WordPressでネットショップがつくれる無料プラグイン「WooCommerce」。非常に多機能ですが、今回はその中でも「バリエーションのある商品」にフォーカスしてご紹介します。

たとえば、Tシャツのように色やサイズが選べる商品を登録したいときに、「バリエーションのある商品」機能を使います。

当記事では、バリエーションのある商品の作成手順をわかりやすくご紹介します。基本的な商品の登録方法については、下記記事を参考にご覧ください。

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バリエーションのある商品の作成手順

バリエーション商品の登録は、次のステップに分かれています。順番に設定方法を見ていきましょう。

  1. 商品⁨データを「バリエーションのある商品」に設定
  2. 属性(色・サイズなど)を追加
  3. バリエーションを生成
  4. 各バリエーションに価格や在庫情報を設定

1. 商品⁨⁩データを「バリエーションのある商品」に設定

まずは、商品編集画面の「商品データ」セクションで、「バリエーションのある商品」を選択します。

WooCommerceのバリエーションのある商品を選択する箇所

これで属性やバリエーションを設定できるタブが表示されるようになります。

商品データには、次の選択肢が用意されていますが、今回は「バリエーションのある商品」を選択します。

基本的な商品 色やサイズなどが1種類のみの商品。
グループ化された商品 複数の商品をまとめて表示。
外部/アフィリエイト商品 「カートに入れる」ボタンに外部ページへのURLを設定。
バリエーションのある商品 色やサイズなどに複数のバリエーションがある商品。

2. 属性(色・サイズなど)を追加

次に属性タブで、色・サイズなどの選択肢を追加します。初見だと少しわかりにくいですが、慣れればかんたんです。

WooCommerceの属性タブ

たとえば、サイズでS、M、L展開する商品なら、以下のように入力します。

S、M、Lと入力した例

「S|M|L」というように「|」で区切って登録する必要があります。

その上で、必ず以下にチェックを入れておきましょう。

  • 商品ページ上に表示
  • バリエーションのために使用

色展開もある場合は、「新規追加」から別の属性を追加します。

属性の新規追加ボタン

上記箇所ですね。属性ごとに登録していくことを覚えておきましょう。

青いボタンで「属性を保存」したら次に進みます。

3. バリエーションを生成

こちらでバリエーションを生成できます。

WooCommerceのバリエーションを生成するボタン

バリエーションタブで「バリエーションを生成」を押すと、2.で登録した属性に基づいて、商品のバリエーションが生成されます。

サイズバリエーションが生成された例

バリエーションごとに価格が変わらない場合は、右側にある「価格を追加」から価格を登録します。

上記箇所から全バリエーションの価格を一括登録できます。

4. 各バリエーションに価格や在庫情報を設定

もしバリエーションごとに価格が異なる場合は下記箇所で設定します。サイズや色違い、容量違いで価格が変わるものなどです。

Sサイズの商品画像、価格、在庫状況を登録する箇所

今回の場合は、S、M、Lというバリエーションのみなので、サイズごとにそれぞれ登録していきます。

基本的には、この3箇所を確認すればOKです。

  • 画像(必要に応じて)
  • 価格
  • 在庫状況

他の箇所は、空欄のままでも問題ありません。

ここまでで、バリエーションのある商品の登録は完了です。

バリエーションのある商品の表示を確認しよう

では、サイト上で商品の見え方を確認してみましょう。

観葉植物のサイズバリエーションを登録した例

商品ページでサイズを選べるようになっていることがわかります。サイズを選択すると、そのバリエーションに登録した価格が表示される仕様です。

ここからサイズバリエーションが選べます。

お使いのWordPressテーマによってデザインやレイアウトは変わりますが、サイズを選択できる仕組みと、それに応じた価格が表示されれば、正確に登録されています。

もし選択肢が表示されない場合は、属性の保存漏れや価格未設定の可能性が高いです。

まとめ

WooCommerceで「バリエーションのある商品」を登録する方法をご紹介しました。

以下のポイントを押さえれば問題ないはずです。

  • バリエーションのある商品を使えば、色やサイズなどの選択肢を追加できる
  • 属性を設定 → バリエーションを生成 → 各バリエーションを編集の流れで登録
  • 価格を設定していないバリエーションは、商品ページに表示されないので注意

初めてバリエーションのある商品を登録する際は、少し戸惑うかもしれませんが、ユーザーの利便性は大きく向上します。まずは色やサイズなど、少数の組み合わせから試して、WooCommerceの商品登録に慣れていきましょう。

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第1回 :WooCommerceとは?
第2回 :インストール
第3回 :基本設定
第4回 :商品登録
第5回 :バリエーションのある商品(当記事)
第6回 :デジタルコンテンツ販売
第7回 :クーポンの設定
第8回 :レビューの承認制
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第10回 :Stripeの導入
第11回 :PayPalの導入
第12回 :指定の商品のみを表示
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