MAツールに興味があるものの、導入に関して不安を感じている人も多いでしょう。

  • 使いにくかったらどうしよう
  • 導入コストが高すぎる
  • MAをいまいち理解できていない

上記のような問題を解消するのに役立つのが「無料」のMAツールです。リスクなしで試すことができれば、MAツール導入のハードルも下がりますよね。

そこで、本記事では無料で利用できるMAツールと、無料トライアルがあるMAツールをお届けします。

無料のMAツールとは?

MAツールと言えば、初期費用で10万円以上かかるのが一般的です。

しかし、世界中にあるMAツールの中には、無料でサービスを提供している企業も少なからずあります。はじめてMAツールを導入しようと考えている方にとっては、大きなメリットになるでしょう。

  • とりあえずMAツールに触れてみたい
  • MAツールの活用方法が知りたい
  • 基本的な機能を理解したい

このような要望に無料のMAツールは最適です。

実用性に期待しすぎてはいけない

ただし、無料のMAツールに過度な期待をしてはいけません。
無料版はあくまで無料版であり、機能制限がかかっています。全ての機能をフル活用するには、有料版へのアップグレードが必須です。

「MAツール導入の入り口として無料版を試してみる」くらいの感覚で利用することをおすすめします。

無料プランありのMAツール3つ

ここでは無料プランのあるMAツールを3つ紹介します。

  • BowNow
  • SalesAutoPilot
  • Marketing Hub

BowNow(バウナウ)

BowNow

BowNowは、無料プランが利用できるMAツールです。

初心者にも優しいUIが評判で、はじめてのMAツールとしてもおすすめできます。初期費用もなく完全無料で導入できる貴重なサービスです。国産ツールのため、日本語サポートが受けられる安心感もあります。

フリープランでは、1ヶ月間の企業ログをつけたりユーザーログを取得したりできます。メールの送信や複数フォームを作成する場合は、有料プランが必要です。

月額5,000円からPV数や規模によって料金が決定します。

「国産MAツールを無料で利用したい」という方は、BowNowが最適です。

BowNow

SalesAutoPilot(セールスオートパイロット)

SalesAutoPilot

SalesAutoPilotは、無料でメール配信ができるMAツールです。

無料ツールでは数少ない「リード無制限」と「メール配信/月400件まで無料」なのが特徴になっています。マーケティングを自動化する簡易体験ができるのは、SalesAutoPilotならでは。

ただし、SalesAutoPilotのUIは英語のみで日本語に対応していません。英語が苦手な人からすると、操作するたびにストレスを感じてしまうでしょう。有料プランに切り替えても、日本語に対応できないのもネックなポイントです。

将来的に長く活用できるツールを使いたい方は、国産のMAツールをおすすめします。
海外進出を視野に入れている企業の方は、SalesAutoPilotを試してみるのも良いでしょう。

SalesAutoPilot

Marketing Hub(マーケティングハブ)

Marketing Hub

Marketing Hubは、アメリカの企業が提供する世界的に人気のMAツールです。

世界90ヶ国、34,000社以上で導入実績があり、無料プランの提供も行っています。フォームやメールテンプレートの作成など、MAツールを体感するのに最適な機能が利用可能です。

自社サービス内にCRMやSFAなどのツールがあるため、マーケティングに必要な全てのツールをシームレスに連携できるのもメリット。有料プランは月5,400円からとなっており、リーズナブルな価格でMAツールを導入できるのも魅力です。

海外企業のMAツールですが、日本語による電話サポートも受けられます。実績のあるMAツールを導入したい方は、Marketing Hubを試してみると良いでしょう。

Marketing Hub

無料トライアルありのMAツール2つ

次に無料トライアルが試せるMAツールを2つお届けします。

  • GENIEE MA
  • Cloud CMO

GENIEE MA(ジーニーエムエー)

GENIEE MA

GENIEE MAは、様々な配信方法から顧客にアプローチできるMAツールです。

初回限定で15日間の無料お試し期間が用意されており、GENIEE MAの機能をフル活用できます。無料のMAツールではチェックできない、細かい部分まで試せるのがメリットです。

メール、LINE、Webプッシュ通知、ポップアップ、SMSなどの配信方法を選択でき、新規顧客の獲得に役立ちます。MAツールに欠かせないスコアリング機能や、フォーム作成機能なども使いやすいと評判です。

実に多機能ですが、UIがシンプルなのでMA初心者にも利用しやすいでしょう。長期的に使えるMAツールを試してみたい方におすすめです。

GENIEE MA

Cloud CMO(クラウドシーエムオー)

Cloud CMO

Cloud CMOは、MA機能を備えたコンテンツマーケティングツールです。

SEOで集客を狙っている方や、自社コンテンツの効果測定を行う際に役立ちます。無料お試し期間はありませんが、デモバージョンの利用が可能です。使用感をチェックするだけなら十分対応できるでしょう。

コンテンツマーケティングに必須のメールマガジンや、ステップメールなども一元管理できます。自社メディアの成果アップが目的でMAツールを導入したい方は、Cloud CMOで一石二鳥以上の効果が得られるかもしれません。

Cloud CMO

無料のMAツールを使うメリット・デメリット

無料のMAツールを利用するメリットとデメリットをまとめました。

メリット

  • コストをかけずに体験できる
  • 複数のツールを比較できる
  • MAツール初心者に最適

デメリット

  • 機能が不十分
  • 有料になる可能性がある

メリット①コストをかけずに体験できる

無料のMAツールを使う最大のメリットは、コストをかけずに体験できることです。

導入コストに10万円以上かかるMAツールが、無料で試せるならやらない手はありません。マーケティングツールの導入に理解を示さない上司がいる方でも、無料のMAツールで価値をプレゼンすることもできるでしょう。

マーケティングスキルのない方や、これから力を入れていきたい方にもおすすめです。

メリット②複数のツールを比較できる

無料のMAツールを複数使って、使用感を比較できるのもメリットです。

今回紹介した計5つのMAツールを比較すれば、各サービスがどのような特徴を持っているのかを理解できます。複数のツールを使ったからこそ、目的意識が明確になることもあるでしょう。

導入コストがかかるMAツールだからこそ複数のサービスを試して、自社に合ったものを選びたいですね。

メリット③MAツール初心者に最適

MAツール初心者にとっては、有料版の機能を活かせない人も少なくありません。

なぜなら、MAツールはマーケティングの専門知識が必要であり、とても奥が深い世界だからです。全く知識がない人の場合、各項目を理解するだけでも一苦労するでしょう。

高額な導入費用を払って挫折してしまうよりも、まずは無料版で慣れておくことをおすすめします。

デメリット①機能が不十分

無料MAツールのデメリットは、やはり機能面が不十分なところです。

どのMAツールでも、無料版には大きな機能制限がかかっています。トライアル版とは違い、使える機能が限られているので「実際の使用感」をチェックするのが難しいこともあるでしょう。

無料版だけで自動化したいと考えている方は、機能の不十分さに萎えてしまうかもしれません。無料版に期待するのではなく、本格的な運用は有料版で行うようにしましょう。

デメリット②有料になる可能性がある

無料のMAツールは、いつなくなるか分からないのもデメリットです。

国内産のツールとして有名なList FinderやSATORIも、以前は無料版やトライアルを提供していました。これは十分なユーザー数を確保するためのマーケティング戦略であり、長期的に見てみるとほとんどの企業が無料版を撤廃しているのです。

MAツールに蓄積した貴重な顧客データは、様々なことに活用できます。だからこそ、長期的になくならない安定したMAツールの導入を検討しましょう。

まとめ

無料のMAツールは、導入を検討している初心者マーケターに最適です。

リスクゼロでMAツールを試せるのは実に貴重なので、サービスを提供している全てのツールを試しても良いでしょう。実際に利用して比較検討できるようになると、ツール選びで失敗する可能性を最小限にできます。

ただし、無料版はあくまで機能制限があることを忘れてはいけません。

MAツールを活用して効果を最大限に伸ばしたい方は、有料ツールの導入を検討するべきです。まずは「MAツールを使ってどうなりたいか?」を明確にして、必要な機能をあぶり出してみてはいかがでしょうか。

合わせて読みたい競合調査の関連記事

第1回 :競合調査のやり方
第2回 :競合調査のテンプレート
第3回 :マーケティングオートメーション(MA)とは?
第4回 :無料MAツール3選(当記事)
第5回 :WordPressにおすすめなMAツール
第6回 :市場調査のやり方
第7回 :3C分析とは
第8回 :4C分析とは
第9回 :4P分析とは
第10回 :ファイブフォース分析とは
第11回 :SWOT分析とは?