「Xを通じた収益化を達成したいけれど何をすれば良いかわからない」
「X公式が提供している収益化は何が条件なの?」という疑問に対し、本記事では収益化の条件を回答しています。
また、私は「X公式が提供している収益化は現実的ではない」と考える理由や他の選択肢、儲からない時の対策を網羅的にお伝えしました。
X運用を1つの収入源として増やし、収入アップをしたい方はぜひ参考にしてください。
目次
X公式が提供している収益化プログラムとは
Xでは、公式が収益化プログラムとして、以下の方法で副収入が得られるような仕組みが整っています。
X運用を通じた副収入を得たいなら、公式が提供しているプログラムの内容からまずは理解を深めていきましょう。
クリエイター収益配分
Xのクリエイター収益配分とは、自分が投稿したポストのエンゲージメントに応じて収益が計算されるプログラムです。ここで大切なのが「エンゲージメントに応じて」という点です。
「インプレッション稼ぎ(インプ稼ぎ)」を目的に、インフルエンサーのポストにリプライをしたポストに溢れていました。しかし、クリエイター収益配分が始まってから「インプレゾンビ」と呼ばれるリプライの多用による迷惑行為が多く、その対策から「エンゲージメント」をもとに収益を計算しています。
実際に、このクリエイター収益配分により、以下の著名人が収益発生した事実を公開しました。
著名人がXのクリエイター収益配分の収益をポストしたのは、インプレッションに基づいた計算です。エンゲージメントに応じた計算方法は非公開ですが、良い反応を集めたポストが評価されると推測できます。
クリエイターサブスクリプション
クリエイターサブスクリプションは、名の通りアカウントの発信に対する月額制のファンクラブです。クリエイターサブスクリプションに加入したユーザーは、以下のような限定コンテンツの閲覧が可能です。
- サブスクライバー専用ポストの閲覧
- サブスクライバー専用スペースの視聴
- サブスクライバーバッジの付与など
※「ライバー」とは:クリエイターサブスクリプションの加入者を指す用語
なお、クリエイターサブスクリプションを提供するアカウントは、選択されたプランや加入者数に応じた収益が発生します。
Xの収益化プログラムは現実的ではない理由
X公式が展開している収益化プログラムは、公式が提供しているだけあり、どこか安心を感じられるでしょう。しかし、Xの収益化プログラムは私個人の見解として「この方法で収益化を目指すのは現実的ではない」と考えています。
なぜ私が、Xの収益化プログラムが現実的ではないと考えているのか、具体的な理由についてお伝えします。
フォロワー数やインプレッションの条件が厳しすぎる
Xの収益化プログラムは、フォロワー数やインプレッションの条件が厳しすぎると感じる点から、現実的ではないと考えています。Xの収益化プログラムを活用した収益化を目指すには、以下の条件を達成している必要があります(一部抜粋)。
- Xの有料プランである「プレミアム」以上の加入
- 過去3ヶ月以内で500万回以上のインプレッションを獲得(広告やプロモーション以外のポスト)
- 500人以上の認証済みフォロワーの獲得(何の認証なのかは明言されていません)
- 18歳以上
- Xの有料プランである「プレミアム」以上の加入
- 3ヶ月以上のアクティブXアカウントの所有
- 過去30日でポストを投稿
- 過去3ヶ月以内で500万回以上のインプレッションを獲得(広告やプロモーション以外のポスト)
- プレミアムサブスクリプションを有するアクティブなフォロワー数が2,000人以上
ここでいう「過去3ヶ月以内で500万回以上のインプレッションを獲得」が、条件面で厳しすぎるのです。
条件達成しようとするとスパム扱いされるリスクがある
Xの収益化プログラムで定められた条件を達成しようと、インプレッションを無理やり上げようとした場合、スパム扱いされるリスクがあります。
スパム扱いされてしまうと、アカウントのシャドウバンが発生したり凍結したりして、Xで培った関係値もゼロになります。
そもそも「過去3ヶ月以内で500万回以上のインプレッションを獲得」を達成しようとした際、1日あたり約5.6万インプレッションが必要です。このインプレッションを達成するには、1日2件で約2.8万、1日3件で約1.9万インプレッションを達成しなければいけません。
1ポストあたりのインプレッション平均を下げようと思い、1日10件以上のポストをすると、約5,600に下がります。しかし、Xのアルゴリズム上、機械的な運用をしていると認識され、スパム扱いされるリスクがあるため、一つひとつのポストに気持ちを込める必要があるのです。
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Xの収益化プログラム以外で収入につなげるための選択肢
X公式が展開している収益化プログラムは、誰でも稼げる手段とは言いにくいため、私は以下の方法で収益化を目指すことをおすすめしています。
いずれもXアカウントを所有しており、ある程度のフォロワーやインプレッションがあれば達成できる収益化の手段なため、順番に深掘りしていきます。
商品やサービスの紹介
企業案件として、自分のXアカウントで商品やサービスを紹介することで収益化する方法が挙げられます。いわゆる「商品紹介」「タイアップ投稿」にあたる方法で、企業からの依頼に対し、自分のXアカウントで商品を紹介することで報酬が発生します。
しかし、企業の多くはフォロワー数の多さやインプレッション、エンゲージメントが高いユーザーに依頼する傾向なため、参入障壁の高さが難点です。
中には「フォロワー数 × 2〜4円/1投稿」「インフルエンサー報酬の10〜30%」のような価格設定を提示している案件も、クラウドサービスサイトで見たことはあります。しかし、安全性のある案件なのかは不透明です。
企業から「弊社の商品を紹介してもらいたい」と声がかかった際は、自分のアカウントと一貫性のある内容かをチェックしましょう。
電子書籍の出版
Xアカウントを活用しつつ、電子書籍を出版して宣伝すると、Xを通じて仲良くなった方が拡散してくれたり購入してくれたりする収益化の方法も挙げられます。
電子書籍の出版は、たしかに「自分が本を書くなんて……」「出版しても誰にも読まれない」などの不安は感じるものです。実際に私も出版する前は同じ不安を抱えていましたが、いざ出版してみると予想を遥かに越える方から拡散・購入してもらえました。
また、Xはコミュニケーションツールとしての活用もできるため「フォロワーを増やさなきゃ」「有益なポストをしなきゃ」と意識しすぎる必要はありません。拡散力を高めるためにフォロワー数やインプレッションなどは必要ですが、5,000フォロワーを超えていても、インプレッションが500以下、というアカウントもよく見かけます。
コミュニケーションが活発なアカウントであれば、電子書籍の出版を通じた収益化と権威性の向上が可能です。なお、以下の記事で具体的な出版方法とXの組み合わせ方を解説しているので、あわせてご覧ください。
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アフィリエイト運用
Xの収益化プログラムを活用しなくても、アフィリエイトへつなげる運用によって収益化は達成します。例えばAmazonアソシエイトで商品を紹介やASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)の活用をしつつ、Xを1つの流入経路に加える方法が挙げられます。
Xは特に、拡散力のあるSNSとして有名なため、ブログを開設していなくても収益化自体は達成できるのです。実際に私は、Xアカウントを用いてAmazonアソシエイトで月に1万円以上の収益化につなげた経験があります。
また、ブログを開設している方は、SNSとSEOの両日で集客効果が見込めるため、アフィリエイトによる収益を、より短い期間で達成できるでしょう。
X運用を通じた収益化で儲からない時の対策
X運用を通じた収益化を達成していたとしても、儲からないと悩んだ際は以下の施策を講じてみてください。
収益化したい方向性に準じたアカウント設計を済ませる
Xでアフィリエイトを含めた収益化を達成したい場合、収益化したい方向性や内容に準じたアカウント設計を済ませておくのがおすすめです。例えばスーツを着たビジネスマンが普段、不動産関連の発信をしている方がいたと仮定しましょう。
このビジネスマンがXアカウントで収益化したい一心で、フォロワーがイメージしない方向性の商品やサービスを紹介し始めると違和感を覚えるものです。
ここで言うアカウント設計とは、ゴールを決めることでもあり「〇〇と言えば〜〜さん」と認知されるような方向性を指します。つまり、何か商品やサービスを紹介するアフィリエイト投稿をした時に、フォロワーが「〜〜さんが紹介するものなら買おう」と思ってもらえるような運用が大切なのです。
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ターゲット層に向けたポストを繰り返す
Xで収益化を達成しようとするなら、アカウント設計で定めたターゲット層に向けたポストを繰り返してファン化した運用を心掛けましょう。稼ぎたい気持ちが先行してしまうと、フォロワーを含めたユーザーは「押し売りされた」と感じてしまい、アンチに反転してミュートやブロックする可能性があります。
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一方でターゲット層を意識したポストを繰り返すことで、商品やサービスを紹介・販売した際に宣伝に協力したり購入したりしてもらえる見込みがあるのです。
なお、収益化を意識するあまり、宣伝ポストを多くするのは、フォロワー獲得を妨げる要因になってしまいます。まずはフォローしてもらえるよう、学びが得られるポストに注力し「またこの人のポストを見たい」と思われる投稿を積み上げていきましょう。
インプレッションやエンゲージメントの高いポストを分析する
インプレッションやエンゲージメントの高いポストの分析は、自分のポストだけでなく競合の分析も実施しましょう。例えば自分のポストでインプレッションやエンゲージメントが高いポストは、収益化につながるポストと組み合わせた際に、収益化を達成する可能性も高めます。
一方で競合がすでに収益化につなげているポストを分析すると、ユーザーからの反応も見えるのが特徴です。特にリプライや引用を見ると、ユーザーの「生の声」が確認できるため、自分のアカウントで発信する際に活かせます。
Xの分析は、競合の数字すべては見えないものの、非公開(鍵)アカウントではない限り、ユーザーの反応が確認できます。収益化につながるポストを投稿した際に、失敗を防ぐためにも競合の分析も実施しましょう。
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まとめ
本記事では、X運用を通じて収益化したい方に向け、X公式が提供する収益化プログラムの仕組みや儲からない時の対策などを解説しました。本記事の内容をまとめると以下の通りです。
Xの収益化を達成するうえで「Xだけで収益化しようとしない」意識が大切です。Xは拡散力のあるSNSなため、ブログ運用を通じてSEOと掛け合わせることで収益化につながる流入経路を増やします。
ただし、Xから遷移するページが相性の悪いデザインだと、ユーザーにストレスを与える可能性があります。
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