サイトを作ったものの、収益化の方法に悩んでいる方は少なくありません。

しかし、今やサイトで稼ぐ方法は無限にあると言っても過言ではありません。実際にサイト運営でお金を稼ぐには、どのような方法があるのでしょうか。

本記事では、サイトを収益化する一般的な方法を10個に厳選してお届けします。

サイトを収益化する方法10選

早速、サイトを収益化する方法について見ていきましょう。

Googleアドセンス

アドセンスとは、Googleが提供する広告配信サービスです。ウェブサイトやブログに広告を掲載することで、広告がクリックされた回数に応じた報酬を得ることができます。

クリックで報酬がもらえるため、報酬が得られる機会も多く、初心者におすすめです。実際に「初めての収益はアドセンス」という人も少なくありません。

メリット デメリット
・クリック報酬だから簡単。
・一度設置したらメンテナンス不要。
・収益率は低い。

アドセンスはユーザー(サイト訪問者)の興味・関心がある広告が表示されるため、一度広告を設置したらメンテナンスいらずです。あなたはコンテンツ制作のみに集中できるわけです。

ただ、デメリットがあるとすれば、収益の柱にはなりにくい点でしょうか。収益最大化の観点で見れば選択肢から外れがちですが、サイトの空きスペース活用であったり初心者の登竜門という意味では有用な広告です。

アフィリエイト

アフィリエイトとは、成果報酬型の広告のことです。あなたのサイトにアフィリエイトリンクを設置し、そこから購入してもらえれば商品・サービスの数%が手数料としてもらえる仕組みになっています。売れなければ報酬にはなりません。

アフィリエイトは初心者でも手軽に始められるため、数ある収益化方法の中でもっとも一般的になっています。

アフィリエイトを始めるには、まず広告を取り扱うASPに会員登録(無料)する必要があります。ASPによって取り扱う商品・サービスが異なるので、3-5サイトほど登録しておくと良いでしょう。アフィリエイトASP一覧はこちらを御覧ください。

以下は、アフィリエイトのメリット・デメリットです。

メリット デメリット
・開始するハードルが極めて低い。
・無料でできる。
・大きく稼げる場合がある。
・競合が多い。
・(売れるには)やることが多い。
・稼げる人、稼げない人の格差が激しい。

アフィリエイトは始めるのにお金がかかるわけではありません。そして手軽にできます。そのため、アフィリエイトは主婦やサラリーマンの副業としても非常に人気で、競合ひしめく分野です。

そして、アフィリエイトは大変な格差社会・実力社会でもあります。月5000円以下の層がもっとも分厚く、トップクラスになると1000万円以上の人もいます。稼ぐ人は稼ぐし、稼げない人は稼げない。「アフィリエイト歴10年以上だけど報酬は月数万ほど」という人は珍しくありません。

こうした人も現実に会ったことがあります。
「最初1年間はほぼ無報酬だったけど、今は毎月100万を下回ることはなくなった。」
「3ヶ月目で50万超えて1年後には200万円稼いだけど、今は全然稼げない。」

アフィリエイト報酬は毎月安定して入る収入源として当てにするのはリスクがあります。収益を安定させるには、確かな知識や技術、そしてサイトのメンテナンスが必要だからです。

簡単に始められて夢のある仕事でもあるのですが、やるのであれば真剣に取り組むことをおすすめします。

純広告(バナー)

自身のサイトに広告スペースを設けることで、広告主から直接広告収入(掲載料)を得ることができます。サイドバーやフッターなどのスペースを広告主に販売することで、収益化します。

広告の種類はテキスト、バナー、動画などさまざまな種類があり、掲載位置や掲載形態によって単価も変わってきます。

メリット デメリット
・初期投資がかからない
・収益率が高い
・認知度が低いサイトではできない
・定期的なコンテンツ更新が必要

広告の単価は、サイト運営者がアクセス数、インプレッション数(表示回数)が算出するのが一般的です。

たとえば、UU10万(ユニークユーザー)、PV20万(ページビュー)のWebサイトの場合、次の料金体系であれば申込みが入るかもしれません。

広告単価例(月間)
サイドバー上 30,000円 サイドバー中 20,000円
記事上 40,000円 記事下 20,000円
フッター 10,000円 記事広告 100,000円

広告単価は、単純にUUやPVとの相対で決まるわけではありません。業種や配信しているコンテンツの質や内容によって、広告単価(価値)は変わります。

広告主は、ブランド力、信用のあるメディアの方に広告を出したいと考えるのが普通だからです。いくらアクセス数が多くても倫理的に微妙なサイトや信用のないサイトに広告を出したいとは思わないですよね。ですから、広告単価を決める際の判断基準として、ご自身のWebサイトがどの程度の価値があるか見極めましょう。

純広告を始めたい方は、広告主を募集するページをまず作成しましょう。

記事広告

広告主から直接依頼を受け、商品を紹介する記事を書く。それによって報酬を得ることができます。
ただ、企業から紹介依頼を受けていることを隠すと、ステルスマーケティングと認定されてしまう可能性もあるため、「広告」であることを確実に認知させる記事内容・構成が求められます。
>> ステマ規制への対策

記事広告の良いところは、報酬単価の相場が高いことです(サイトのブランド力や記事執筆の手間賃も価格に含まれるから)。価格が高くても、それ以上に商品が売れれば広告主にはメリットがあります。

その分、サイト側には営業力が求められます。まず記事を書くにあたり、セールスライティングは必須です。

デジタルコンテンツ販売

デジタルコンテンツとは、電子書籍や教材、Webツール、映像・音源・写真素材などのデジタルデータのこと。

Kindleやnoteのようなプラットフォームを経由して販売する方法もありますが、自社サイトから直接販売する仕組みをつくると手数料を抜かれることがなくなります。デジタルコンテンツ販売用のサイトを作るなら、「common」というWordPressテーマを使うと良いでしょう。

メリット デメリット
・在庫を抱える必要がない
・利益率が高い
・販売から納品まで自動化できる
・海外に販売しやすい
・真似されやすい
・参入障壁が低い(競合が多い)

デジタルコンテンツは、商品作成や顧客サポートに対するコストはかかるものの、決済から配送までは基本的に自動化できるため、手離れが良いビジネスになります。

また、海外決済に対応していれば、配送自体はWeb経由で容易にできるため、海外販売のハードルも低いのが特徴です。

ただし、複製しやすいことから他社に真似されやすいデメリットがあります。また、高額な情報商材の場合は、商品寿命は極めて短い傾向にあります。その多くは1〜3ヶ月程度、常に新しい商品を作り続ける必要があります。デジタルコンテンツ販売は、他が真似できない品質の商品を提供することが肝要です。

自分のサイトでデジタルコンテンツを販売する場合は、決済手段はPayPalや銀行振込がおすすめです。理由は導入が簡単だからです。

通信販売

物販、通信販売事業は後々大きな商売になる余地があります。実店舗より低コストでできるのもメリットです。

ただ、他社と同じ商品を取り扱う場合は価格競争になりやすいです。そのため、ネットショップで永くやっていく条件は以下となります。

重要となるもの 必要戦略
・独自ブランド
・品質
・商品点数
・集客(SEO、広告)
・在庫管理
・顧客対応

ネットショップはBASEといったプラットフォームを利用することで簡単に作成できますが、大きな事業に育てるには向いていません。WordPressを活用すれば、コストをかけずにレベルの高いネットショップが運営できます。

ネットショップに特化したWordPressテーマ:

サブスクサービス

サブスクリプションサービス(定期購読、継続購入)は安定的な収入が期待できる収益形態です。

サブスクと言っても色々あります。

  • オンラインサロン
  • レンタルサービス
  • アプリ・ツール

資本を必要としないオンラインサロンは、ビジネスをスモールスタートしたい人に相性が良いです。オンラインサロンのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
・ファン獲得と育成ができる
・収益が安定する
・定期的なアップデートが必須
・認知度がないと購読者が集まりにくい

オンラインサロンは、Facebookやサブスク系のサービスを使って提供できますが、自身で会員制サイトを構築することも可能です。

TCDではオンラインサロンを構築するために作られた「SHIPS」というテーマを販売しています。WordPressが使える人なら、専門知識がなくてもオンラインサロンを作れるようになっているので、興味のある方はデモサイトを覗いてみてください。

SHIPS

コンサルティング

コンサルティングは、高い専門性を他社の課題解決に活用して収益化する方法です。

例えば、サイト集客に悩んでいる人に対して専門知識のある人がサポートするのも1つのサービスになります。

コンサルティングのメリットは以下の通りです。

  • 収益性が高い
  • 長期的に稼ぐことが可能
  • 達成感ややりがいを感じられる

コンサルティングのデメリットは以下の通りです。

  • 実力がないと仕事が獲得できない
  • スケールアップさせるのが難しい

コンサルティングは一般的に高額な収益が得られます。なぜなら、クライアントと伴走することも多く、実質的に割かれるリソースも大きくなりがちだからです。その分、成果が出たときは達成感が得られます。

ただし、実力や実績がない人はクライアントから仕事を獲得するのが難しいものです。低価格でサービスを提供して、ある程度の実績を作るのもよいでしょう。

コンサルティングの注意点は、必ずしも結果が出るとは限らないことです。

クライアント側の状況や、その時々の市場の状況など、変数が多い点も留意しておきましょう。

クリエイティブ

自身で制作したクリエイティブを販売して、サイトを収益化することもできます。

アート作品や写真、アクセサリーなど、あなたの個性をお金にかえられるのが魅力です。クリエイターであれば、販売サイト兼ポートフォリオのようにも使えるでしょう。

クリエイティブのメリットは以下の通りです。

  • 自分の商品を自由に値付けして販売できる
  • サイトを名刺かわりにできる
  • 自分の好きなものを追求してビジネスができる

クリエイティブのデメリットは以下の通りです。

  • ブランディングやマーケティングの知識が必要
  • 成果が出るまで期間を要する

メリットは自分の作品を自由に値付けして売れることです。プラットフォームのように相場を気にする必要がないため、クリエイターとしてはやりがいを感じられるでしょう。

ただし、クリエイターとしての見せ方や商品の売り方など、マーケティングに関する知識が必要になります。自由度が高い分、求められることも多い収益化方法です。

パートナーシップ

パートナーシップは、第三者とコラボして収益化する方法です。

例えば、自社サイトで他社の商品を紹介するかわりに、他社サイトで自社の商品を紹介してもらうなど、特別な契約を結んで販売活動を行います。「ウォーターサーバーを紹介する際は、必ずA社を1番目に紹介する」といったパートナーシップもあります。

パートナーシップのメリットは以下の通りです。

  • 他社と提携して新しい顧客層にアプローチできる
  • マーケティングコストを分散できる
  • 両者のサイトで効率的に宣伝できる

パートナーシップのデメリットは以下の通りです。

  • Win-Winの関係を築くのが難しい
  • パートナーによってブランドイメージに影響が出る

パートナーシップは、新しい顧客にアプローチができるため、販売促進の効果も得られます。労力とコストの削減ができるのがメリットです。

ただし、両者にとってメリットのある関係を継続するのが難しい側面もあります。片方のパートナーの商品だけが売れてしまうと、パートナーシップを解消したくなる原因になるでしょう。

また、相手が社会的にネガティブな問題を起こしてしまうと、そのパートナー企業のブランドイメージまで悪くなってしまう可能性があります。

ブランドイメージや価値観が一致しているパートナーの選定が非常に重要と言えるでしょう。

サイトに集客する3つの方法

収益化を達成するためには、まずサイトに人を集めなければなりません。

ここでは、サイトに集客するための代表的な方法を3つ簡単に解説します。

  • SEO
  • SNS
  • 広告

SEO

SEOは「Search Engine Optimization」の頭文字を取ったもので、日本語では「検索エンジン最適化」という意味になります。

検索エンジン大手のGoogleに評価されるように、サイトを設計する施策がSEOです。

SEOには大きく分けて以下3つの施策があります。

内部対策 ・サイトマップの作成
・内部リンクの設置
・画像サイズの圧縮
・HTMLタグの最適化
・表示速度の改善
外部対策 ・被リンク獲得
・サイテーション獲得
コンテンツSEO ・目的に合ったキーワード選定
・検索ニーズに合ったコンテンツの作成
・検索順位をチェックしコンテンツの内容を改善

サイト運営の目的と関連性の高いキーワードで検索上位を獲得できれば、収益化が期待できる潜在顧客がサイトに誘導できます。

この目的を達成するためには、十分なコンテンツの量が必要です。

コンテンツが増えてきたら、内部対策や外部対策にも力を入れていきましょう。サイト自体が検索エンジンから評価されるようになれば、コンテンツ単体の順位も上がりやすくなっていきます。

SEOについての詳しい解説については、下記記事を参考にしてみてください。

SNS

SNSはInstagram、X、Facebookなどから集客する方法です。

特徴はSNSの利用者と気軽にコミュニケーションが取れるところ。ターゲットにいいね!やコメントをして反応を引き出せます。上手にSNSを運営すれば、投稿が拡散されてたくさんのアクセスをサイトに流すことも可能です。

SNSを運営する際は投稿やストーリーの内容に一貫性を持たせるようにしてください。

  • 収益化の方法を決める
  • ターゲット像を明確にする
  • ターゲットに刺さる内容に厳選する

上記のようにコンセプトを明確にするとファンが定着しやすいです。

競合他社の投稿内容などもチェックして、自社のSNS運営に活かしてみるとよいでしょう。

広告

広告を出してターゲットを集客する方法もあります。

広告費がかかるものの、正しく設定できれば効率的にターゲットを集客できるのが特徴です。

おすすめはリスティング広告とSNS広告になります。
リスティング広告は、検索エンジンの上部に表示されるテキスト広告です。

  1. 「WordPress テーマ」で広告を設定
  2. ユーザーが「WordPress テーマ」と検索
  3. 検索上位に自社の広告が表示される

検索されたキーワードに対して関連度の高い広告が表示されるため、サイトへの流入が期待できます。

SNS広告は、本人確認を完了している利用者が多いため、ターゲット設定を非常に細かくできるのがメリットです。「〇〇に住んでいる20代前半の女性」といった感じで、サイトに集客したいターゲットに広告を表示できます。

リスティング広告とSNS広告はどちらも利用者が異なるため、予算に余裕がある場合は両方試して反応を見てみるとよいでしょう。

気軽に収益化してみよう

収益化方法を色々と紹介してきましたが、まずは気軽に収益化を試してみると良いかもしれません。1円でも売上が上がれば、気持ち的に勢いもつきますしね。

また、収益が定期的に上がるようになれば、色んな方法を組み合わせるのも良いです。たとえば、Googleアドセンスで収益が上がってきたら、デジタルコンテンツも販売してみる、余裕が出てきたらコンサルティングもやってみる、というように。

収入源が複数あると売上も安定しやすくなり、大事に育てていけば後々立派な事業として発展する可能性もあります。

TCDテーマも元々はサイト集客を利用したスモールビジネスからスタートしました。ウェブサイトを中心にして、アフィリエイト、デジタルコンテンツ販売、コンサルティングなど色んな事業を手掛けていた一環として、TCDテーマの開発が始まりました(一番最初はアフィリエイト用のサイトテンプレートを販売した)。

何が大きな事業に育つかはわかりません。人が集まるウェブサイトを作り、様々な収益手段を模索してみてください。