アフィリエイトで稼ぐには最低100記事とよく言われますが、本当でしょうか?

たしかに、成果を出すために一定の記事数は必要です。ただ、100記事という基準にこだわる必要は必ずしもないと思います。少ない記事数でもアフィリエイトで稼ぐことは可能です。

アフィリエイトの100記事必要説の根拠

まず、「アフィリエイトでは最低100記事必要」という説の根拠を見ていきましょう。
だいたい、以下の3つがあると考えています。

  • 100記事くらいインデックスされないと検索エンジンからまともに評価されない
  • 関連キーワードを網羅するには100記事は必要
  • 100記事書けば、記事作成に慣れてコツがわかってくる

納得できる部分はたしかにあるのですが、根拠として少し弱いと思います。

100記事ないと検索エンジンから評価されない?

検索エンジン(主にGoogle)は、記事のインデックス数だけでサイトの評価を決めているわけではありませんし、「100記事以下のサイトは評価しない」というフィルターが存在するわけでもありません。

小規模(記事数が10〜30程度)でも上位表示して、アクセスを多く集めているサイトは世の中にたくさんあるので、最低100記事という数字に、そこまで強い根拠はないでしょう。

関連キーワードを網羅するには100記事必要?

関連キーワードにしても、100キーワード分も網羅する必要があるのかどうか?という、そもそも論で考えるべきです。

これはサイトの性質や運営方針にもよりますが、ジャンル特化型のアフィリエイトサイトの場合、100キーワードも網羅する必要はないと思います。

ツールで抽出した関連キーワードを同じ検索意図(ユーザーニーズ)ごとに整理・分類して、検索ボリュームの大小やコンバージョンへの近さで優先順位を付けていけば、対策すべきキーワードはある程度の数に絞られてくるからです。多くても50キーワードもあれば、大抵のジャンルでは事足ります。

記事をたくさん書けばコツが掴める?

記事作成のコツに関しては、記事を書いた本数というよりも、頭を使って試行錯誤しているかどうか?という部分が大きいでしょう。振り返りをせず、ただがむしゃらに記事を書き続けても、上位表示の法則や成約のコツは掴めません。

  1. まずは正しい情報を仕入れる(優秀なアフィリエイトサイトの記事などを参考にする)
  2. その情報をもとに記事を書いてみる
  3. 検索順位や広告のクリック率などの結果をもとに、記事の良し悪しを分析する
  4. 分析で得た仮説をもとに、次の記事を書いてみる
  5. 3〜4を繰り返す

といったプロセスを踏まずに記事を書き続けても、なかなか上達はしないでしょう。

大量の記事がないと稼げないというイメージがアフィリエイトにはありますが、必ずしも、記事数がすべてではありません。100記事以下でも成果を出せることはあります。

少ない記事数で成果を出せることもある

少数の記事で成果を出せるかどうかは、運営するサイトの性質にもよります。

雑記ブログであれば、たしかに大量の記事が必要になりますが、ジャンル特化型のアフィリエイトサイトは少ない記事数でも大丈夫です。特にランキング・比較サイトであれば、以下のような5〜10ページ程度のサイト構成でも上位表示を狙えます。

  • TOPページ(ランキング・比較コンテンツ)
  • 個別ページ×5〜10程度(商品の評判・口コミのレビューコンテンツ、体験談など)

サイト構造・設計の例

余計なコンテンツがなく、ランキング・比較と個別の商品の評判・口コミレビュー記事だけに絞っているので、検索エンジンから「これは○○○に関するサイトなんだな」と認識されやすくなります。

キーワードの重複やコンテンツのカニバリも限りなくゼロになるので、評価を落とすリスクも小さくなります。小規模サイトなので問題点の発見や修正も容易です。

検索順位データ

こちらは、TOPページ含めて全7ページ程度の小規模ランキング・比較サイトの検索順位データです。新規ドメインで被リンクなし、かつ運用2ヶ月程度という、一般的にはかなり厳しい条件ですが、「○○○ 口コミ」「○○○ 評判」などのコンバージョンに近いキーワードで徐々に順位を上げています。

100記事書いて成果が出るパターン・出ないパターン

上記で小規模サイトの事例をお見せしましたが、100記事を書くこと自体は別に悪いことではありません。ただ、100記事を書いても成果を出せる人と出せない人がいるのも事実なので、成果が出るパターンと出ないパターンを知っておく必要があります。

成果が出るパターン

大前提として、キーワード選定がきちんとできていること。これが非常に重要です。

  • 検索需要がある
  • コンバージョンに近い
  • サイトのテーマと関連性のある

​​
このような視点で適切なキーワードを選ぶ必要があります。また、同じような記事を作ってしまうと重複コンテンツにより検索エンジンからの評価を落とすので、キーワード重複がないことも重要です。

記事作成に関しては、検索意図を押さえることが重要です。キーワードのニーズを的確に捉えた記事を作ることで、検索エンジンから評価され、上位表示しやすくなります。

このような点を意識できていれば、記事数が増えるに連れて、アクセスも順当に伸びていく傾向にあります。

成果が出ないパターン

100記事書いても成果が出ないパターンは、上記の真逆になります。つまり、キーワード選定や検索意図の把握ができていないパターンです。

キーワードに関しては、サジェストキーワード全網羅的な思考で記事を量産していると、まず成果は出ません。検索意図が同じ関連キーワードは、ひとまとめに整理・分類して記事を書かないと、キーワード重複・コンテンツカニバリの問題が必ず起こるからです。

サジェストキーワード

サジェストキーワードを片っ端から網羅しようとして記事を量産すると、
必ずキーワード重複・コンテンツカニバリの問題が起こり、流入が伸び悩む

ツールで抽出した関連キーワードを上から順に書いていく手法は昔なら有効でしたが、現在では避けたほうがいい手法です。

単語は違っても、検索意図(ユーザーニーズ)が同じキーワードが必ず存在するので、それらのキーワードはひとまとめに対策する必要があります。たとえば、「オンライン英会話 おすすめ」と「オンライン英会話 比較」は同じ検索意図です(実際に検索すればわかります)。

同じ検索意図のキーワードで別々に記事を書くと、検索エンジンから評価されづらくなり、検索順位が低迷します。結果として、記事を増やせば増やすほどアクセスが減っていくという現象が起きるわけです。

あとは、自分が書きたいことをただ書いているというパターンも、成果が出ない典型です。

PPCアフィリエイトは別ですが、ほとんどのアフィリエイトサイトは自然検索からの流入が大きな柱になります。Googleなどの検索エンジンで上位表示してアクセスを稼ぐには、キーワードの検索意図を押さえることは絶対条件です。検索者の悩みや欲求と関係のないことを書いてもアクセスは増えませんし、成約もしないでしょう。

まとめ

まとめると、キーワード選定やサイト設計がきちんとできている状態であれば、記事数とアクセスは比例しますが、そうでない状態でいくら大量の記事を書いても、ほとんど成果は期待できないということです。100記事書いてもアクセスほぼゼロということも普通に起こり得ます。

検索流入データ

サイト設計やキーワード選定をせず、とりあえず記事を書き続けたサイトのデータ。100本近く記事を書いても、アクセスはほぼゼロ

アフィリエイトは気合いや根性だけではどうにもなりません。記事をたくさん書くにしても、キーワード選定やサイト設計を緻密にやってからにしましょう。

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