noteやBrainで有料記事を売ると、売上から手数料が引かれます。10,000円の記事なら、手元に残るのは8,550〜8,800円ほど。
1本だけなら気にならない差ですが、毎月売れるようになると、年間で10万円以上の違いになることもあります。
本記事では、note・Brain・Tips・Substackの手数料を公式の案内をもとに比べ、自分のWordPressサイトで売った場合と、手取りがどれくらい変わるのかを計算しました。
10,000円の記事で比べると
まず結論から。10,000円の有料記事が1本売れたとき、手元に残る金額は次のとおりです。

| 販売先 | 引かれる手数料 | 手元に残る金額 |
| note | 事務手数料5%(カード決済)+プラットフォーム利用料10% | 8,550円 |
| Tips | 販売手数料14% | 8,600円 |
| Brain | 販売手数料12% | 8,800円 |
| 自分のサイト (Stripe決済) |
カード決済手数料3.6% | 9,640円 |
※振込・出金のたびにかかる手数料は含めていません。手数料は2026年10月時点の各サービスの公式案内によるものです。
プラットフォームで売ると、売上の12〜15%前後が引かれます。自分のサイトで売る場合に引かれるのは、決済サービス(Stripe)の手数料だけです。
各サービスの手数料
note
noteの手数料は、「事務手数料」と「プラットフォーム利用料」の2段階です。
事務手数料は、読者が使った決済手段によって変わります。
| 決済手段 | 事務手数料 |
| クレジットカード | 5% |
| 携帯キャリア決済 | 15% |
| PayPay | 7% |
| Amazon Pay | 7% |
| PayPal | 6.5% |
| noteポイント | 10% |
プラットフォーム利用料は、売上から事務手数料を引いた金額にかかります。有料記事・有料マガジン・メンバーシップは10%、定期購読マガジンは20%です。
10,000円の記事がクレジットカードで買われた場合は、事務手数料500円とプラットフォーム利用料950円で、手数料は1,450円。キャリア決済で買われると、手数料は合計2,350円になります。
売上を受け取るときは、1回につき270円の振込手数料がかかります。
参考:コンテンツを販売する際に引かれる手数料(noteヘルプセンター)
Brain
Brainの販売手数料は、販売価格の12%です。公式の手数料体系に載っているのは、この12%と出金手数料だけです。決済手段はクレジットカードに対応しています。
Brainの特徴は、購入者が記事を紹介して報酬を受け取れる「紹介機能」です。紹介報酬の率は販売者が決めます。たとえば紹介報酬を20%にした記事が紹介経由で売れると、12%と20%が引かれ、販売者の取り分は68%になります。
出金は1回につき250円(税抜)の手数料がかかり、売上は販売から30日以上たってから出金できます。また、記事は販売前に審査があります。
Tips
Tipsの販売手数料は、売上の14%(税込)です。
出金のときは、1回につき550円(有料のプラス会員は330円)の振込手数料がかかります。利用規約では、このほかに金融機関の振込手数料も差し引かれるとされています。
参考:利用規約(Tips)
Substack
Substackは、ニュースレターを有料の定期購読で配信するサービスです。記事を1本ずつ売る形ではなく、月額・年額の購読で収益を得ます。
手数料は購読料の10%。これとは別に、決済サービスStripeの手数料がかかります。日本のStripeアカウントの場合、カード決済の3.6%と、定期課金の手数料0.7%(Stripe Billing)です。合わせると、1回の支払いあたり約14.3%になります。
画面やサポートは英語が中心なので、日本の読者向けには少し使いにくいかもしれません。
参考:How much does Substack cost?(Substack)
自分のWordPressサイト(Stripe)
自分のサイトで売る場合は、決済サービスの手数料だけがかかります。Stripeなら、日本のカード決済は1回あたり3.6%です。
10,000円の記事なら引かれるのは360円で、9,640円が残ります。定期購読(サブスク)で売る場合は、Stripe Billingの0.7%が加わり、合計4.3%です。
参考:料金体系(Stripe)
月10万円売れたら、年間でいくら違うか
1本ごとの差は1,000円前後でも、売れる本数が増えると差は大きくなります。
10,000円の記事が毎月10本(月10万円)売れて、月に1回売上を受け取る場合で計算してみます。
| 販売先 | 毎月の手取り | 1年間の手取り |
| note(カード決済) | 85,230円 | 1,022,760円 |
| Tips | 85,450円 | 1,025,400円 |
| Brain | 87,725円 | 1,052,700円 |
| 自分のサイト(Stripe) | 96,400円 | 1,156,800円 |
※noteは振込手数料270円、Tipsは550円、Brainは275円(税込)を月1回引いた金額です。
noteと自分のサイトでは、1年で約13万円の差になります。Brainと比べても、約10万円です。
定期購読(サブスク)の場合
月額1,000円の購読プランに、100人が加入している場合も計算しました。
| 販売先 | 毎月の手取り | 引かれる手数料 |
| note 定期購読マガジン | 76,000円 | 事務手数料5%+利用料20% |
| note メンバーシップ | 85,500円 | 事務手数料5%+利用料10% |
| Substack | 85,700円 | 10%+Stripe 3.6%+0.7% |
| 自分のサイト(YOMERU Pro) | 93,720円 | Stripe 3.6%+0.7%、Pro利用料1,980円 |
※振込・出金の手数料は含めていません。決済はすべてクレジットカードの場合です。
自分のサイトで定期購読を売るには、後で紹介する「YOMERU Pro」(月額1,980円)を使います。その利用料を引いても、noteのメンバーシップより月8,000円ほど多く残ります。
YOMERU Proの利用料を払っても得になるのは、年間売上いくらから?
売上が少ないうちは、YOMERU Proの利用料のほうが重くなります。noteのメンバーシップ(手数料15%)と比べて、どこで逆転するかを計算しました。自分のサイトの手数料は、上の表と同じStripe 3.6%+0.7%(合計4.3%)です。
損益分岐の年間売上 = YOMERU Proの年間利用料 ÷(15% − 4.3%)
| YOMERU Proの支払い方 | 年間の利用料 | 損益分岐の年間売上 | 月額1,000円の購読なら |
| 年額プラン | 18,000円 | 約16万8,000円 | 15人から |
| 月額プラン | 23,760円(1,980円×12か月) | 約22万2,000円 | 19人から |
年間売上がこの額より少ないうちはnoteのほうが手元に多く残り、超えるとYOMERU Proのほうが多く残ります。年額プランにすると、月額プランより約5万円低い売上から得になります。
自分の購読料と会員数で試したいときは、YOMERU Proの販売ページの売上シミュレーターが使えます。
手数料だけで選ばないほうがいい理由
ここまでの数字だけを見ると、自分のサイトで売るのが一番です。ただ、プラットフォームの手数料には、集客の費用も含まれています。
- note:note内の検索やおすすめから、まだ自分を知らない読者が記事を見つけてくれる
- Brain・Tips:紹介機能で、ほかの人が記事を宣伝してくれる
- 自分のサイト:読者は自分で集める必要がある(検索、SNS、メルマガなど)
読者がまだいない段階なら、noteなどで売ってみて、どんな記事が売れるのかを確かめるのも一つの方法です。
一方で、検索やSNSから読者が来ているサイトがあるなら、そこで売ったほうが手元に多く残ります。購入者の情報が自分のサイトに残るので、次の記事の案内もしやすくなります。
プラットフォームの規約変更や手数料の改定に左右されないことも、自分のサイトで売る利点です。
自分のWordPressサイトで記事を売る方法
WordPressで記事を売るなら、TCDが無料で提供しているプラグイン「YOMERU」が使えます。
- 記事の編集画面で価格を入れるだけで販売できる
- 決済はStripe。YOMERU自体の手数料はかからない
- 購入者用のマイページがあり、買った記事をいつでも読み返せる
- 公開済みの記事も、あとから有料にできる
- TCD以外のテーマでも使える
YOMERUの導入方法や使い方は、こちらの記事で解説しています。
「ブログ記事を販売したい」 「書くことを収益化したい」 WordPressはもともとブログやコンテンツを発信するためのシステムとして広く利用されており、広告やアフィリエイトによる収益化も一般的です。 一方で、「書いた記事そのものを販売したい」と考える方もいるでしょう。 そこで便利...
定期購読で売りたい場合は、拡張プラグイン「YOMERU Pro」を追加します。複数の購読プランや無料トライアル、新着記事の通知メールなどが使えるようになります。
「毎月、安定した収益を得たい」 「単発の記事販売だけでなく、継続的な収益源をつくりたい」 WordPressの投稿記事をそのまま有料コンテンツとして販売できるプラグイン「YOMERU」。無料版でも、記事単位の有料販売やStripe決済連携など、収益化に必要な基本機能はひと通り揃っています。 ...
なお、自分のサイトで有料記事を売るときは、特定商取引法に基づく表記などのページも必要です。こちらの記事のテンプレートを使うと、すぐに用意できます。
WordPressでは、有料コンテンツを販売できます。 サイト内に決済フォームを設置したり、WooCommerceテーマでネットショップを運営したり、有料記事販売機能を利用するなど。販売手段はいろいろあります。 ただ、オンライン上で有料コンテンツを販売するためには、法的にサイト上に用意す...
まとめ
有料記事の手数料を比べると、次のようになりました。
- note・Brain・Tipsでは、売上の12〜15%前後が手数料として引かれる
- 自分のサイトでStripeを使う場合は3.6%(定期購読は4.3%)
- 月10万円売れると、noteと自分のサイトで年間約13万円の差になる
- プラットフォームには集客の力があるので、読者が集まっているかどうかで選ぶ
すでに読者が来ているサイトがあるなら、まずは1本、YOMERUで売ってみるのがおすすめです。
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