PHPやJavaScriptについてもそうです。WordPress開発に携わるなら必須ですが、WordPressサイトの運営側であれば、ほぼ使用することはありません。
WordPressの独学が向いているかの判断基準
WordPressの独学が向いている人は、先にも書いた通り、「WordPressでサイトを作る必要性がある人」です。WordPressでサイトを自分一人で作りたいと思っている人は、独学に向いています。
たとえば、「WordPressでブログを立ち上げて、副収入を得たい」、そう考えている人は習得も早いです。自分のためですからね。
逆に必要性がない人にとっては、学校の勉強と同じで苦痛を感じるかもしれません。会社から覚えろと言われている、という理由だけだと独学はなかなか難しいかもしれませんね。
無論、サイト制作の知識が元からある人にとっては、必要性がなくともスムーズに学習が進みます。WordPressを利用することはそれほど高いハードルではないからです。
もし、WordPressを使う必要性がなく、サイト制作の経験もない人は、オンラインスクールやセミナーなど、サポート体制が整った環境での学習を検討しましょう。
WordPressを独学する際の勉強方法
WordPressを独学する際の勉強方法は、大きく分けると4つあります。
- 作りながら学ぶ
- 教本から学ぶ
- 無料の学習サイトを利用する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
作りながら学ぶ
結論から言うと、WordPressは作りながら学ぶのが一番良いです。工程は次の通り。
- レンタルサーバーの契約
- ドメインの契約
- WordPressのインストール
- WordPressテーマの選択
- プラグインの選択
- ページの作成
- WordPressの各種設定と表示確認
詳しい手順はこちらの記事を参考にしてください。

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レンタルサーバーやドメインを契約し、実際にWordPressをインストールしてみると、いかにWordPressが簡単かがわかります。ただ、やってみないと難しく感じるかもしれません。
教本から学ぶ
教本からWordPressを学ぶ方法は、上に書いた「作りながら学ぶ」が完了した段階で、復習として知識を補完する場合におすすめです。
WordPress関連のおすすめ書籍は以下です。

2025/06/25*情報を更新いたしました。 初心者向けのWordPress関連の書籍はたくさんありますが、あり過ぎてどれを選んだら良いかわからないという方向けに、おすすめの本をご紹介したいと思います。専門的用語がわからなくても手軽に読めるようなもののみを選定しました。 W...
教本は、Webサイトの構築手順やテーマのカスタマイズ方法、プラグインの導入・設定、基本的なPHPやCSSの知識など、WordPressを扱う上で必要な情報を順序立てて解説している点が特徴です。特に、サイト制作の全体像を把握したい方や、じっくりと基礎から学びたい方からすると、信頼性の高い情報源となるでしょう。
動画コンテンツで学ぶ
YouTubeや無料の学習サイトを利用するのも、WordPressの独学にはおすすめです。料理と同じで、動画コンテンツを閲覧しながら実際に手を動かすと、躓くことがないので捗ります。
YouTubeや以下の学習サイトでWordPressに関する動画がないかチェックしてみるのも良いでしょう。

プログラミング、Webデザインなどを無料で学べるウェブサービスをご紹介します。動画で学べたり、ゲーム感覚で実際にコードを書きながら学習できるサイトなど様々です。それぞれに特色があるので、自分の色に合ったサービスを選ぶと良いでしょう。 ドットインストール プログラミングに特化したeラーニン...
TCDでもいくつかYouTubeでWordPress関連の動画を発信しています。
WordPressの独学ロードマップ
WordPressの独学ロードマップは、以下のとおりです。
- 実際にWordPressサイトを作ってみる
- 記事を書いてみる
- プラグインやテーマを変更してみる
それぞれ詳しく解説します。
実際にWordPressサイトを作ってみる
WordPressを難しく考える必要はありません。最初に取り組むべき効率的な学習方法は、実際に作ってみることです。その中で自然とレンタルサーバーやドメイン、WordPressの知識が身についていきます。

WordPressを利用するにはレンタルサーバーとドメインが必要です。WordPressを利用するために準備するものはこちらの記事で解説していますが、本稿ではレンタルサーバーの選び方について、筆者がこれまで体験した失敗も踏まえ、より詳細に解説できればと思います。 WordPressは世界でもっ...
学習段階では高度なサイトを作る必要はなく、とりあえずWordPressの構築と基本的操作ができれば、十分です。
もし高度なWordPressサイトを作りたい場合は、WordPressテーマというテンプレートを使うことで、専門知識がなくても構築できるからです。WordPressテーマを使えば、専門知識がなくてもコーポレートサイトやネットショップ、会員制サイトや高度検索機能がついた不動産ポータルサイトまで作成できます。
余裕があればローカル環境も用意。
WordPress学習には、本番環境があれば十分ですが、ローカル環境があればなお良いです。ローカル環境とは自分のコンピュータ(パソコン)上で開発やテストなどを行うための環境のことを指します。自分のPCにWordPress環境を作れば、インターネット上に公開されているわけではないので、いくらでもテストを重ねることが可能です。
余裕があれば、本番環境だけでなくローカル環境も用意して良いでしょう。ローカル環境は無料で作れます。

WordPressでローカル環境をつくりたいなら「Local(旧 Local by Flywheel)」がおすすめです。 ドメインやサーバーの契約は一切不要で、誰でも簡単に無料でローカル環境を構築できます。 はじめてWordPressを触る方、テーマやプラグインをローカル環境で試したい時にも...
プラグインやテーマを変更してみる
WordPressには、無料・有料で様々なプラグインとテーマが存在します。プラグインはサイトを拡張するための機能、テーマはデザインテンプレートと考えて頂いて大丈夫です。
プラグインやテーマを導入することで、高度な機能やデザインが簡単に手に入ります。たとえば、お問い合わせフォームを作ったり、カート機能を実装したりするのもプラグインでできます。
無料のプラグインも多数ありますので、色々と試していくと良いでしょう。その中でWordPressで何ができるのか、の学習に繋がっていきます。
SEO(集客)を学ぶ
ここまで来れば、WordPressの基礎は学習できたと考えて良いでしょう。
その先はSEOやSNSなどによる集客です。集客ができなければ、サイトを作ってもあまり意味がないからです。SEOに関する知識は、WordPressの学習とはまた別ですが、WordPressサイトを運営しながら少しずつ学んでいくと良いでしょう。
サイトを公開した後も、アクセス解析を行いながら改善点を見つけ、定期的に更新していけば、実践的な運用スキルが身につきます。

質の高いコンテンツ(高品質コンテンツ)を作るには、どうすればいいのか? 人によってコンテンツの品質の定義は異なると思いますが、以下のGoogleの公式見解が一つの指標になるかもしれません。 記事に掲載されている情報は信頼できるものであるか。 記事は、トピックに関して明らかに充分な知...
まとめ
WordPressの独学難易度は、適切な方法と計画があれば高くありません。特に知的好奇心が高く、WordPressサイトを作る必要性がある方にとっては、難しい選択肢ではありません。現に著者もPC初心者にも関わらず、WordPress構築は難しいと感じていません。
また、昨今では書籍や動画など学ぶ素材も豊富にあります。そういった材料を復習のために使うのも良いでしょう。
WordPressを扱うことができて、なおかつ集客の知識まであれば、今では飯を食う種にもなります。自分のサイトを作って、広告収入や商品販売を行っても良し、Webサイト制作を行っても良し。WordPressをマスターすれば、あなたのキャリアにも貢献してくれるはずです。

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