ここ数年、圧倒的なスピードで進化しているAI。ただ、ひとえにAIといっても、性能や利用目的によってさまざまな種類があります。

文章や画像をつくるAIや、目標達成のために自律的に行動するAIなど。スマホの音声アシスタント(SiriやGoogleアシスタント)や自動翻訳も、実はAIの一種です。

当記事では、初心者向けに、生成AI・AIエージェント・AGI・ASIの特徴や違いを解説します。

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生成AIとは

生成AIとは、文章や画像、音声などをつくることに特化したAIです。人工知能の分類では「ANI(特化型AI)」に含まれます。

たとえるなら、料理のレシピや材料を渡すと、自動で料理をつくってくれる「料理ロボット」のようなものです。AIが代わりに作業してくれるイメージですが、材料(情報や指示)は人間が用意する前提です。

できること・利用目的

生成AIは文章作成、画像生成、音声や動画生成など、幅広いコンテンツ制作に使えます。

たとえば、次のようなシーンです。

  • エクセルなどのデータ表や書類の作成
  • ブログ記事や商品説明文の自動生成
  • SNS用画像や広告バナーの作成
  • 音声ナレーションや自動翻訳

一般的な事務作業だけでなく、ブログ記事や画像の制作を効率化し、作業時間を短縮できますね。

生成AIの代表例

生成AIにはさまざまな種類がありますが、特に有名なものをご紹介します。

名称 特徴
ChatGPT 文章や対話を中心に、幅広いコンテンツ生成が可能。生成AIの代表的存在です。
DALL·E 2 文章の指示から画像を生成。画像やSNS投稿用のビジュアル作成に使えます。
Gemini Googleが開発する生成AI。文章や対話を通したコンテンツ生成が可能です。

これらを活用することで、文章作成や画像制作など、コンテンツ作りの時間と手間を大幅に削減できます。

便利なツールですが、付き合い方にはコツもいります。下記記事などを参考に読んでみてください。

AIエージェントとは

AIエージェントは、目標を達成するために自律的に判断・行動できるAIです。こちらも「ANI(特化型AI)」に含まれます。

人間が指示を与えるだけで、材料の買い出しから調理、盛り付けまで全て自分で判断して行ってくれる「プロの料理人」のような存在です。

生成AIと異なり、目標に応じて自律的に判断・行動できる点が特徴です。

実は、SiriやGoogleアシスタントもAIエージェントに近い仕組みで、音声入力をもとに検索や操作を自動化してくれます。

Siriは身近なAIエージェントですが、ChatGPTのような生成AIの方が言語理解や文章生成の能力は圧倒的に高いです。最近では自律的な判断機能も加わり、両者の境界は曖昧になっています。

できること・利用目的

  • ブログや商品ページの更新作業を支援し、一部自動化する
  • 問い合わせやコメントへの返信作業を補助する
  • メールやタスクの整理や優先順位付けをサポートする
  • ECサイトの商品推薦や在庫チェックの補助を行う

AIエージェントで、すべての作業を完全自動で行えるわけではありませんが、大幅な時間短縮や効率化につながるのは事実です。

AIエージェントの代表例

代表的なAIエージェントには、次のようなものがあります。

名称 特徴
Notion AI 文章作成だけでなく、タスク管理やスケジュール調整なども自動で補助してくれます。
Gemini Deep Research ユーザーの指示に基づき調査・データ収集・レポート作成を行います。複雑なリサーチや分析業務の補助に使えます。
Microsoft Copilot WordやExcelなどの作業を自動化・支援するエージェント。日常業務で広く使われています。

単純作業だけでなく、一定の判断が必要な作業も効率化できるAIです。

AGIとは

AGI(汎用人工知能)は、人間のように柔軟に学習し、あらゆる課題に対応できるAIです。

2025年時点では実用化されておらず、研究や開発段階にある概念的なAIです。将来的には、人間と同等の汎用知能を持つことが期待されています。

生成AIやAIエージェントが特定の作業や目標に特化しているのに対し、AGIは一般常識や知識を応用したり、自己学習する点が特徴です。経験を通して幅広い課題に対応できるようになると考えられています。

研究が進められている分野

  • 文章や会話の意味を正確に理解し、自然に生成する技術
  • 画像や動画など、文字以外の情報を活用する技術
  • 状況を判断し、自動で計画や決定を行う仕組み
  • 自ら学び、改善できる仕組み
  • AIを安全に使うための倫理・制度の整備

想定される利用目的

  • 複数の仕事をまとめて計画・管理する
  • 専門的な調査やデータ分析を人間と同じレベルで実行する
  • 文章作成、画像生成、データ解析などの技術を組み合わせて成果物をつくる

より高度な判断や作業の効率化、問題解決を目的としています。

ASIとは

ASI(超知能AI)は、理論上、人間の知能をはるかに超える能力を持つAIです。

科学技術や社会問題の最適解を瞬時に導き出し、人間には到底不可能な規模の判断が可能になるようです。

研究が進められている分野

  • 安全に制御するための技術
  • 倫理・法律・社会制度の整備
  • 複数のAIやAGIを統括するためのフレームワーク
  • 高度な意思決定アルゴリズムの研究
  • 人間の生活や社会に与える影響の評価

想定される利用目的

主に次のような場面での活用が想定されています。

  • 環境問題や疫病対策など、地球規模の課題解決
  • 経済や社会システムに応じた政策・施策の提案
  • 複数のAGIやAIエージェントを統括し、戦略を自律的に実行
  • 新薬開発など科学技術分野での創造的な問題解決
  • 複数の分野の情報を統合し、未知の課題に対応
ASIには、制御や倫理の課題もあります。現実的にはまだ実現していませんが、もし実用化されれば、私たちの生活や社会の在り方に大きな影響を与える可能性があります。

ここまでくると、単なる作業ツールとはいえないレベルですね。現状はまだ概念段階ですが、今後は議論や準備が必要な領域でもあります。

まとめ

初心者向けに、AIの種類を「生成AI」「AIエージェント」「AGI」「ASI」の4つに分けて整理しました。それぞれ特徴や利用目的が異なり、段階的に能力が広がっていくイメージです。

種類 特徴 利用例
生成AI 文章・画像・音声などをつくることに特化 文章作成、画像生成、翻訳など
AIエージェント 目標達成のために自律的に判断・行動 タスク管理、問い合わせ対応、ECサイト運営補助
AGI(汎用人工知能) 人間並みの柔軟な学習・判断が可能 複数業務の統合管理、専門的調査、複合的なコンテンツ制作
ASI(超知能AI) 人間の知能を大きく超える能力を持つ理論上のAI 地球規模の問題解決、経済・社会システムの最適化、AI統括

現状は生成AIやAIエージェントが実用化され、文章作成やタスク管理などの作業効率化が可能です。将来的にはAGIやASIの登場で、さらに幅広い課題への対応も期待されますね。

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