WordPressテーマは有料と無料、どちらを選ぶべきか？本質的な選び方を解説

「WordPressテーマって有料と無料、どっちを選べばいいのか？」
「できればお金をかけたくないけど、やっぱり有料テーマのほうがいいの？」

この記事では、WordPressテーマ選びに関するこのような疑問に回答していきます。

ここでは「無料テーマはダメ！ 有料テーマを買いなさい」といった安易なアドバイスはしません。そのようなアドバイスに従い、思考停止で勧められるがままにテーマを購入しても、それがあなたにとって適切なテーマかどうかはわかりません。

だからこそ、有料テーマと無料テーマそれぞれの特徴を正しく理解して、今のあなたの状況や目的に合ったテーマを選ぶ必要があるのです。

今回の記事を、WordPressテーマ選びの指針の一つとして活用いただければ幸いです。

無料テーマ = 質が低いというわけでは必ずしもない

「無料テーマ = 質が低い」という思い込みがあるかもしれませんが、そうとも限りません。無料でも品質に優れるWordPressテーマはあります。

例えば、次に挙げるいくつかのテーマは機能性やデザインが優れており、有料で販売されていても決しておかしくはないクオリティです。

Cocoon

シンプルなデザインですが、無料テーマの域を超えた多機能さを誇るCocoon。内部SEOや高速化の工夫、高度な広告管理、ランキング作成機能、豊富な記事装飾など、有料テーマ級の機能が詰め込まれています。

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Xeory

Xeoryはコンテンツマーケティングで有名な「バズ部」が提供する無料テーマです。リードやコンバージョン獲得のためのランディングページやCTA（コール・トゥ・アクション）の作成機能が搭載されており、コンテンツマーケティングの実践に最適な作りになっています。企業のオウンドメディアへの導入実績も豊富です。

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Lightning

Lightningは、WordPress.org公式ディレクトリに登録されている無料テーマです（有効インストール数70,000以上）。テーマ自体はシンプルな作りですが、専用プラグインをインストールすることでCTAやウィジェットなど多くの機能を追加できます。

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Emanon Free

Emanon Freeは、「株式会社イノ・コード」が提供する無料テーマです。同社の有料テーマをベースに、Web集客に必要最小限な機能がコンパクトにまとめられています。必要最小限とはいえ、アフィリエイトサイトや個人ブログの構築・運営には十分すぎるほど。SEOの内部対策も万全で、構造化データにも対応しています。

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GLUE

GLUEは、元は有料で販売する予定だったWordPressテーマです。無料でありながら、TCDテーマならではの高いデザイン性や高度なテーマオプション機能は健在。シンプルなブログサイトの構築に最適です。

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上でご紹介したテーマ以外にも、優れた品質の無料テーマは世の中に多く存在します。大規模メディアやポータルサイトなど複雑なサイトの構築は無料テーマでは難しいかもしれませんが、シンプルなコーポレートサイトやオウンドメディア、ブログなどであれば、無料テーマでも十分構築・運用が可能です。

有料テーマを導入するメリットとは？

質が高い無料テーマが存在する状況において、有料テーマをわざわざ導入するメリットとは何なのか？ 無料テーマでも高品質なサイトを作れるとはいえ、有料テーマには有料テーマならではの優れた特徴があります。

最初から完成されたデザイン

無料テーマの場合は比較的シンプルなデザインのものが多く、それはそれで一つのメリットではあるのですが、独自性の強い凝ったデザインに調整するには面倒なカスタマイズが必要です。

その点、有料テーマは（世の中のすべての有料テーマがそうとは限りませんが）最初からデザインやレイアウトが完成されています。カスタマイズせずほぼそのままの状態で使えるので、サイト運営で最も重要な仕事であるコンテンツ作成に集中できます。

高度なサイト作成機能

トップページのレイアウトやコンテンツを自由自在に調整できたり、サイト全体のデザインやSEOを一括設定できたりと、高度なサイト作成機能が搭載されているのも有料テーマのメリットの一つです。

テーマによって細かな仕様は異なりますが、多くの場合、WordPressの管理画面から直観的に操作できるため、専門知識は不要です。

充実のサポート

無料テーマの場合、人気のある有名な無料テーマを除けばサポートやアップデートは手薄になりがちです。

一方、有料テーマの多くは、購入者専用のフォーラムやカスタマーサポート、解説サイト、マニュアルなどが整備されており、サイトの初期設定やカスタマイズで疑問点が出てきてもすぐに解決できます。

また、アップデートにより機能が追加・改善されたり、セキュリティの脆弱性への対策が施されたりする点も有料テーマのメリットです。

無料テーマの場合、ダウンロード実績の多いメジャーなものは定期的にアップデートされますが、マイナーな無料テーマの場合は注意が必要かもしれません。ダウンロード前に、最終アップデートの日付を確認しておきましょう。

まずは無料テーマから始めるのも悪くはない

結局、無料テーマと有料テーマのどちらを選ぶべきか？

デザインや構成など、まだサイトの方向性が決まっていないなら、無料テーマをいくつか試して方向性を模索するのも悪くない選択肢です。

Web上には「無料テーマはダメ！ 有料テーマを買いなさい」というアフィリエイト記事が散見されますが、焦ってよく検討もしないままランキング上位の有料テーマを買っても、それが自分に合っているかどうかはわかりません。

WordPressテーマは、作りたいサイトの目的にぴったり合致したものを購入する必要がありますが、目的が曖昧な状態ではどのようなデザインや機能のテーマを選べばいいのか判断基準が持てないので、失敗しやすいのです。

最初は無料テーマでサイトを運用して、「こういうサイトを作りたい」というイメージ、目的が明確になったら、あらためて有料テーマも含めて自分に合ったテーマを探すことをおすすめします。

逆に、作りたいサイトのイメージが明確で、かつそれを実現できるテーマの目途が付いているなら、有料であっても迷わず購入すべきです。よほどお金に困っている状況でもない限り、テーマへの投資は惜しむべきではありません。

ちなみに、以下の記事では主要な有料テーマを比較しているので、よければぜひ参考にしてみてください。

【WordPressテーマ】無料・有料に関するQ&A

無料テーマはSEOが弱く上位表示しづらい？
無料テーマだからSEOに弱いということはありません。その逆も然りで、有料テーマだからSEOに強いという理屈も成立しません。そもそも、WordPressテーマそのものが検索順位に及ぼす影響は非常に小さいものです。サイトの構成やUI・UXが極端にひどいテーマでない限り、SEO上不利になることはありません。

無料テーマは初心者向けで、有料テーマは上級者向け？

必ずしもそうとは限りません。有料テーマはWordPressの管理画面から直感的にサイトをカスタマイズできる機能が搭載されていることが多く、むしろ有料テーマのほうが初心者向けかもしれません（無料テーマの場合、カスタマイズにはHTMLやCSSの知識が要求されることが多い）。

無料テーマを使えば完全無料でサイトを作れる？

WordPressサイトを公開するには、ドメイン取得費やサーバー契約費がかかるので、完全無料というわけにはいきません。詳しくは、以下の記事をご覧ください。

有料テーマのほうが収益化しやすい？

高度な広告管理機能を備えている有料テーマを選べば、たしかに収益化はしやすくなるかもしれません。

ただ、それはあくまで広告の配置作業を効率化してくれるという意味であり、有料テーマを導入しさえすれば簡単にアクセスが集まって多くの売上が上がる・・・というわけでは決してありません。「アフィリエイトに強い」という触れ込みのテーマでもそれは同じなので、注意してください。

無料テーマはセキュリティが心配？

無料テーマだからセキュリティが脆弱というわけでは必ずしもありませんが、マイナーな無料テーマの場合、テーマのアップデート作業がおこなわれず放置されていることも多いため注意が必要です。

インストールする前に、アップデートが定期的に実施されているかどうか確認しておきましょう。テーマ詳細ページの「最終更新」の日付を見ればわかります。

有料テーマの料金相場はどのくらい？

以下、国内の主要な有料WordPressテーマの料金です。

まとめ

ここまで、「WordPressテーマは有料と無料、どちらを選ぶべきか？」というテーマについて見解を述べてきました。

「有料テーマ一択！ 無料はダメ」という主張でアフィリエイトリンクを踏ませようとするあからさまな記事がWebには多いですが、世の中には優れた品質の無料テーマも多く存在します。有料テーマでなければ成果が出ない、というわけでは決してないので、無料テーマを使うという選択肢は悪いものではありません。

また、アフィリエイターは報酬率が高いWordPressテーマをもっともおすすめする傾向があります。よって、アフィリエイターがおすすめする商品は、報酬目当てなので、あまり参考にならないのが実情です。

そもそも論になりますが、作りたいサイトの目的にぴったり合致したテーマを選ぶことが最も重要であり、「無料テーマか有料テーマか？」というのは些細な問題なのです。

今回の記事が、WordPressテーマ選びの指針の一つになれば幸いです。

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