Macユーザー向けになりますが、よく行う作業をサクサク効率化できるアプリ「Alfred」をご紹介いたします。

「PC内に保存しているファイルを即座に開きたい」
「ブックマークが大量でもすぐに目的のページを表示したい」
「画面のスリープなどのシステムまわりの機能をスムーズに行いたい」

例えば、上記のような操作をスマートに実行できます。Alfredは高機能なので、当記事では無料の範囲かつ、よく使うであろう操作をピックアップしてシェアしたいと思います。

ランチャーアプリ「Alfred」とは

ランチャーアプリとは、様々なアプリを簡単に呼び出すためのアプリです。大量にアプリをインストールしていても目的のアプリをすぐに立ち上げられますので、作業を効率化できます。

Alfredの検索窓は、アプリの起動以外にも幅広い使い方ができます。使ったコマンドや検索内容を記憶して学習(上位に表示)してくれるところも優秀です。

当記事でダウンロード方法から、初期設定、基本的な使い方をご紹介いたします。

「Alfred」のダウンロード

Alfred公式ページ

下記リンク先のアプリ公式ページで「Download Alfred 4」をクリックしてください(バージョン名は時期によって変わります)。

Alfredの公式ページ

以下のように通常のアプリと同様にドラッグ&ドロップしてインストールいただけます。

アプリのインストール

「Alfred」の初期設定

はじめに効率的な使い方をするために、以下の初期設定を行います。

  • どのようにAlfredを起動するのか
  • Alfredにどこまでアクセス権限を与えるのか
  • どこまでの範囲を検索対象とするのか

起動方法、アクセス権限などを設定する

インストールが完了すると、画面上のツールバーに以下のアイコンが表示されますので、クリックして「Preferences」を開いてください。Alfredの設定画面が開くので、左側のメニューから「General」を選ぶと以下の画面が表示されます。

初期設定の箇所

一番上は、チェックを入れてPC起動時にAlfredが起動するようにしておきましょう。2つ目はどのキーでAlfredの検索窓が表示されるかの初期設定です。

デフォルトでは、「option+space」になっていますので、お好みで変更してください。上記の例では「command」の二回押しに設定しています。元々、スクリーンショットなどでも使用頻度の高い「command」を二回押せば、Alfredが立ち上がるので便利です。

スクリーンショットを撮る際のショートカットキーはこちらでご紹介しています。

その下には国名を入力しておきます(Alfredを通して表示されるブラウザの検索結果に影響します)。

最後の「Permissions」の項目で、Alfredに権限を与えます。各項目をクリックしていくとMacデフォルトの設定画面が開きますので、必要なアクセス権限を与えてください。

権限の設定箇所

不要な権限は与えなくても問題ありませんが、最初はすべての権限を与えて、動作を確認してから不要なものを外すのがベターですね。

検索範囲を設定する

続いて左側のメニュー「Features」をクリックしてください。こちらでAlfredの検索結果に何を含むかを設定いたします。

ブラウザのブックマークを瞬時に開きたい場合は、下記箇所のみ設定が必要です。他はデフォルトのままで構いません。左のメニューで「Web Bookmarks」を選択し、任意のブラウザとアカウント名を選択します。

検索結果にブックマークを追加する設定箇所

これで検索結果に任意のブラウザのブックマークが含まれました。

Alfredの基本的な使い方

初期設定が終わったので、実際に使ってみましょう。基本的かつ、使用頻度の高い使い方をご紹介いたします。基本的とはいえ、作業効率が上がるのでおすすめです。

ファイルの検索方法

Alfredの検索窓を開いて、スペースキーを押してください。シングルクオーテーション(「’」)でも同じ挙動になります。

PC内のファイルを検索する場合の例

「Open File」と出ている状態で、ファイル名を検索してみてください。瞬時に候補が表示されるので、任意のものを選択してEnterで開けます。

ファイル名を検索しやすいものに設定しておけば、フォルダ内で複数に階層化しているファイルでも簡単にアクセスできます。

検索結果に表示する内容を細かく設定したい場合は、下記箇所から設定をお好みで変更してみてください。特に変更しなくても、使用頻度を学習してあまり開かない項目が下の方に表示されるので、あまり問題はなさそうです。

PC内のファイル検索範囲の設定箇所

ブックマークの開き方

ブラウザに大量に登録されているブックマークにも簡単にアクセスできます。先述の初期設定すべて済ませておけば、Alfredの検索窓にブックマーク名を入力するだけで検索結果に表示されます。Enterキーを押して瞬時に開くことが可能です。

ブックマークの検索結果の例 

ブックマーク名さえ、使いやすいものにしておけば、細かく管理する必要はありませんね。

システム周りのショートカット

定期的にゴミ箱を空にしたり、アプリをすべて終了するときなどの操作もスムーズに行えます。デフォルトの設定のままお使いいただけます。

ゴミ箱を空にするコマンドの例

デフォルトの状態でもすべて簡単な英語で登録されていますので、下記の設定箇所で確認してみてください。

システムまわりのショートカット一覧確認箇所

わずかな差でもキーボードだけで行うと効率的です。ぜひご活用ください。

まとめ

当記事でご紹介した初期設定を済ましておくだけでも、作業効率を上げることができます。

特定のファイルを開くまでにフォルダを辿る作業や、たまに使うアプリケーションを探す作業、数が増えすぎたブックマークへアクセスする操作も瞬時に可能だからです。

使い込むほどに、使用したコマンドや検索内容を記憶して学習してくれるので使いやすいです。

Macユーザーなら何を始めるにしてもAlfredを介して操作すると効率よく作業できるでしょう。検索結果に表示したくないものは、個別で設定も可能ですし、自分好みにカスタマイズしてみるのもいいかもしれないですね。優秀な執事として働いてくれる「Alfred」。おすすめです。