WordPress内でショートコードを入力するだけで、シンプルなチャット機能が使えるプラグイン「Simple Ajax Chat」をご紹介します。

チャットツールと言えば、SlackDiscordなど高機能なサードパーティ製の外部ツールがたくさんあります。しかし、サイトの中でチャット機能をもたせたい時もあると思います。そんな時、簡易的ではありますが「Simple Ajax Chat」のチャット機能が役立つかもしれません。

サイトやページ内で簡単なコミュニケーションができるようにしたい場合にも役立ちます。

「Simple Ajax Chat」機能概要

Simple Ajax Chat

Simple Ajax Chatで作成した、非常にシンプルなチャットルーム

特徴としては以下です。

  • どこでも(テーマファイル・記事)チャットルームが使える
  • 複数のページで同じチャットルームの設置が可能
  • 禁止ワード設定可
  • カスタムCSS
  • 個別の投稿ごとに編集可
  • 投稿者のIPアドレス収集
  • 投稿権限をログイン・非ログインと選択できる

簡易的なチャットしかできないので、用途は限られます。チーム内など限られた人の中でのコミュニケーション、運営者への応援メッセージ、商品・サービスの感想などでしょうか。

プラグインのインストール

管理画面から「Simple Ajax Chat」を検索してインストールするか、下のボタンからもダウンロード可能です。プラグインファイルを wp-content/pluginsディレクトリにアップした後、管理画面から有効化してください。

Simple Ajax Chat

チャットルームを表示させよう

やり方は、チャットルームを表示させたい場所にコードを挿入するだけです。エディターに記述する場合はショートコード、テーマファイルに記述する場合はテンプレートタグを挿入します。

ページ内に表示させる場合

投稿や固定ページ内でチャットを使う場合は、表示させたい場所に下記コードを挿入。

[sac_happens]

トップページなどに表示させる場合

トップページやアーカイブページなどに表示させたい場合は、テーマファイル内の該当する場所に下記テンプレートタグを挿入。

<?php if (function_exists('simple_ajax_chat')) simple_ajax_chat(); ?>

以上、表示に関してはこれだけです。次、セッティングしていきましょう。

管理と設定

プラグインの基本設定や禁止ワードの設定画面、メッセージの管理画面を解説いたします。

設定 /Plugin Settings

基本設定をここで行います。

一般設定

Simple Ajax Chat設定
Default name: デフォルトメッセージに表示される名前
Default message: デフォルトメッセージ
Require log in: チャットにログインが必要かどうか
Display Mode: 閲覧のみのチャットモードにするかどうか
Logged-in username: ログインユーザー名を表示する
Linked username: リンクされたユーザー名を表示
Large input field: チャットフォームを大きくする
Sound alerts: メッセージが追加された際に音声で知らせる
Chat order: チャットの昇順
Disable IP Collection: IPアドレスの収集を無効にする
Max chats: チャットボックスに表示できるチャットの最大数
Max characters: チャットの最大文字数
Username length: ユーザー名の最大文字数

時間と色

Simple Ajax Chat
Update interval: 更新頻度
Fade duration: 最新のチャットメッセージの継続時間
Highlight fade (from): 投稿直後のフェードイン時の背景色
Highlight fade (to): チャットの背景色

カスタムCSS

カスタムCSS
Enable custom styles?: カスタムCSSを有効化するか?
Custom CSS styles: チャットに適用したいCSSを入力

ターゲットローディング

Simple Ajax Chat禁止ワード
Chat URL: チャットを有効化するURLを指定。空白の場合、全ページで読み込みます。

カスタムコンテンツ

前後の文面登録
Before chat box: チャットボックスの前に入れるコンテンツ
After chat box: チャットボックスの後に入れるコンテンツ
Before chat form: チャットフォームの前に入れるコンテンツ
After chat form: チャットフォームの後に入れるコンテンツ

禁止ワード /Banned Phrases

Banned Phrases
禁止ワードを登録できます。複数のワードを登録する時はコンマ「,」で区切ってください。

メッセージ管理 /Manage Chat Messages

Manage Chat Messages
投稿されたメッセージの編集と削除ができます。

メッセージの出力 /Export Chat Messages

Export Chat Messages
投稿されたメッセージをCSVでエクスポートできます。

初期化 /Restore Defaults

Restore Defaults
初期設定を初期化できます。

コード /Shortcode & Template Tag

Shortcode & Template Tag
冒頭で紹介したコードが載っています。

まとめ

以上で解説は終了です。

「シンプルなチャットフォームを設置したい」という人におすすめのWordPressプラグインです。設定も簡単ですし、使ってみる価値はありそうです。2012年のリリースから2021年現在までずっと更新され続けている老舗のプラグインなので、信頼も置けます。