Webマーケティングには多くの用語や概念が登場し、初めて学ぶ方には難しく感じられることも多いです。
当記事では、初心者の方にも理解しやすいように、基本的な用語をわかりやすくまとめました。基本用語を押さえるだけでも全体の理解が深まり、マーケティングツールも効率的に使えるようになります。
広義のマーケティング用語
まずは、Webマーケティングに限らず、マーケティングの土台となる基本用語をご紹介します。
ターゲティング
狙うべき顧客層を絞り込むこと。年齢・性別・地域・趣味などの条件で「誰に届けるか」を明確にします。
セグメンテーション
顧客全体をいくつかのグループに分類すること。ターゲティングの前段階として使われます。
ポジショニング
競合と差別化しながら、自社や自社商品(サービス)の立ち位置を決めること。価格、品質、ブランドイメージなどをどう見せるかが重要です。
ペルソナ
ターゲットの中でも「典型的なユーザー像」を詳細に描いたもの。年齢・職業・ライフスタイル・悩みなどまで設定します。

成果につながるマーケティングを行うため、読まれる記事を書くためにはターゲット設定が重要になります。ターゲットが絞り込まれていないと、発信するメッセージもぼやけたものになってしまい、ユーザーの胸には響かないでしょう。かといって、絞り込んだターゲットがずれたものであれば、ピント外れの情報を届けることにな...
カスタマージャーニー
ユーザーが商品やサービスを知り、興味を持ち、購入に至るまでの一連の流れを指します。顧客の視点に立って、各所で最適なコミュニケーションを設計することが重要です。
ファネル
ユーザーが商品やサービスを知り、購入に至るまでの過程を段階的に可視化したものです。カスタマージャーニーに似ていますが、マーケター視点で進捗や課題を把握し、施策を最適化するために使います。
Webサイト関連
使いやすさやユーザーの行動を理解するために、Webサイト運営に関連する用語を紹介します。
UI・UX
それぞれ下記の略語です。
- UI:ユーザーインターフェース
- UX:ユーザーエクスペリエンス
UIは見た目や操作性、UXは使って得られる体験や満足度を指します。
CTA(Call To Action)
訪問者に行動を促すボタンやリンクのこと。「資料請求はこちら」「今すぐ申し込む」など、明確な指示を出す要素です。
LP(ランディングページ)
広告や検索から最初に訪れる専用ページのこと。訪問者に特定のアクション(購入・登録など)を促す目的で作られます。

ネット集客・オンラインビジネスに欠かせないランディングページですが、ポイントをおさえないと、うまく機能しません。 そこで今回は、 「そもそもランディングページとは?」 「ランディングページの目的は?」 「ランディングページは必要なの?」 「おさえておくべきポイントは?」 といった...
ヒートマップ
Webページ上で「どこがよく見られたか」「どこがクリックされたか」を色で可視化したグラフのことです。

「サイトやページのどこがクリックされているのか。」 「ユーザーはどのエリアに興味を持っているのか。」 実用的なサイトを運営したいなら、こういった情報が非常に重要になります。そこで便利なのが次のような「ヒートマップ」です。 色の変化で、ユーザーがどこに興味を持っているのかわかりま...
直帰率・離脱率
- 直帰率:最初の1ページだけ見て帰った人の割合
- 離脱率:そのページで離れた人の割合
Web広告関連
Web広告にはいろんな種類があります。ここには広告運用に関する基本用語をまとめています。
リスティング広告
検索エンジンの検索結果に表示される広告のこと。ユーザーが特定のキーワードを検索した際に連動して表示され、クリック課金型が主流です。

多くのアフィリエイトプログラムには、リスティング禁止のルールが設定されています。 当社がやっているTCDアフィリエイトではリスティング広告は禁止していないのですが、大手企業・メーカーほど禁止しています。 そもそもなぜ、リスティングは禁止されているのでしょうか?それについてわかることを書い...
ディスプレイ広告
Webサイトやアプリの広告枠に画像や動画、テキストで表示される広告のこと。一般的にバナーとも呼ばれ、視覚的に目立つため認知拡大に効果的です。
リターゲティング
一度Webサイトを訪れたユーザーに対して、その後別のサイトやSNS上で再び広告を表示し、再訪や購入を促す広告手法です。
「なんで欲しいものに関する広告ばかりが出てくるんだろう」というシーンがありますよね。まさにそれがリターゲティングです。
インプレッション
広告やコンテンツがユーザーの画面に表示された回数を指します。クリックの有無にかかわらず、表示されるたびにカウントされます。
CPC(クリック単価)
Cost Per Clickの略で、1クリックごとの広告費のこと。CPCは「広告費 ÷ クリック数」で平均単価として確認できます。
CPM(インプレッション単価)
Cost Per Milleの略で、Milleはラテン語で1,000を意味します。つまり、広告が1,000回表示されるごとにかかる費用のこと。主にディスプレイ広告やSNS広告で使われる課金形式です。
コンテンツマーケティング
Web集客に欠かせないコンテンツマーケティング。こちらで関連する基本用語を解説します。
キーワード
ユーザーが検索エンジンに入力する言葉やフレーズのこと。ターゲットが使いそうなキーワードを選び、コンテンツに適切に盛り込むことで、SEO面でも有利に働きます。
キーワードには「ビッグキーワード(検索数が多い)」と「ロングテールキーワード(具体的で検索数は少なめ)」があり、目的に応じて使い分けることも重要です。

オウンドメディアは、長く続けることで記事が蓄積され検索エンジンでの上位表示が可能となります。コンテンツが評価されて上位表示されると集客も期待できるようになります。それでは、オウンドメディアのSEO施策は具体的には何をすれば良いのでしょうか。有効なのはロングテールSEOです。ロングテールSEOから始め...
クローラー・インデックス
クローラーは検索エンジンのロボットのことです。Webサイトの情報を収集し、収集した情報はインデックス(検索エンジンのデータベース)に登録され、検索結果に表示されるようになります。
WordPressサイトの場合は、こんなプラグインを使って瞬時にインデックスさせることもできます。

2021/03/11*情報を更新いたしました。 新規WEBサイトの立ち上げや、新しい記事を投稿した際、Googleの検索エンジンにインデックスされるまでには時間がかかります。同じような内容の記事がある場合、Googleは先にインデックスした方を優先します。そんな時、瞬時にクローラーにインデック...
メタディスクリプション
検索結果ページでタイトルの下に表示される説明文のこと。ページ内容の要約として表示され、ユーザーがクリックするかどうかの判断材料になります。

ディスクリプションとは、検索結果で、ページタイトルの下に表示される説明文のことです。 ディスクリプションの正式名称は、meta description(メタ ディスクリプション)といいます。3種類のmetaタグ(title、description、keyword)のうちの1つです。 ...
SEO(検索エンジン最適化)
検索エンジンで自社サイトやページを上位に表示させるための施策のこと。テクニックに捉われず、ユーザーが検索しやすいように、コンテンツやサイト構造を整えていくことが大事です。

ここでは、SEOの基礎・本質の習得に役立つ、オススメの書籍を5つご紹介します。 記事でご紹介している5つの書籍を読めば、検索エンジンの仕組みやキーワード選定のコツ、SEOライティング技術やコンテンツ作成方法など、SEOに必要な知識は一通りマスターできます。 少し古い書籍もありますが、考え方自...
LPO(ランディングページ最適化)
広告や検索から訪れたユーザーが最初に見るランディングページ(LP)を改善し、問い合わせや購入などの成果を増やすための施策です。デザインや内容を工夫して、訪問者の行動を促します。

検索エンジンや広告をクリックしたユーザーが、最初に辿り着くページをランディングページ(LP)と言います。 本稿ではLPのコンバージョン率を最適化(LPO)する際に確認するべき、ストーリー性とブラッシュアップするときに注目するべき要素について考えていきます。 LPOとは LPOとは、...
MEO(マップエンジン最適化)
Googleマップなどの地図検索で、自社の店舗や施設が上位に表示されるように情報を最適化する施策です。店舗情報の登録やクチコミ管理などを行い、地域の顧客の目に留まることを目指します。

MEO(Map Engine Optimization)とは、ローカル検索やGoogleマップにおける店舗情報の掲載順位を上げる施策のことです。MEOはローカルSEOとも呼ばれており、地域に特化したSEOのことだとお考えください。 本記事では、MEOの基礎知識から、順位を上げるための具体的なノ...
LLMO(大規模言語モデル最適化)
大規模言語モデル(LLM)。いわゆるAIが正確に情報を理解・活用できるようにコンテンツを最適化する施策です。検索エンジンだけでなく、AIとの対話や回答生成で自社の情報を的確に伝えるために重要です。

AI検索時代の昨今は、従来のSEO対策だけでは検索環境に対応しきれないフェーズに突入しています。 自身が運営するWordPressサイトをAIに正しく判断してもらうには、大規模言語モデルを最適化するためのLLMO対策が必要です。 この記事では、LLMOの基本とWordPressで簡単にL...
E-E-A-T
E-E-A-Tとは、検索エンジンが評価基準として重視する以下の頭文字を取ったものです。
- Experience(経験)
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
いずれも質の高いコンテンツ作りに欠かせないポイントです。

この記事では、SEOにおけるE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)という概念を解説します。 E-E-A-TはGoogle検索品質評価ガイドラインでも言及されており、検索順位に大きな影響を与えるものです。サイト運営者なら無視できない重要概念なので、正しく理解しておきましょう。 以前...
SNSマーケティング
ユーザーと交流できるSNSマーケティング。よく使われる基本用語を紹介します。
アルゴリズム
SNSに限らず、検索エンジンなどが、どの投稿や情報を優先して表示するかを決める仕組みのこと。ユーザーの興味や行動履歴をもとに、自動で内容が最適化されます。
どれだけ良い投稿でも、アルゴリズムに評価されないと届きにくくなるため、仕組みの理解が重要です。
反応の多い投稿は、ソーシャルリスニングとしても活用できます。

「顧客の声を拾いたい。」ビジネスの活動において、アンケートを取るという行為は日常的に行われているマーケティングのうちのひとつかと思います。 SNSが発達した現代では、アンケートのように企業側が耳を傾けるだけでなく、自然発生的にWeb上に顧客の声が広がりやすい環境が整っています。企業側がSNSで...
エンゲージメント
SNSなどでユーザーが投稿に反応することを指します。いいね、コメント、シェア、保存など、投稿を見た人が起こした何らかのアクション全般を含みます。
エンゲージメントが高いほど、ユーザーとの関係が強く、投稿が届いている証拠といえます。
インフルエンサー
SNSなどで多くのフォロワーを持ち、投稿内容が大きな影響力を持つアカウントのことです。フォロワーの信頼を集めており、紹介した商品やサービスが購入されたり、話題になったりすることがあります。
企業がインフルエンサーに商品を紹介してもらう「インフルエンサーマーケティング」も一般的になっています。
オーガニック投稿
広告ではなく、自然に投稿されたSNSのコンテンツのこと。フォロワーに無料で届けられる投稿ですが、ちゃんとユーザーの目に入るかどうかはフォロワー数やアルゴリズムに左右されます。
UGC
ユーザーによって作られたコンテンツのこと。たとえば、SNSの投稿・レビュー・写真・動画など、企業ではなく一般ユーザーが発信した内容を指します。UGCはリアルな声として信頼されやすく、企業の宣伝よりも影響力がある場合もあります。
当然、商品のクチコミなどもUGCに含まれます。クチコミサイトがつくれるWordPressテーマなどもありますので、ご興味のある方はご覧ください。

インターネット上では、クチコミは重要なコンテンツになります。 ネットで商品を買う前に、クチコミや評価を事前に調べる方も多いのではないでしょうか? クチコミというと、食べログやホットペーパーが浮かぶ人も多いと思いますが、ネット上には広範囲の業種でクチコミサイトが存在します。それだけ、クチコ...
効果測定・分析
マーケティングの成果を把握し、改善を重ねるためには数値の理解が必須です。CVやROIなど、成果を測るための基本用語をまとめました。
CV(コンバージョン)
Webサイトや広告で設定した「目的のアクション」が実行されることを指します。たとえば、商品購入や資料請求、会員登録などがコンバージョンの例です。
こういったCVを増やすことが、Webマーケティングの大きな目的の一つです。
CVR(コンバージョン率)
Webサイトや広告を訪れたユーザーのうち、実際にコンバージョンを達成した割合のことです。CVRが高いほど、サイトの誘導や訴求が効果的だと言えます。ページの使いやすさや、読みやすさ。情報の正確さや鮮度を見直すことで改善につながります。
CTR(クリック率)
広告や検索結果などで、表示された回数(インプレッション)に対して、どれだけクリックされたかの割合を指します。CTRが高いほど、興味を持たれていることになります。
ROI(投資収益率)
広告やマーケティングにかけた費用に対して、どれだけ利益が得られたかを示す指標です。ROIが高いほど、効率よく利益を出せていることになります。
LTV(顧客生涯価値)
1人の顧客が、関係を持っている期間にどれだけの利益をもたらすかを示す指標です。LTVが高いほど、長期的に安定した収益が期待できます。

LTV(lifetime value/顧客生涯価値)は顧客満足度との連動を意味するマーケティング用語です。当記事では、LTVを上げる基本的な施策をご紹介します。 LTVとは?という人はまず先に下記記事をご覧ください。 LTVを上げるための9つの施策 メルマガを配信する 顧客への定...
顧客との関係づくり
顧客と長期的な関係を築くこともマーケティングの一環です。顧客管理に関する基本用語を紹介します。
CRM
Customer Relationship Managementの略で、顧客との関係を管理・強化するための考え方や仕組みのこと。顧客情報を一元管理し、ニーズに合わせた対応を行うことで、満足度アップやリピート促進を目指します。
リード
将来的に顧客になる可能性がある見込み客のことを指します。リードを獲得し、育成していくことがWebマーケティングの重要なポイントです。

リード獲得とは、これからお客さんになる可能性のある「見込み客」を獲得することです。売上と利益を上げるには、効率的なリード獲得が欠かせません。 本稿ではリード獲得の意味と方法を解説しています。 リード獲得とは? リード獲得(Lead generation)とは、お客さんになってく...
ナーチャリング
ナーチャリングとは顧客育成を意味します。見込み客や既存顧客との関係を深めて、購買や継続につなげる活動です。
適切な情報やコミュニケーションを通じて関係性を深め、購入や契約につなげていきます。

昨今飲食店の集客にもメルマガが活用されるようになっていますが、そうなる以前からメルマガはマーケティングツールとして古いと言われ続けています。ですが、本当にそうでしょうか。 「メルマガ? もう効果ないでしょ」 「これからはソーシャルメディアの時代だよ」 「そもそもいまの時代、メルマガなんてだ...
MA(マーケティングオートメーション)
マーケティング活動を自動化するツールや仕組みのことです。顧客の行動やデータに応じて自動でメールを送ったり、広告を配信したりすることで効率よくアプローチできます。

MAツールに興味があるものの、導入に関して不安を感じている人も多いでしょう。 使いにくかったらどうしよう 導入コストが高すぎる MAをいまいち理解できていない 上記のような問題を解消するのに役立つのが「無料」のMAツールです。リスクなしで試すことができれば、MAツール導...
まとめ
今回はWebマーケティングの基本用語を中心に解説しました。
用語の意味をしっかり理解することで、実際の施策や分析もスムーズになります。マーケティングツールなどもより効果的に活用できるでしょう。
この記事を参考に、次のステップへ進んでみてください。
Webマーケティングに使える無料ツールはこちらにまとめています。

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