記事のタイトルは、SEOにおいて重要な要素です。タイトルの付け方しだいで、記事の検索順位や検索結果でのCTR(クリック率)が大きく変わるからです。この記事では、SEO効果を最大化するタイトルを作るための10のテクニックを解説してきます。
なぜSEOではタイトルが重要なのか?
まずは、タイトルがSEOで重要な理由を掘り下げて解説します。
※10のテクニックを先に知りたい場合は、以下をクリックしてください。
ページを評価するとき、検索エンジンはタイトルを重要視するから
タイトル(titleタグ)は、検索エンジンがページを評価するときに重要視している要素です。
特に重要なのがキーワードです。特定のキーワードで上位表示を狙うとき、そのキーワードがタイトルに含まれているかいないかで、検索順位は大きく変わってきます。
たしかに、ひと昔前に比べれば、titleタグの重要性が下がっているのは事実です。Googleの技術が進化したことで、titleタグにキーワードが含まれていなくても、特定のキーワードで上位表示することがあるからです。
ただそれでも、上位表示を狙うキーワードをタイトルに含めることは、依然として重要かつ効果的なSEO施策です。
Googleのアルゴリズムは、まだ完璧ではありません。キーワードなしにページを適切に評価することは、いまだ困難であり、現時点ではtitleタグにキーワードを含めることがセオリーです。
タイトルが魅力的でないと検索結果でクリックされないから
タイトルは検索順位だけでなく、検索結果(Serps)でのCTR(クリック率)にも影響します。タイトルが魅力的でないと、せっかく上位表示してもクリックされづらくなり、本来獲得できるはずの検索流入を逃してしまいます。
魅力的でないタイトルとは、たとえばSEOキーワードをただ羅列しただけのタイトルや、利点(ベネフィット)が伝わらないタイトル、複雑で難解なタイトルなどです。
しかし、クリックを誘発する魅力的なタイトルであれば、たとえ検索順位が1位でなくても、検索ユーザーの注意を引くことは十分に可能です。
実際、検索ユーザーは必ずしも1位のページだけをクリックするわけではなく、検索結果をザッとスクロールして、自分のニーズに一番フィットしたタイトルのページをクリックします。
「1ページ目の1〜3位でなければ意味がない」 といわれることもありますが、ページのタイトルが魅力的であれば、それ以降の順位でも検索流入を稼げます。
設定するキーワードによって検索流入が大きく変わるから
タイトルを考えるとき、SEOで上位表示を狙うキーワードを含めますが、選定するキーワードによって検索流入が大きく変わります。極端な話、だれも検索しないキーワードをタイトルに含めて、そのキーワードで上位表示しても、検索流入はほとんどありません。
タイトルに含めるキーワードは、実際に検索されていて、ある程度の検索ボリュームがあるものを選定する必要があります。その際、GoogleキーワードプランナーやAhrefsなどのキーワードツールが役に立ちます。
各ツールの詳細な使い方は、以下の記事をご覧ください。
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SEO効果を最大化するタイトルを作る10のテクニック
ここからは、SEO効果を最大化させるためのタイトル作成テクニックを10個、ご紹介します。
- 1コンテンツ1キーワードを徹底する
- ロングテールキーワードを含める
- キーワードの近接度や語順は気にしない
- 可能であればキーワードを先頭に配置する
- 34文字程度を目安にする
- ベネフィットを伝える
- 機能性を含める
- 簡便性を含める
- 超具体的にする
- 同じタイトルを使いまわさない
それぞれ、解説していきます。
1. 1ページ1キーワードを徹底する
タイトルに含めるキーワードは、1ページ1キーワードを徹底します。
複数のキーワードを詰め込めば、たくさんのキーワードで上位表示すると思うかもしれませんが、各キーワードへの評価が分散するのでオススメしません。
この記事であれば、「SEO タイトル」というメインキーワードを1つだけ設定しています。上位表示を狙うために、「SEO タイトル」というキーワードに評価を集約させたいからです。
2. ロングテールキーワードを含める
1ページ1キーワードの徹底、という話をしましたが、メインキーワードに関連するロングテールキーワードは、タイトルに複数含めて問題ありません。
メインキーワードと同じ検索意図をもつロングテールキーワードであれば、評価分散のリスクはありません。この記事でいえば、「seo タイトル 付け方」 というロングテールキーワードをタイトルに入れています。
「SEO タイトル」と「SEO タイトル 付け方」は、どちらも検索ユーザーのニーズが同じなので、お互いにバッティングしません。
であれば、1記事でまとめて対策したほうが効率的ですし、上位表示するキーワードが増えることで検索流入も最大化できます。
ロングテールキーワードはツールで探す方法が便利です。以下の記事で、オススメのキーワードツールをご紹介しているので、チェックしてみてください。
キーワード選定作業が捗る、おすすめのSEOキーワードツールを5つご紹介します。 Ahrefs(エイチレフス) Googleキーワードプランナー Keyword Tool ラッコキーワード Googleトレンド これら5つのツールは、SEOのプロも現場で使っている...
3. キーワードの近接度や語順は気にしない
ひと昔前は、キーワードの近接度や語順が検索順位に影響することもありましたが、いまはほとんど気にしなくても大丈夫です。
「SEO タイトル」 というキーワードであれば、「SEO」 と「タイトル」 、それぞれの単語の距離が離れていても、あるいは単語の順番が逆でも、問題ありません。
上位表示しているページのタイトルを見ても、近接度や語順を厳密に守っているものは少ないです。
Googleの技術は進化しているので、キーワードの近接度や語順はもはや過去の概念になっています。近接度や語順よりも、日本語として自然かどうかを意識すれば大丈夫です。
4. 可能であればキーワードを先頭に配置する
タイトルのキーワードは、できれば先頭(左側)に配置します。先頭に配置する = SEO効果が上がる、というわけではありませんが、クリック率に影響する可能性があるからです。
検索結果を眺めるユーザーの注意力はそれほど高くありません。じっくりタイトルを読むわけではなく、パッと見で「これは自分に関係あるのか、ないのか」 という判断をします。
そしてその判断に大きく関わるのが、検索キーワードです。能動的に検索キーワードを打ち込んで検索している以上、検索ユーザーはそのキーワードを無意識的に探そうとします。
そのとき、検索キーワードがタイトルの先頭にあれば、検索ユーザーの注意を引きやすくなるというわけです。
5. 34文字程度を目安にする
タイトルの文字数の目安は34文字前後です。検索結果に表示されるタイトルは、34文字程度の幅がMAXだからです。それ以降は見切れてしまいます。
また、無理に34文字に届かせようとする必要はありません。20文字で伝わるなら、20文字で構いません。
6. ベネフィットを伝える
ベネフィットとは、記事を読むことで得られる利点のことです。
○○○が解決する
○○○が改善する
○○○ができるようになる
○○○がすべてわかる
○○○が手に入る
「記事を読むかどうか」を人が判断する基準は、その記事が自分(閲覧者)にとって役に立つかどうかだけです。「これは自分にとって役に立つ」ということを検索ユーザーが認識すれば、タイトルをクリックして本文を読もうとしてくれます。
7. 機能性を含める
機能性とは「記事がどんな機能をもっているのか」ということです。少しわかりづらい概念だと思うので、実例をお見せします。
ペルソナシートの書き方完全解説!Word・PDFのサンプル付き(ダウンロード可)
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それぞれ、「サンプルをダウンロードできる」 「レシピ20個を一気に見れる」 「記事を書いたあとのチェックリストとして活用できる」 といった機能を備えていることが明確にわかるタイトルになっています。
これが機能性をアピールするということです。以下のようなタイトルに比べて記事内容をイメージしやすいため、訴求力が上がります。
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8. 簡便性を含める
「〜の5ステップ」「〜をする7つの方法」「たった3日で」といったフレーズをタイトルに盛り込むと、簡単に実践できそうな印象になります。
5つのステップや7つの方法さえ知れば、結果が出せるかもしれない
たった3日で、悩みが解決できるかもしれない
この記事でいえば、「10のテクニック」 というフレーズが簡便性のパーツです。10個のテクニックだけ知っておけば、SEOに強いタイトルが作れるということを暗に伝えています。
9. 超具体的にする
タイトルは具体的であればあるほど、見る人の興味を引き、クリックを誘発しやすいです。たとえば、この記事のタイトルが「SEOのタイトルの付け方」 という曖昧なものだったら、あまり興味を引けないはずです。
タイトルの具体性を増すには、以下のような要素を盛り込むことをオススメします。
- 具体的な数字(7つの方法など)
- ターゲットを特定する単語(○○○のための、○○○向け)
- シチュエーションを表す単語(○○○したとき)
また、先ほど解説したベネフィットや機能性を含めることも、タイトルの具体性を増すために有効です。
10. 同じタイトルを使いまわさない
SEOの観点からは、複数のページで同じタイトルを使いまわさないほうがいいです。完全に同じでなくても、たとえば「前編」「後編」といったフレーズだけが異なるタイトルは、重複コンテンツ扱いになる可能性があるからです。
また、「○○○を成功させる方法 その1」 のようなシリーズもののタイトルは、ページ内容を把握しづらいので、CTRも下がりやすいです。
可能な限り、各ページ固有のオリジナルタイトルを設定することを推奨します。
まとめ
最後に、10個のテクニックをまとめておきます(クリックで、各見出しに移動します)。
- 1コンテンツ1キーワードを徹底する
- ロングテールキーワードを含める
- キーワードの近接度や語順は気にしない
- 可能であればキーワードを先頭に配置する
- 34文字程度を目安にする
- ベネフィットを伝える
- 機能性を含める
- 簡便性を含める
- 超具体的にする
- 同じタイトルを使いまわさない
10個のテクニックを意識すれば、上位表示を達成したり、検索結果におけるCTRを上げたり、SEOの効果を最大化したタイトルを作ることができます。ぜひ、実践してみてください。
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