Webマーケティングには多くの用語や概念が登場し、初めて学ぶ方には難しく感じられることも多いです。

当記事では、初心者の方にも理解しやすいように、基本的な用語をわかりやすくまとめました。基本用語を押さえるだけでも全体の理解が深まり、マーケティングツールも効率的に使えるようになります。

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広義のマーケティング用語

まずは、Webマーケティングに限らず、マーケティングの土台となる基本用語をご紹介します。

ターゲティング

狙うべき顧客層を絞り込むこと。年齢・性別・地域・趣味などの条件で「誰に届けるか」を明確にします。

たとえば「30代男性 × 都市部 × アウトドア好き」など、広告配信や訴求内容が変わります。

セグメンテーション

顧客全体をいくつかのグループに分類すること。ターゲティングの前段階として使われます。

似たニーズを持つ人をグループ化することで、より的確な戦略設計ができます。

ポジショニング

競合と差別化しながら、自社や自社商品(サービス)の立ち位置を決めること。価格、品質、ブランドイメージなどをどう見せるかが重要です。

たとえば、ユニクロは、低価格で高品質な商品を売るというポジショニングを取っています。

ペルソナ

ターゲットの中でも「典型的なユーザー像」を詳細に描いたもの。年齢・職業・ライフスタイル・悩みなどまで設定します。

ペルソナを定めることで、広告文やデザインの言葉のトーンが統一しやすくなります。

カスタマージャーニー

ユーザーが商品やサービスを知り、興味を持ち、購入に至るまでの一連の流れを指します。顧客の視点に立って、各所で最適なコミュニケーションを設計することが重要です。

たとえば、SNSの投稿を見て興味を持ち、Webサイトを訪問し、クチコミを調べてから購入する。という一連の流れがカスタマージャーニーです。

ファネル

ユーザーが商品やサービスを知り、購入に至るまでの過程を段階的に可視化したものです。カスタマージャーニーに似ていますが、マーケター視点で進捗や課題を把握し、施策を最適化するために使います。

認知 → 興味 → 検討 → 購入という流れが一般的なファネルです。

Webサイト関連

使いやすさやユーザーの行動を理解するために、Webサイト運営に関連する用語を紹介します。

UI・UX

それぞれ下記の略語です。

  • UI:ユーザーインターフェース
  • UX:ユーザーエクスペリエンス

UIは見た目や操作性、UXは使って得られる体験や満足度を指します。

UIが整っていても、UXが悪いと「見やすいけど使いにくいサイト」になってしまいます。

CTA(Call To Action)

訪問者に行動を促すボタンやリンクのこと。「資料請求はこちら」「今すぐ申し込む」など、明確な指示を出す要素です。

「ボタンの色や文言を変えたら申込数がアップした」といった改善などは、CTAの見直しによって起こります。

LP(ランディングページ)

広告や検索から最初に訪れる専用ページのこと。訪問者に特定のアクション(購入・登録など)を促す目的で作られます。

たとえば、キャンペーン広告をクリックすると表示される「その商品の説明に特化したページ」がランディングページにあたります。

ヒートマップ

Webページ上で「どこがよく見られたか」「どこがクリックされたか」を色で可視化したグラフのことです。

赤くなっている箇所ほど注目されている場所で、「CTAが見られていない=位置を改善すべき」などの判断に役立ちます。

直帰率・離脱率

  • 直帰率:最初の1ページだけ見て帰った人の割合
  • 離脱率:そのページで離れた人の割合
あるページの離脱率が高いなら「次に読ませる導線が弱い」などの改善ポイントが見えてきます。

Web広告関連

Web広告にはいろんな種類があります。ここには広告運用に関する基本用語をまとめています。

リスティング広告

検索エンジンの検索結果に表示される広告のこと。ユーザーが特定のキーワードを検索した際に連動して表示され、クリック課金型が主流です。

たとえば「大阪 ホテル予約」と検索したときに、検索結果の上部に表示される「ホテル予約サイト」等の広告がリスティング広告です。

ディスプレイ広告

Webサイトやアプリの広告枠に画像や動画、テキストで表示される広告のこと。一般的にバナーとも呼ばれ、視覚的に目立つため認知拡大に効果的です。

たとえば、ニュースサイトのサイドバーや記事内に表示されるバナーがディスプレイ広告です。

リターゲティング

一度Webサイトを訪れたユーザーに対して、その後別のサイトやSNS上で再び広告を表示し、再訪や購入を促す広告手法です。

「なんで欲しいものに関する広告ばかりが出てくるんだろう」というシーンがありますよね。まさにそれがリターゲティングです。

ネットショップで商品を見た後に、他のサイトを見ているときにも同じ商品や関連商品が広告として表示されたりします。

インプレッション

広告やコンテンツがユーザーの画面に表示された回数を指します。クリックの有無にかかわらず、表示されるたびにカウントされます。

たとえば、ある広告が100回表示された場合、インプレッション数は100となります。

CPC(クリック単価)

Cost Per Clickの略で、1クリックごとの広告費のこと。CPCは「広告費 ÷ クリック数」で平均単価として確認できます。

たとえば広告費が1,000円でクリックが20回なら、平均CPCは50円です。

CPM(インプレッション単価)

Cost Per Milleの略で、Milleはラテン語で1,000を意味します。つまり、広告が1,000回表示されるごとにかかる費用のこと。主にディスプレイ広告やSNS広告で使われる課金形式です。

たとえばCPMが400円なら、1,000回表示されるごとに400円の費用が発生します。

コンテンツマーケティング

Web集客に欠かせないコンテンツマーケティング。こちらで関連する基本用語を解説します。

キーワード

ユーザーが検索エンジンに入力する言葉やフレーズのこと。ターゲットが使いそうなキーワードを選び、コンテンツに適切に盛り込むことで、SEO面でも有利に働きます。

たとえば、「父の日 ギフト 酒」などの具体的な言葉を記事に含めることで、興味を持ったユーザーに見つけてもらいやすくなります。

キーワードには「ビッグキーワード(検索数が多い)」と「ロングテールキーワード(具体的で検索数は少なめ)」があり、目的に応じて使い分けることも重要です。

クローラー・インデックス

クローラーは検索エンジンのロボットのことです。Webサイトの情報を収集し、収集した情報はインデックス(検索エンジンのデータベース)に登録され、検索結果に表示されるようになります。

クローラーがサイトを正しく巡回・認識できるようにすることが、SEOの基本です。

WordPressサイトの場合は、こんなプラグインを使って瞬時にインデックスさせることもできます。

メタディスクリプション

検索結果ページでタイトルの下に表示される説明文のこと。ページ内容の要約として表示され、ユーザーがクリックするかどうかの判断材料になります。

端的でわかりやすいメタディスクリプションを書くことで、クリック率の向上が期待できます。

SEO(検索エンジン最適化)

検索エンジンで自社サイトやページを上位に表示させるための施策のこと。テクニックに捉われず、ユーザーが検索しやすいように、コンテンツやサイト構造を整えていくことが大事です。

たとえば、Googleで「ダイエット 方法」と検索したときに、自社サイトが検索結果の上位に表示されるように工夫することをSEOと呼びます。

LPO(ランディングページ最適化)

広告や検索から訪れたユーザーが最初に見るランディングページ(LP)を改善し、問い合わせや購入などの成果を増やすための施策です。デザインや内容を工夫して、訪問者の行動を促します。

たとえば、商品の購入ボタンをわかりやすく配置し、成約率を高めることがLPOにあたります。

MEO(マップエンジン最適化)

Googleマップなどの地図検索で、自社の店舗や施設が上位に表示されるように情報を最適化する施策です。店舗情報の登録やクチコミ管理などを行い、地域の顧客の目に留まることを目指します。

たとえば、営業時間や住所を正確に登録し、クチコミを増やすこともMEOの一環です。

LLMO(大規模言語モデル最適化)

大規模言語モデル(LLM)。いわゆるAIが正確に情報を理解・活用できるようにコンテンツを最適化する施策です。検索エンジンだけでなく、AIとの対話や回答生成で自社の情報を的確に伝えるために重要です。

たとえば、チャット型AIが自社の製品情報を正確に答えられるよう、構造化データやわかりやすい文章で情報を整備することがLLMOにあたります。

E-E-A-T

E-E-A-Tとは、検索エンジンが評価基準として重視する以下の頭文字を取ったものです。

  • Experience(経験)
  • Expertise(専門性)
  • Authoritativeness(権威性)
  • Trustworthiness(信頼性)

いずれも質の高いコンテンツ作りに欠かせないポイントです。

たとえば、医療や法律などの専門情報では、専門家の経験や信頼性が特に重要視されます。

SNSマーケティング

ユーザーと交流できるSNSマーケティング。よく使われる基本用語を紹介します。

アルゴリズム

SNSに限らず、検索エンジンなどが、どの投稿や情報を優先して表示するかを決める仕組みのこと。ユーザーの興味や行動履歴をもとに、自動で内容が最適化されます。

どれだけ良い投稿でも、アルゴリズムに評価されないと届きにくくなるため、仕組みの理解が重要です。

たとえばInstagramでは、保存・シェア・コメントなどの「反応」が多い投稿が、アルゴリズムに好まれやすくなっています。

反応の多い投稿は、ソーシャルリスニングとしても活用できます。

エンゲージメント

SNSなどでユーザーが投稿に反応することを指します。いいね、コメント、シェア、保存など、投稿を見た人が起こした何らかのアクション全般を含みます。

エンゲージメントが高いほど、ユーザーとの関係が強く、投稿が届いている証拠といえます。

いいね数やコメント数が多い投稿は「エンゲージメントが高い」と評価され、アルゴリズム上でも優遇されやすくなります。

インフルエンサー

SNSなどで多くのフォロワーを持ち、投稿内容が大きな影響力を持つアカウントのことです。フォロワーの信頼を集めており、紹介した商品やサービスが購入されたり、話題になったりすることがあります。

企業がインフルエンサーに商品を紹介してもらう「インフルエンサーマーケティング」も一般的になっています。

たとえば、フォロワー5万人の美容系インフルエンサーがコスメを紹介した結果、その商品が一時的に品薄になるといったケースもあります。

オーガニック投稿

広告ではなく、自然に投稿されたSNSのコンテンツのこと。フォロワーに無料で届けられる投稿ですが、ちゃんとユーザーの目に入るかどうかはフォロワー数やアルゴリズムに左右されます。

企業アカウントが日常の風景やスタッフの裏話を投稿するのも、オーガニック投稿の一例です。

UGC

ユーザーによって作られたコンテンツのこと。たとえば、SNSの投稿・レビュー・写真・動画など、企業ではなく一般ユーザーが発信した内容を指します。UGCはリアルな声として信頼されやすく、企業の宣伝よりも影響力がある場合もあります。

InstagramやXで「#商品名」という風に検索すると、実際に使っている人の写真や感想が並んでいます。これがUGCです。

当然、商品のクチコミなどもUGCに含まれます。クチコミサイトがつくれるWordPressテーマなどもありますので、ご興味のある方はご覧ください。

効果測定・分析

マーケティングの成果を把握し、改善を重ねるためには数値の理解が必須です。CVやROIなど、成果を測るための基本用語をまとめました。

CV(コンバージョン)

Webサイトや広告で設定した「目的のアクション」が実行されることを指します。たとえば、商品購入や資料請求、会員登録などがコンバージョンの例です。

こういったCVを増やすことが、Webマーケティングの大きな目的の一つです。

ECサイトなら「購入完了」、問い合わせフォームがあるサイトなら「送信完了」など、サイトの目標に応じて設定されます。

CVR(コンバージョン率)

Webサイトや広告を訪れたユーザーのうち、実際にコンバージョンを達成した割合のことです。CVRが高いほど、サイトの誘導や訴求が効果的だと言えます。ページの使いやすさや、読みやすさ。情報の正確さや鮮度を見直すことで改善につながります。

たとえば、100人がサイトに訪れて10人が購入した場合、CVRは10%となります。

CTR(クリック率)

広告や検索結果などで、表示された回数(インプレッション)に対して、どれだけクリックされたかの割合を指します。CTRが高いほど、興味を持たれていることになります。

たとえば、広告が100回表示されて5回クリックされた場合、CTRは5%です。

ROI(投資収益率)

広告やマーケティングにかけた費用に対して、どれだけ利益が得られたかを示す指標です。ROIが高いほど、効率よく利益を出せていることになります。

たとえば、広告費が10万円で20万円の売上があった場合、ROIは2倍(200%)となります。

LTV(顧客生涯価値)

1人の顧客が、関係を持っている期間にどれだけの利益をもたらすかを示す指標です。LTVが高いほど、長期的に安定した収益が期待できます。

1人の顧客が生涯で10万円分の商品を購入すれば、その顧客のLTVは10万円です。

顧客との関係づくり

顧客と長期的な関係を築くこともマーケティングの一環です。顧客管理に関する基本用語を紹介します。

CRM

Customer Relationship Managementの略で、顧客との関係を管理・強化するための考え方や仕組みのこと。顧客情報を一元管理し、ニーズに合わせた対応を行うことで、満足度アップやリピート促進を目指します。

たとえば、過去の購入履歴や問い合わせ内容を記録し、それに基づいたメール配信やキャンペーンを実施します。

リード

将来的に顧客になる可能性がある見込み客のことを指します。リードを獲得し、育成していくことがWebマーケティングの重要なポイントです。

たとえば、メールアドレスを登録してくれたユーザーもリードといえます。

ナーチャリング

ナーチャリングとは顧客育成を意味します。見込み客や既存顧客との関係を深めて、購買や継続につなげる活動です。

適切な情報やコミュニケーションを通じて関係性を深め、購入や契約につなげていきます。

たとえば、メルマガなどもナーチャリングの一環です。役立つコンテンツを定期的に送って信頼を築いていきます。

MA(マーケティングオートメーション)

マーケティング活動を自動化するツールや仕組みのことです。顧客の行動やデータに応じて自動でメールを送ったり、広告を配信したりすることで効率よくアプローチできます。

たとえば、資料請求後に自動でフォローアップメールを送る仕組みなどを指します。

まとめ

今回はWebマーケティングの基本用語を中心に解説しました。

用語の意味をしっかり理解することで、実際の施策や分析もスムーズになります。マーケティングツールなどもより効果的に活用できるでしょう。

この記事を参考に、次のステップへ進んでみてください。

Webマーケティングに使える無料ツールはこちらにまとめています。

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