「ブログに目次を設置したほうがSEOは強くなる?」
「ほかの人の記事を見ても目次があるから、やはり必須なのか?」
これらの疑問に答えるために、ブログ記事に目次を設置することのSEO効果を考察しました。
結論を言えば、目次の存在が検索順位に影響しているかどうかはわかりません。Googleが公言していない以上、目次におけるSEO効果は推測で語るしかないのが実情。
とは言っても、記事に目次を設置することには様々な恩恵があります。当記事では目次を設置するメリットとSEO効果について考察しました。
目次
目次の役割とSEO効果
目次とSEO効果の因果関係は証明されていません。証明することも不可能でしょう。
上位表示しているメディアは目次を設置している場合もあるが、設置していない場合もあります。「目次を設置したら検索順位が上がった」という報告もなく、弊社執筆陣が検証を行う中でも事実を確認できておりません。
よって、目次のSEO効果は認められませんが、目次には目次の役割があります。検索エンジンとの関わりがないわけでもありません。
本稿では目次がもたらす事実を列挙しておりますので、SEO効果があるかどうかはあなたが判断してください。
目次を設置するメリット:
ユーザビリティ向上
- 記事全体の内容を類推できる。
- 必要な情報にすぐアクセスできる。
- 好きなところから読める。
まず目次が冒頭にあると、ユーザーが記事全体の内容を類推しやすくなります。長い記事の場合は、見出しで細分化して整理できるので、記事の読みやすさにも繋がります。
目次のアンカーリンクをクリックすれば、好きなところから読めるメリットもあります。長い記事ですと、興味のある情報にすぐアクセスできるので、ユーザビリティが向上します。
ページ構成を定義
目次は「h2」「h3」「h4」といった見出しコードによって自動生成されるのが一般的です。
- H1:記事タイトル
- H2:大見出し
- H3:中見出し
- H4:小見出し
WordPressでは以下の目次生成プラグインがよく利用されます。
見出しを目次として表示させることで、ページ構成を正しく定義します。見出しでページ構成を定義すると、検索結果の「関連する質問(PAA)」に表示されることもあります。
検索エンジンがページ構成を認識
検索エンジンは見出しによって生成された目次によってページ構成を認識しています。目次は検索エンジンにページ構成を正しく伝えるのに役立ちます。
目次のソースコード
目次を必要・不要とするページ
目次の有無がSEOに直接影響しない以上、設置するかどうかはケースバイケースです。目次があることがプラスに働くコンテンツには設置して、マイナスに働くなら設置を避けると良いでしょう。
ここでは、目次を設置すべきケースとすべきでないケース、それぞれを解説します。
目次が必要なページ
どの場所から読んでも内容の理解に支障がなく、かつ、それが読み手の利便性につながるケースでは、目次を設置したほうがいいです。たとえば以下のような記事は、目次があることで利便性が向上します。
商品の比較・ランキング記事は、詳細を知りたい商品の説明箇所に自由に移動できたほうが便利ですよね。すべてを読ませる必要もなく、気になった商品の箇所に目を留めてもらえれば、それで成立します。
とくに、50選や100選のように紹介数が多い場合は、目次がないと記事の利便性が著しく下がるので、ぜひ設置することをオススメします。「7つのテクニック」「25のチェックリスト」といったリスト形式の記事も目次があると便利です。
目次が不要なページ
論理の流れが存在する記事は、最初から順番に読んでもらわないと意図が正しく伝わりません。途中から読むと内容を十分に理解してもらえない、あるいは誤解して受け取られるようなケースでは、目次は不向きでしょう。
以下、目次が不向きなページです。
- ニュース
- スクープ記事
- プレスリリース
- ランディングページ
- セールスページ
- その他、順番に読んでほしい記事
目次によるショートカットで、理解が中途半端になったり誤解により、記事の満足度を下げてしまうことがあります。その点を注意して、目次の設置可否を判断すると良いでしょう。
SEOにこだわらず、
利便性重視で目次を活用しよう。
目次の設置と検索順位との間に因果関係はないので、目次を設置するだけでSEOが強くなることはありませんし、逆に目次がないからといって、SEOで不利になることもありません。
目次を設置するかどうかは、記事の種類によって使い分けましょう。
比較やランキング、リスト形式など、どこから読んでも理解に支障がない記事は、目次を貼ることの弊害はありません。記事の利便性も高まるので、設置することをオススメします。
逆に、一貫した論理の流れが存在する記事には、目次を貼ってはいけません。論理をショートカットして途中から読まれても、中途半端な理解にしかならず、記事の満足度を下げる恐れがあるからです。
目次に限らず、SEOには「○○○しないと評価が下がる」「○○○すれば順位が上がる」といった情報が多いです。たとえば文字数もそうですよね。
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SEOに対して、人はどうしても明確な答えを求めてしまいがちですが、SEOに正解はありません。正解があるように見えますが、そんなものはGoogleの内部にいる人間しかわからないのが実情です。
世の中でいわれているSEOのテクニックや理論は、どんなに信頼性や精度が高いものであっても、「こうではなかろうか?」 という推測にすぎません。
今回取り上げた目次にしろ、そのほかのテクニックや理論にしろ、ほとんどの場合そこには明確な因果関係が存在せず、あるのはただの相関関係です。検証すること自体は問題ありませんが、それらを真に受けて振り回されないよう、注意してください。
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